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菫さんから美術館の招待状を貰ってから一週間後、星那は展覧会が開催される美術館へと来ていた。
「うわぁ…大きいなぁ…」
透明なガラス張りを基調とした巨大な四角い建物に足を踏み入れると入口でチラシを配っている菫の姿が目に入った。
「菫さん!」
「あら、星那ちゃん!いらっしゃい!」
星那の顔を見るなり嬉しそうに飛びつく菫さんにまたもや巨乳に押し潰されながらも今回は人目があるのですぐに離してくれた。
はぁ…ベリーさんは男だからまだいいけど、菫さんは巨乳だからいつ窒息なるか分からないわ…
「今日は女性の姿なのね?」
「はい、美術館だからきちんとしなきゃと思いまして…」
「ふふっ…女性の服の星那ちゃんも可愛いくて似合ってるわよ?」
「あはは…ありがとうございます」
これって男としてだと喜んでいいのか複雑だなぁ…
菫の言葉に苦笑いを浮かべていると入口にいたお婆さんが話しかけてきた。
「あの…お手伝いはどこかの?」
「あ、お手伝いですね?中にもありますがここから近いお手伝いだと入口から入って右側の通路を真っ直ぐ行くとありますよ」
「ありがとう」
そう言うとお婆さんは菫の言う通りにお手伝いに向かっていった。
「菫さん、忙しそうですね…」
「まぁね…でも見に来てくれるお客様がいるのは嬉しい事だわ」
「ふふっ…じゃあ、俺も中を見てきます」
「楽しんでね!」
ヒラヒラ手を振る菫さんを後に中に入ると様々な花々をモチーフとした絵が壁一面に飾られていた。
「凄い…」
それは絵だけではなく絵を見て歩く人の数も多く行き交う人皆、感嘆の溜息を漏らし絵に夢中になっていた。
あ、この絵何だか懐かしいような…
巫女姿の黒髪の長い女性と一緒に描かれた鈴蘭の一枚の絵の前に立ち止まるとどこか懐かしいような気持ちになった。
「この絵、美しいですよね…」
すると隣で見ていた栗毛のショートヘアの伊達眼鏡を掛けた女性が声をかけた。
「はい…凄く綺麗です。どこか寂しげな表情さえ見えるけど幸せだという気持ちが見えるようなそんな絵みたいです」
「私もそう思います…この絵は私の先生とゆかりのある女性がモデルだと聞いたので一目でも拝見出来て嬉しいです」
「先生…?」
「あ…私、紅河大学にて柴咲研究所で研究生をしている大河 春奈と申します…」
丁寧に自己紹介をし名刺を差し出され受け取るとそこには”紅河大学 柴咲研究所研究生 大河 春奈”と書かれていた。
「あ、えっと…美嶋 星那と言います」
小さく会釈をし自己紹介をすると再度先程の事について質問する。
「先生って…柴咲研究所の先生の事ですか?」
「はい、先生はノーベル物理賞も取った事のある偉大な方で大学の院長もしている憧れの人なんです!」
「へ~…そんなに凄い人なんですね」
「柴崎 銀一と言えば分かると思うのですが…」
「柴咲 銀一…?すみません、分かりません…」
申し訳なさそうに謝ると大河さんは苦笑いを浮かべながら少し残念そうな顔をした。
「若い人には知らない人もいても仕方ありません…少し残念ですが」
「いえ、ただ私はこういう事には興味はあるのですが少し疎いので…」
「そうでしたか、なら是非明日にでも研究所に見学に来てみるのはどうですか?」
「体験ですか?それは嬉しいですが…高校生の私が見学なんていいんですか?」
「ふふっ…オープンキャンパスだと思えば問題ないですよ!興味がおわりなら是非来て欲しい限りです!」
「なら、お言葉に甘えて行ってみます…!」
「良かったぁ~!心よりお待ちしております!」
嬉しそうに喜ぶ大河に行ったことも無い大学や研究所に期待を膨らませるのだった。
「うわぁ…大きいなぁ…」
透明なガラス張りを基調とした巨大な四角い建物に足を踏み入れると入口でチラシを配っている菫の姿が目に入った。
「菫さん!」
「あら、星那ちゃん!いらっしゃい!」
星那の顔を見るなり嬉しそうに飛びつく菫さんにまたもや巨乳に押し潰されながらも今回は人目があるのですぐに離してくれた。
はぁ…ベリーさんは男だからまだいいけど、菫さんは巨乳だからいつ窒息なるか分からないわ…
「今日は女性の姿なのね?」
「はい、美術館だからきちんとしなきゃと思いまして…」
「ふふっ…女性の服の星那ちゃんも可愛いくて似合ってるわよ?」
「あはは…ありがとうございます」
これって男としてだと喜んでいいのか複雑だなぁ…
菫の言葉に苦笑いを浮かべていると入口にいたお婆さんが話しかけてきた。
「あの…お手伝いはどこかの?」
「あ、お手伝いですね?中にもありますがここから近いお手伝いだと入口から入って右側の通路を真っ直ぐ行くとありますよ」
「ありがとう」
そう言うとお婆さんは菫の言う通りにお手伝いに向かっていった。
「菫さん、忙しそうですね…」
「まぁね…でも見に来てくれるお客様がいるのは嬉しい事だわ」
「ふふっ…じゃあ、俺も中を見てきます」
「楽しんでね!」
ヒラヒラ手を振る菫さんを後に中に入ると様々な花々をモチーフとした絵が壁一面に飾られていた。
「凄い…」
それは絵だけではなく絵を見て歩く人の数も多く行き交う人皆、感嘆の溜息を漏らし絵に夢中になっていた。
あ、この絵何だか懐かしいような…
巫女姿の黒髪の長い女性と一緒に描かれた鈴蘭の一枚の絵の前に立ち止まるとどこか懐かしいような気持ちになった。
「この絵、美しいですよね…」
すると隣で見ていた栗毛のショートヘアの伊達眼鏡を掛けた女性が声をかけた。
「はい…凄く綺麗です。どこか寂しげな表情さえ見えるけど幸せだという気持ちが見えるようなそんな絵みたいです」
「私もそう思います…この絵は私の先生とゆかりのある女性がモデルだと聞いたので一目でも拝見出来て嬉しいです」
「先生…?」
「あ…私、紅河大学にて柴咲研究所で研究生をしている大河 春奈と申します…」
丁寧に自己紹介をし名刺を差し出され受け取るとそこには”紅河大学 柴咲研究所研究生 大河 春奈”と書かれていた。
「あ、えっと…美嶋 星那と言います」
小さく会釈をし自己紹介をすると再度先程の事について質問する。
「先生って…柴咲研究所の先生の事ですか?」
「はい、先生はノーベル物理賞も取った事のある偉大な方で大学の院長もしている憧れの人なんです!」
「へ~…そんなに凄い人なんですね」
「柴崎 銀一と言えば分かると思うのですが…」
「柴咲 銀一…?すみません、分かりません…」
申し訳なさそうに謝ると大河さんは苦笑いを浮かべながら少し残念そうな顔をした。
「若い人には知らない人もいても仕方ありません…少し残念ですが」
「いえ、ただ私はこういう事には興味はあるのですが少し疎いので…」
「そうでしたか、なら是非明日にでも研究所に見学に来てみるのはどうですか?」
「体験ですか?それは嬉しいですが…高校生の私が見学なんていいんですか?」
「ふふっ…オープンキャンパスだと思えば問題ないですよ!興味がおわりなら是非来て欲しい限りです!」
「なら、お言葉に甘えて行ってみます…!」
「良かったぁ~!心よりお待ちしております!」
嬉しそうに喜ぶ大河に行ったことも無い大学や研究所に期待を膨らませるのだった。
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