12 / 13
12
しおりを挟む
「お母さんおはよう。」
「ん。おはよう。学校終わったら、卵が安いから買ってきて。」
「うん。買ってくるね。ねぇお母さん?」
「何?」
「私幸せだよ。学校も行ってるし。勉強も楽しいし。好きな人もできたし。だから…そろそろ私を殺してもいいんだよ。」
私と愛梨が一緒に暮らしてから、12年の歳月が経った。
愛梨は高校3年生になった。
あの時は背も低く、弱々しかった愛梨はもういない。
時が経つのは早い。
小学校に入学させる時はあの手この手を使って偽造したんだっけ。
今となってはいい思い出だ。
でも最近では困った事に、愛梨は私に殺されたがってる。
あの日から、私は殺人をやっていない。まだ、愛梨からは幸せをまだ感じてないだろうし、殺してって言われると殺したくなくなる。
結局のところ愛梨の事を本当の娘の様に育ててきた為殺せないのです。
「うーんまだ無理。」
「なんで?」
「まだな気がする。ほら、そんな事言ってないで、学校に行ってきなさい。」
「うん。でもちゃんと私から、幸せを感じてきたら、ちゃんと殺してね。」
「はいはい。だから、幸せをいっぱい感じてきなさい。」
「うん、行ってきます。」
愛梨ごめんなさい。もう私はあなたを殺す事はないでしょう。
愛梨が家を出ると、私はいつもの作業に入る。
まずは、TVをつけた。
「生きてたらあの子は高校生、絶対生きてると思う。だから、待ってて絶対に探すから。」
数年前から愛梨の本当の母親がTVに出だした。
今更になって槙野殺人事件はぶり返した。
ニュースではそればかり。それどころか、早苗捜索隊まで出動してたり、自称霊媒師特番など、早苗は死んでないと騒ぎ立てる。まぁ、死んでないんだけどね、名前変わってるけど。
毎日、毎日、同じニュースばかりで胸は痛くなる。殺したのは私だよって言いたい。自首して、罪を償いたい。
最近ではそう思えるようになった。
そして、最近では睡眠薬を飲まないと寝れない。
夢で私が殺した人間達が襲ってくるからだ。
何故殺したんだ?とか、痛い、助けて!だとか。
起きるたびに心が苦しくなった。
睡眠薬を服用してからは手放せなくなった。
いつからだろうか?罪悪感が出始めたのは?愛梨と出会ってからだろうか?いや、そんな事無かったと思う。
「はぁ~、早く楽になりたい。」
長い溜息と共に呟いた。
あっ、仕事行かなきゃ。
「行ってきます。」
誰もいない家に挨拶をして、私は職場に向かった。
「ん。おはよう。学校終わったら、卵が安いから買ってきて。」
「うん。買ってくるね。ねぇお母さん?」
「何?」
「私幸せだよ。学校も行ってるし。勉強も楽しいし。好きな人もできたし。だから…そろそろ私を殺してもいいんだよ。」
私と愛梨が一緒に暮らしてから、12年の歳月が経った。
愛梨は高校3年生になった。
あの時は背も低く、弱々しかった愛梨はもういない。
時が経つのは早い。
小学校に入学させる時はあの手この手を使って偽造したんだっけ。
今となってはいい思い出だ。
でも最近では困った事に、愛梨は私に殺されたがってる。
あの日から、私は殺人をやっていない。まだ、愛梨からは幸せをまだ感じてないだろうし、殺してって言われると殺したくなくなる。
結局のところ愛梨の事を本当の娘の様に育ててきた為殺せないのです。
「うーんまだ無理。」
「なんで?」
「まだな気がする。ほら、そんな事言ってないで、学校に行ってきなさい。」
「うん。でもちゃんと私から、幸せを感じてきたら、ちゃんと殺してね。」
「はいはい。だから、幸せをいっぱい感じてきなさい。」
「うん、行ってきます。」
愛梨ごめんなさい。もう私はあなたを殺す事はないでしょう。
愛梨が家を出ると、私はいつもの作業に入る。
まずは、TVをつけた。
「生きてたらあの子は高校生、絶対生きてると思う。だから、待ってて絶対に探すから。」
数年前から愛梨の本当の母親がTVに出だした。
今更になって槙野殺人事件はぶり返した。
ニュースではそればかり。それどころか、早苗捜索隊まで出動してたり、自称霊媒師特番など、早苗は死んでないと騒ぎ立てる。まぁ、死んでないんだけどね、名前変わってるけど。
毎日、毎日、同じニュースばかりで胸は痛くなる。殺したのは私だよって言いたい。自首して、罪を償いたい。
最近ではそう思えるようになった。
そして、最近では睡眠薬を飲まないと寝れない。
夢で私が殺した人間達が襲ってくるからだ。
何故殺したんだ?とか、痛い、助けて!だとか。
起きるたびに心が苦しくなった。
睡眠薬を服用してからは手放せなくなった。
いつからだろうか?罪悪感が出始めたのは?愛梨と出会ってからだろうか?いや、そんな事無かったと思う。
「はぁ~、早く楽になりたい。」
長い溜息と共に呟いた。
あっ、仕事行かなきゃ。
「行ってきます。」
誰もいない家に挨拶をして、私は職場に向かった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
現実とサキュバスのあいだで ――夢で告白した相手が、同居を始めた話
そう
青春
ある日家に突然現れた謎のサキュバスのホルさん!
好感度はMAXなようで流されるがまま主人公はホルさんと日常を過ごします。
ほのぼのラブコメというか日常系小説
オチなどはなく、ただひたすらにまったりします
挿絵や文章にもAIを使用しております。
苦手な方はご注意ください。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる