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しおりを挟む「愛梨、おはよう。」
パシパシと、私の肩を叩くのは私の友達瑠美(るみ)ちゃん。
「おはよう。瑠美ちゃん」
「ねぇ、愛梨もう高3だよ。いい加減に告白しないと、取られちゃうよ。」
「…うん。分かってるんだけど、目が合うだけでドキドキしちゃって、声も出なくなっちゃうの。」
「あんなに仲良く喋れてるのに?」
「うん。私は好きだけど、松木君は私の事好きじゃないかもしれないし、告白するのが怖いの。」
「なんで?」
「だって、それまで仲良かったのに断られたら、それまでの関係がぎこちなくなるのが怖くて。」
私は、高1の時に好きな人ができた。かっこ良くて、優しくて、笑顔が眩しくて。
「おう。倉橋おはよう!」
「おはよう、松木君。」
「倉橋聞いてくれ、俺な今日誕生日なんだよ。」
「うん、もちろん知ってるよ。」
「あれっ?言ったっけ?」
「だって、「1週間後俺の誕生日だから、祝ってくれよ!」って言ってたよ。」
「覚えてくれたのか、倉橋ありがとう。」
「だって、せっかくの松木君の誕生日だよ。お祝いしたかったんだ。」
「うおっ、ありがとう。嬉しい。」
あっ、松木君照れてる。照れてる松木君は可愛いなぁ。
「あのさ、倉橋。今日の放課後予定とかある?」
「帰りにスーパーに寄って卵買うの。お母さんに頼まれて。」
「んじゃあ、スーパーに行くまで一緒に帰らねぇ?」
「いいよ。一緒に帰ろ!」
松木君と一緒に帰るの久しぶりだなぁ。
気がつくともう放課後で、約束通りに松木君とスーパーに向かった。
「今日も学校楽しかったね?」
「倉橋はいつも学校楽しんでるよな。」
「うん、瑠美ちゃんや倉橋君にも会えるんだもん。楽しまなくっちゃ損だし。」
「俺も倉橋が学校楽しんでるとこ見ると楽しくなる。」
今日はいろんな表情の松木君を見れてるなぁ。もっと松木君の事知りたいなぁ。
「あの…さ、倉橋。俺伝えたい事があるんだ。」
「何?分かった誕生日プレゼントだよね。何がいい?」
「そうだなぁ……ってそうじゃなくて!」
私は松木君を見た。顔を真っ赤にしてでも、目はしっかり私を捉えてて。
こっちまで赤くなっちゃうよ。
「本当は、もっと早くに言うつもりだったし、こんな所で言うつもり無かった。」
「倉橋」
私は心臓が跳ね上がる。ドキドキが止まらない。
ドキドキし過ぎて松木君の顔見れないや。
「1年の頃から倉橋の事が好きです。俺と付き合ってくれませんか?」
「えっ…嘘。ドッキリ?動画撮ってるとか?」
「んな事しない。返事はいつでもいいから。」
松木君は帰ろうとする。私は慌てて服の裾を引っ張った。
「待って…。今、返事していい?」
「おぅ。」
「好きって言ってくれてありがとう。とっても嬉しい。私も松木君の事、1年の時から好きです。だから……私でよければよろしくお願いします。」
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