実は私たち付き合ってるんです!

ゆう

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実は私たち…

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 私は今日から高校2年生になる。

だからって、生活が変わるわけじゃない。

だって普通なんだから…

そんな普通の私にも秘密があった。






「悠香、おはよ!」

私は西野悠香(にしのゆうか)普通の名前、普通の家庭、普通の生活を送ってる。

「おーい、悠香?起きてる?」

「あっごめんね、愛生ちゃん。ボーっとしてた。」

この子は笹野愛生ちゃん(ささのあき)。中学生の頃からの友達です。

「さては、今日の占いで嫌な結果だから落ち込んでるの?」

「違うよ、寝不足で。」

「そうそう、悠香この写真見て」

愛生ちゃんはスマホである人の写真を私に見せる。そこには、1人の女の子が写ってる。

「吉原さん?愛生ちゃんこの写真どうしたの?」

「本人の許可を得て写真撮らせてもらいました!」

写真の子は吉原夏希さん(よしはらなつき)学校内で異性にも同性にも好かれる人気者。

「やっぱり吉原さんは優しいね。愛生ちゃんの無茶振り写真撮影にも、ちゃんと笑顔だし。」

「無茶振りじゃないし!早くしないと学校遅刻しちゃうよ」

「急がなきゃ!」






今日から新しいクラス、私の名前はどこに書いてるんだろう。楽しみだな。

「愛生ちゃん何組だった?私は1組。」

「私も1組!良かった一緒のクラスだね」

愛生ちゃんと同じクラスになれて嬉しいな。

「うちも同じクラスや。西野さんも笹野さんもよろしく」

関西弁で私の耳元付近で話かける。愛生ちゃんは後ろを振り返ると。



「吉原さん!驚かさないでよ、急に後ろから話すから、悠香固まってるよ。」


「ほんまや固まっとる。ごめんな西野さん。お詫びに飴ちゃんあげる。」


飴を貰った。しかも大好きな苺味。

「ありがとう吉原さん。」

「ええよ。いくらでも持ってるから!」


「「吉原~!それはなんだ。今すぐ職員室にこい!」」


職員室の窓から生徒指導の山岸先生の声が聞こえた。吉原さんは振り向くと、蒼い顔になり。

「やばっ山岸にバレた。西野さんと笹野さん先教室に行っといて。すぐ追いかけるから。」

そう言って吉原さんは職員室に向かったが、始業式が始まるまで戻ってこなかった。




始業式も終わり教室は賑わってる。その原因は間違いなく、吉原さん。

吉原さんの周りにはクラスの子達が集まる。

「夏希、また山岸に捕まったの?」
「吉原、災難だったな。」
「何故、捕まった?」

男女関係なく吉原さんに話しかける。


「飴ちゃんあげるとこ見られて、全部没収されたわ。買ったばっかりやのに残念やわ。」

「それじゃあ私のお菓子あげるよ。」
「俺の持ってる飴やる。」


どんどん、吉原さんの鞄の中にお菓子が入る。

吉原さんは、ぱあっと目を輝かせて。

「みんなありがとう!大好きや!」

「次は見つかるなよ!」

「大丈夫や、任せとき。」

 
吉原さんの周りはいつもたくさんの人が集まる。それがとても羨ましくて。

謝りたいけど、今の状態は近づく事さえできない。近づく勇気もない。

私は時計を見て逃げる様にその場を後にした。





愛生ちゃんは生徒会の仕事で一緒には、帰れない。

でも、それがあの人と一緒に帰れるチャンスなんだ。



「お待たせ、ごめんな。いろいろ捕まったわ。」

「ううん、大丈夫だよ。さすが人気者だね。」

「そんな事ないと思うんやけどなぁ」

「でも、吉原さんごめんね、私のせいで飴没収されて。」


やっと謝る事が出来た。


「ええよ、また買えばええし。みんなにいっぱい貰ったからな。なあ…」

吉原さんは気にくわない顔を私に向けると…


「うん?どうしたの。」

「学校出たやん、なんで、まだ苗字呼び?」

「あっそうか、ごめんね夏希」

そう言うと夏希は、ニカッと笑う、
あっ嬉しそう。


「そうそう、苗字呼びめちゃくちゃ歯痒かったわ。悠香」


私の言えない秘密それは…夏希と付き合ってます。しかも女の子同士。だって好きな人が偶然にも女の子だったから、仕方ないよね。


「なぁ、悠香落ち込んでない?うち変な事した?」

「ううん、変な事してないけど…」

「どうしたん?」

夏希は、私の手を握り、するっと指と指の間に夏希の指が絡まる。私の体温が上がった気がする。夏希は、私が困ってたり、落ち込んだりしたら、恋人繋ぎをしてくれる。それをされると私は安心する。

「ちょっとだけ嫉妬してたけど、手を握ってくれて安心してる」

「嫉妬してくれるん?嬉しいなぁ。」

「どうして?」

「だってうちの事好きで好きでしゃあないって事やろ、照れるわ。」

私の顔はさらに林檎の様に真っ赤になっていく。

「うち、悠香の事大好きや。絶対離さんからな。」

握っていた手の力が少し強くなる。
あっダメだ幸せ過ぎる。
夏希と付き合う事ができるだけで、嬉しいのに、恋人繋ぎして大好きやって言われるなんて、ますます夏希の事が大好きになる。そんな、付き合って4ヶ月の春でした。


















 


 


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