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ルカーシュならいいよ4
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「ぅ……ん……ッ!」
痛みは即座に快楽へと変わり、エレノアの血液がルカーシュへと流れ、そしてルカーシュからも流れ込み、循環し、一つになっているような気がした。冷たいのか熱いのかも分からずにエレノアは身悶え、ルカーシュのシャツを無我夢中で握る。まともに息も出来ず、酸欠になっているのかもしれない。
足が震えて立っていられなくなり、ルカーシュが抱き締めていてくれなかったら倒れてしまいそうだ。エレノアが握ったルカーシュのシャツも、強く握り過ぎてクシャクシャになってしまっている。
頭がくらくらするのは血を失っているからなのだろうか。抱きしめるルカーシュの体も冷たくて、少し寒い気がした。
「ごめん、もう終わる、から……」
「ん……」
牙が抜かれた感触に背筋が震える。ルカーシュの吐息混じりの声が耳元でして、エレノアは奥歯を強く食いしばっていた顎の力を緩め、止めていた息を吐いた。
「ひゃっ……!?」
気を抜きかけたところで首をぺろりと舐められたのだ。
エレノアは飛び上がるほどに驚いた。心臓がバクバクと早鐘を打っている。
「最後に血止めしただけだ。……気分は悪くないか?」
「あ、終わり……?」
ルカーシュは見た目よりもしっかりと固い腕でまだ支えてくれている。エレノアは首の方に意識を寄せるが、少し痺れている感じはするものの、痛くもなく違和感は少ない。比べるのもどうかと思うが、蚊に食われたように痒いということもなかった。それよりも生まれたての子鹿か何かのように震える足がエレノアの体重を支えられそうになく、ルカーシュが支えるのを止めればそのまま倒れてしまいそうだ。
「えっと……どうかな。大丈夫だと思うけど……なんだか足が震えるかも」
「貧血か? 倒れるほどの量は飲んでないはずだけど。一応横になった方がいいか」
「ひゃっ」
ルカーシュはエレノアをさっと横抱きにするとベッドまで運んだ。エレノアは再度情けない声を上げた。振り落とされないようにルカーシュにしがみつく。しかしその手はしっかりとエレノアを抱えており、落とされる心配はなかった。
「お前、軽いな。ちゃんと食べてるのか?」
「食べてるよ。心配しなくても毎日お腹いっぱいだよ。吸血鬼は力持ちなんでしょう? だからじゃないの?」
「そうかあ? もっと食べた方が良さそうだけどな」
ルカーシュは口ではざっくばらんな癖に、エレノアを抱いた腕を緩めず、揺らさないようにそっと横たえられた。
額にペタリと冷たい感触がする。ルカーシュの手のひらだった。
ルカーシュはエレノアに触れる時は、まるで宝物を触る時のようにおそるおそる、そして優しく触れるのだった。
こんな優しい手付きで触れる者は他にいない。あまり触られることに慣れていないエレノアは、メイドにも触れられるのが嫌でいつも我慢していたが、ルカーシュの指は冷たくても心地がいい。不思議なことに触られるのが嫌ではなかった。
「……エレノアは温かいな」
「人間だからね。私はルカの冷たいのも嫌いじゃないよ」
「んー貧血ってほどではなさそうだけど、一応血を抜いたわけだから、このまま横になってろ」
「うん……」
思わず引き留めるようにシャツを握ったエレノアに、ルカーシュは笑ってエレノアの頭をポンポンと軽く叩くようにしてから、優しく撫でた。
「すぐには帰らねえよ。でも眠くなったら寝ていい。前もそうだったけど、眠くなるみたいだから」
「でも……もっと話したいな」
せっかくルカーシュが新月じゃないのに来てくれたのだから、なんだかもったいない気がしてしまう。
自分が小さな子供になったようでなんとなく恥ずかしくなり、エレノアは思わず鼻先まで毛布を引っ張り上げた。
「……じゃあ、お前が寝るまで何か話すか。寝るまではちゃんとここにいるから」
「うん」
ルカーシュは広いベッドの枕元に腰掛けて横たわるエレノアの髪を指で梳いている。
涙が出てしまいそうなほど、優しい指だった。
エレノアはだんだんと落ちそうになる瞼を必死でこじ開けた。
何故か不思議と眠くなるのだ。ルカーシュの唾液には痛み止めと止血の効果があるそうだ。以前も傷を舐められた後に抗いがたいほどの眠気があった。意識を手放してしまえば心地よく眠れるのだろう。けれどもう少しだけでも起きていたかった。
「ねえルカ、前にくれた鳥の羽根、あれはどんな鳥?」
「あれは山奥の水辺にいる鳥なんだ。名前は知らない。灰色に見えるのに、ああやって羽根が虹色をしてる。光の加減でたまに青にも緑にも見える。羽根が綺麗だから、売るといい値段が付く。あれは一番綺麗な尾羽の部分だ」
「あと……それから……水晶、あれはどうしたの? 採ったの?」
「緑色のやつだな。あれも山奥。洞窟があって、その中は真っ暗だけど、俺には関係がないからさ。たまに採りにいくんだ。……でも俺は水晶採りが下手で、あれでも一番大きくて綺麗な色のやつだった」
「それから……それからね……」
瞼が重く、気を抜いたら寝るどころか、既に半分は夢の中のような状況で、ウトウトとしていた。もう話す内容も無意識で、返答もろくに頭には入って来なかった。とろとろに溶けてしまいそうな思考で、ただルカを引き止めるために唇を動かした。
「明日……私、お城に行くの。お父様達は、私が月の王の花嫁って……」
「……大丈夫。エレノアは絶対に選ばれない」
「うん……私……ルカ以外、嫌……ルカだけでいい。ルカ以外の吸血鬼は怖いもん……みんな、怖い……ルカだけ、ルカがいいの……」
ふと笑ったような気配がして、額や頬に何度も柔らかな感触がした。エレノアの思考はもうそれが何かを考えるほどの余裕はない。
「エレノア……可愛いな」
「……うそ……言われたこと、ない」
両親からは、顔だけはマシだとか、器量以外に取り柄がないと言われ、前世に読んだ漫画でも、エレノアは美少女という扱いを受けてはいたから、きっと顔だけはいいのだと思う。けれども可愛いだなんで、今まで誰も言ってくれなかった。
「嘘なもんか。世界一可愛い……俺にとっては。言っただろ? 俺は吸血鬼だから、嘘は吐けない。嘘が吐けるのは人間だけなんだ」
「私は……ルカに嘘なんて、吐かないよ」
「うん……でも、自分に嘘を吐くこともあるのが人間だからさ。そうしないと生きていけない。嘘って人間だけの特権みたいなものなのかもしれない。……でもさ、お前は俺にだけは本当に言いたいことを言っていいんだからな……」
もうエレノアの瞼は完全に落ち、小さな寝息を立て始めていた。
それでもルカーシュのシャツを握り、行かないでというように小さく身を寄せていた。それはまるで幼い子供のような仕草であった。
「ルカ……すき」
ふと零れた言葉は夢の中から漏れ出た言葉で。
ルカーシュはエレノアの髪を撫でて、もう一度額にそっと口付けを落とした。
「俺も、好きだ。……エレノア……ごめん。ごめんな……」
その言葉は、もう夢の中のエレノアには届かなかった。
エレノアが目を覚ますと、もうルカーシュの姿はなかった。寝るまでは側にいると言ったのだから、眠ってしまっては帰るのも当然だろう。
シャツを握りしめて離さなかった手のひらに、何か固い感触がする。手を開けば赤い物が転がり落ちてきた。
赤い、小指の先程の小さな球体。
それはまるで血のような色をした深い赤色の珊瑚であった。それに穴が開けられチェーンが通されて簡素なペンダントになっていた。
「綺麗……」
その赤さは、ルカーシュの瞳の色にも似ている。手の中でころころと転がしていてもいつまでも冷たいままで、そんなところまでルカーシュに似ていると、そう思った。
痛みは即座に快楽へと変わり、エレノアの血液がルカーシュへと流れ、そしてルカーシュからも流れ込み、循環し、一つになっているような気がした。冷たいのか熱いのかも分からずにエレノアは身悶え、ルカーシュのシャツを無我夢中で握る。まともに息も出来ず、酸欠になっているのかもしれない。
足が震えて立っていられなくなり、ルカーシュが抱き締めていてくれなかったら倒れてしまいそうだ。エレノアが握ったルカーシュのシャツも、強く握り過ぎてクシャクシャになってしまっている。
頭がくらくらするのは血を失っているからなのだろうか。抱きしめるルカーシュの体も冷たくて、少し寒い気がした。
「ごめん、もう終わる、から……」
「ん……」
牙が抜かれた感触に背筋が震える。ルカーシュの吐息混じりの声が耳元でして、エレノアは奥歯を強く食いしばっていた顎の力を緩め、止めていた息を吐いた。
「ひゃっ……!?」
気を抜きかけたところで首をぺろりと舐められたのだ。
エレノアは飛び上がるほどに驚いた。心臓がバクバクと早鐘を打っている。
「最後に血止めしただけだ。……気分は悪くないか?」
「あ、終わり……?」
ルカーシュは見た目よりもしっかりと固い腕でまだ支えてくれている。エレノアは首の方に意識を寄せるが、少し痺れている感じはするものの、痛くもなく違和感は少ない。比べるのもどうかと思うが、蚊に食われたように痒いということもなかった。それよりも生まれたての子鹿か何かのように震える足がエレノアの体重を支えられそうになく、ルカーシュが支えるのを止めればそのまま倒れてしまいそうだ。
「えっと……どうかな。大丈夫だと思うけど……なんだか足が震えるかも」
「貧血か? 倒れるほどの量は飲んでないはずだけど。一応横になった方がいいか」
「ひゃっ」
ルカーシュはエレノアをさっと横抱きにするとベッドまで運んだ。エレノアは再度情けない声を上げた。振り落とされないようにルカーシュにしがみつく。しかしその手はしっかりとエレノアを抱えており、落とされる心配はなかった。
「お前、軽いな。ちゃんと食べてるのか?」
「食べてるよ。心配しなくても毎日お腹いっぱいだよ。吸血鬼は力持ちなんでしょう? だからじゃないの?」
「そうかあ? もっと食べた方が良さそうだけどな」
ルカーシュは口ではざっくばらんな癖に、エレノアを抱いた腕を緩めず、揺らさないようにそっと横たえられた。
額にペタリと冷たい感触がする。ルカーシュの手のひらだった。
ルカーシュはエレノアに触れる時は、まるで宝物を触る時のようにおそるおそる、そして優しく触れるのだった。
こんな優しい手付きで触れる者は他にいない。あまり触られることに慣れていないエレノアは、メイドにも触れられるのが嫌でいつも我慢していたが、ルカーシュの指は冷たくても心地がいい。不思議なことに触られるのが嫌ではなかった。
「……エレノアは温かいな」
「人間だからね。私はルカの冷たいのも嫌いじゃないよ」
「んー貧血ってほどではなさそうだけど、一応血を抜いたわけだから、このまま横になってろ」
「うん……」
思わず引き留めるようにシャツを握ったエレノアに、ルカーシュは笑ってエレノアの頭をポンポンと軽く叩くようにしてから、優しく撫でた。
「すぐには帰らねえよ。でも眠くなったら寝ていい。前もそうだったけど、眠くなるみたいだから」
「でも……もっと話したいな」
せっかくルカーシュが新月じゃないのに来てくれたのだから、なんだかもったいない気がしてしまう。
自分が小さな子供になったようでなんとなく恥ずかしくなり、エレノアは思わず鼻先まで毛布を引っ張り上げた。
「……じゃあ、お前が寝るまで何か話すか。寝るまではちゃんとここにいるから」
「うん」
ルカーシュは広いベッドの枕元に腰掛けて横たわるエレノアの髪を指で梳いている。
涙が出てしまいそうなほど、優しい指だった。
エレノアはだんだんと落ちそうになる瞼を必死でこじ開けた。
何故か不思議と眠くなるのだ。ルカーシュの唾液には痛み止めと止血の効果があるそうだ。以前も傷を舐められた後に抗いがたいほどの眠気があった。意識を手放してしまえば心地よく眠れるのだろう。けれどもう少しだけでも起きていたかった。
「ねえルカ、前にくれた鳥の羽根、あれはどんな鳥?」
「あれは山奥の水辺にいる鳥なんだ。名前は知らない。灰色に見えるのに、ああやって羽根が虹色をしてる。光の加減でたまに青にも緑にも見える。羽根が綺麗だから、売るといい値段が付く。あれは一番綺麗な尾羽の部分だ」
「あと……それから……水晶、あれはどうしたの? 採ったの?」
「緑色のやつだな。あれも山奥。洞窟があって、その中は真っ暗だけど、俺には関係がないからさ。たまに採りにいくんだ。……でも俺は水晶採りが下手で、あれでも一番大きくて綺麗な色のやつだった」
「それから……それからね……」
瞼が重く、気を抜いたら寝るどころか、既に半分は夢の中のような状況で、ウトウトとしていた。もう話す内容も無意識で、返答もろくに頭には入って来なかった。とろとろに溶けてしまいそうな思考で、ただルカを引き止めるために唇を動かした。
「明日……私、お城に行くの。お父様達は、私が月の王の花嫁って……」
「……大丈夫。エレノアは絶対に選ばれない」
「うん……私……ルカ以外、嫌……ルカだけでいい。ルカ以外の吸血鬼は怖いもん……みんな、怖い……ルカだけ、ルカがいいの……」
ふと笑ったような気配がして、額や頬に何度も柔らかな感触がした。エレノアの思考はもうそれが何かを考えるほどの余裕はない。
「エレノア……可愛いな」
「……うそ……言われたこと、ない」
両親からは、顔だけはマシだとか、器量以外に取り柄がないと言われ、前世に読んだ漫画でも、エレノアは美少女という扱いを受けてはいたから、きっと顔だけはいいのだと思う。けれども可愛いだなんで、今まで誰も言ってくれなかった。
「嘘なもんか。世界一可愛い……俺にとっては。言っただろ? 俺は吸血鬼だから、嘘は吐けない。嘘が吐けるのは人間だけなんだ」
「私は……ルカに嘘なんて、吐かないよ」
「うん……でも、自分に嘘を吐くこともあるのが人間だからさ。そうしないと生きていけない。嘘って人間だけの特権みたいなものなのかもしれない。……でもさ、お前は俺にだけは本当に言いたいことを言っていいんだからな……」
もうエレノアの瞼は完全に落ち、小さな寝息を立て始めていた。
それでもルカーシュのシャツを握り、行かないでというように小さく身を寄せていた。それはまるで幼い子供のような仕草であった。
「ルカ……すき」
ふと零れた言葉は夢の中から漏れ出た言葉で。
ルカーシュはエレノアの髪を撫でて、もう一度額にそっと口付けを落とした。
「俺も、好きだ。……エレノア……ごめん。ごめんな……」
その言葉は、もう夢の中のエレノアには届かなかった。
エレノアが目を覚ますと、もうルカーシュの姿はなかった。寝るまでは側にいると言ったのだから、眠ってしまっては帰るのも当然だろう。
シャツを握りしめて離さなかった手のひらに、何か固い感触がする。手を開けば赤い物が転がり落ちてきた。
赤い、小指の先程の小さな球体。
それはまるで血のような色をした深い赤色の珊瑚であった。それに穴が開けられチェーンが通されて簡素なペンダントになっていた。
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