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どうかその冷たい指を握らせて2
しおりを挟む護衛騎士はペンダントを渡すまいと暴れるエレノアの首に麻痺薬を打ち込んだ。
「やぁ……ッ! は……ぅあ……あ」
エレノアの抵抗する動きがだんだんと緩慢になっていく。
足をバタつかせて獄衣の裾が捲れ上がり白い脹脛が露出する様を見てオズワルドは目を楽しませた。
体がゆっくりと痺れていく。しかし、抵抗を止めれば、そこでルカーシュからの最後の贈り物まで奪われてしまうのだ。だというのに絶対に渡すもんかと庇った腕の力が抜けてしまうのをエレノアは絶望感に塗られた瞳で見ていた。
すっかり痺れた体でベッドに倒れ込み、もう言葉を発することも出来なかった。
護衛騎士の手で力の抜けたエレノアの指が一本ずつ開かれていく。
「ええと……ネックレス……ですかね」
護衛騎士はもっと何か別の物が隠されていると思っていたのかもしれない。拍子抜けしたように、オズワルドの方を向いて指示を仰ぐ。
オズワルドもエレノアの手のひらの中の珊瑚のペンダントを見て肩を竦めた。
「おもちゃかな、安物だ。まあ、一応珊瑚にも見えるけれど。でも首に引っかければ自殺に使えるかもしれないから、没収」
「う……うぅ……」
絶望に嗚咽にも似た声を上げるエレノアに、オズワルドは唇を吊り上げた。
この娘はやはりオズワルドの嗜虐心を満たすようだった。そんな資質があるに違いない。公爵家での冷遇も、きっとそのせいなのだ。つまりオズワルドは悪くはない。誑かすこの娘が悪いのだ。生まれながらにして魔女に違いない。
僅かな罪悪感もそうエレノアになすりつけて、己がどんな顔をしているのか気が付きすらしなかった。
護衛騎士がエレノアの手のひらから、そのペンダントを没収しようとチェーンを掴んで引っ張った。しかし、たまたまなのだろうが、エレノアのくの字になった親指にペンダントトップの珊瑚が引っかかる。
細くおもちゃのようなチェーンは、たったそれだけでいとも簡単にぷっつりと切れ、丸い珊瑚がそのままコロリと転がった。
「何をしている!」
「も、申し訳ありません!」
オズワルドの叱責に慌てた護衛騎士は転がった珊瑚を取ろうと手を伸ばすが、珊瑚はベッドの枠に当たり、ポーンと跳ね上がる。そしてまるで意思でもあるかのようにコロコロとエレノアの口元へと転がっていく。
エレノアはどうせこのまま奪われるのであれば、とろくに動かない痺れる体を無理矢理に動かして珊瑚を口の中に入れた。
舌の上を冷たい感触が転がっていく。
そのままゴクリ、と飲み込んだ。
「あっ! クソ、吐け!」
「ぐ……っ」
護衛騎士の手がエレノアの喉を掴むが、既に飲み込んだ後である。
「……不味いな、毒が塗ってあるなんてことがあれば……」
オズワルドは青い顔で扉を開け、外の兵士に呼びかけた。
「おい、治療師を呼べ! すぐに吐かせるんだ!」
慌てて飛んできた先ほどの治療師が、エレノアを無理矢理に吐かせたが、不思議なことにエレノアが飲み込んだはずの珊瑚は出て来なかった。
胃洗浄をし、一応毒消しの薬も与えられ、エレノアはグッタリと横になっている。人形のように動かず天井の方を向いているが、その瞳は何も映していない。
出ないものは仕方がない、腹を裂いてみてもいいが、それが月の王の不興を買わないとも言い切れない。少なくとも毒ではないことは確認したので、もうそのままで構わない、とようやくエレノアは解放され、辛い時間が終わった。
「お前の処刑は次の新月だ。月の王がご覧になる」
エレノアは返事をしないが、はいと言いたかったのか、僅かに唇が動いた。
オズワルドも暇ではない。これで用は済んだと、牢から出ようと鉄の扉をくぐる。処刑は次の新月……あと1カ月近くもあるのだが、それまでにやらなければならないことが多すぎる。
月の王はエレノアの処刑と共にシェリーの血で乾杯をする趣向らしく、まだシェリーの血には手を付けていないようだった。
オズワルドからすれば見た目はまあ愛らしいものの、あまり好ましくもないただの平民の娘である。月の王の花嫁だからオズワルドも優しい言葉をかけているし、後々には婚約者にしなければならないが、平民の娘を娶ってもなんの利益にもならない。どうせなら月の王が血を全て吸い尽くしてくれればよいものを、ところころと表情の変わるシェリーに想いを馳せた。
そしてふと、エレノアはこれまで一度も涙を見せていないのだと気が付く。
振り返ればエレノアは横になったままピクリとも動かない。その透き通った翠の瞳は乾いている。
オズワルドはエレノアの顔が絶望に歪み、翠の瞳が涙に濡れる様を見たいと思った。きっと美しい見世物になるだろう。
バタンと鉄の扉が閉まり、室内から人の気配が消えた。
エレノアはそのまましばらく動けなかった。しばらくして麻痺薬が抜け、もう何も握っていない右手を持ち上げる。
吐いたけれど何も出なかった。つまり、まだお腹の中にあるに違いない。
あの冷たい感触はもう分からないが、エレノアは自らの腹をそっと撫でた。
「ルカ……会いたいよ」
ルカーシュのあの冷たい指を握らせて欲しかった。エレノアの手は虚空を切り、パタリと落ちる。
エレノアはその後数日の間、激しい熱を出した。
一カ月経ち、新月の日が来た。
エレノアの処刑が行われる日であった。
エレノアが処刑の日だと分かったのは何も数えていたからではない。
この牢には窓がなく、当然時計もない。それどころか魔石ランプは常に灯されており、寝ている間もエレノアを眩しく照らして苛み、精神を消耗させていた。
食事の回数だけが時を知る全てではあったが、エレノアはそもそも気を失っている間にここに運び込まれ、その後も高熱を出していたために日数や時間の感覚もよく分からなくなっていた。
だが処刑の日だと分かったのは牢の鉄扉が開き、メイドの格好をした女性達が湯浴みの道具やドレスを手に入ってきたからだった。
オズワルドは処刑は月の王が見に来るのだと言っていた。選定の儀でもそうだったが、見世物としてより華やかなものを好むらしい。ひどく悪趣味ではあるが、見窄らしい女囚人ではなく、着飾って美しい貴族の令嬢が処刑されることに意味があるのだろう。
エレノアは促されるままに盥での湯浴みを行った。メイド達はほとんど口を開くことなく淡々とエレノアの髪や体を洗っていく。
「……拭くものを取りに行ってきます」
メイドの内、年若い1人は汚れ物を持ち、そう牢から出て行った。
残された栗色の髪のメイドはエレノアの長い髪を洗っている。
「……エレノア様」
髪を洗いながら、メイドはエレノアの耳元で囁いた。
「あたしを覚えていますか……公爵様のお屋敷で働いていた……」
エレノアは振り返ろうとしたが、髪を洗われていては難しい。屋敷にいた頃も、そして今もメイドの顔をろくに見ていなかったから気が付かなかったが、栗色の髪のメイドは確かに屋敷で見た気がする。
しかしメイドの名前は知らなかった。今まで名乗られたこともなく、エレノアの方からも聞いたこともなかった。彼女含め、メイド達はエレノアを軽んじ、いつだって最低限の仕事しかしていなかった。
エレノアが黙して答えない内に、髪を洗うメイドの手の力が強まり、ギリリと髪が引っ張られる。
「なんで……なんでこんなことをしでかしたんですか。知ってますか、公爵様のお家がお取り潰しになりました。屋敷に兵士がたっくさん来て……公爵様は連れてかれて……奥様は泣き叫んで……本当に大変でした」
「……お父様が……」
エレノアの心はもう、ろくに反応もしない。冷遇されていたとは言え、実の両親である。その処遇について悲しいとも思わなければ、逆に嬉しいとも思わなかった。
「エレノア様の事件で、屋敷中をひっくり返すように調べられて……そりゃ公爵様だって悪いことをしてたかもしれないけど、貴族ならみんなしてることじゃないですか。なのに……それも全部エレノア様のせいだ……!」
エレノアは家族から疎外されていたから仕事のことなど何も知らされてはいなかったが、バロウズ公爵家は叩けばいくらでも埃がでるような悪どいことや強引な手口で、貴族はおろか王族からもあまり好かれてはいなかった。それまでは強引でもその手腕を認められていたから見逃されていただけだ。オズワルドがエレノアの罪に託けてバロウズ公爵家の財産全てを没収しようと画策した結果のことであった。貴族なら誰でもやっている悪事だとしても、重ねれば大きな罪にもなるだろう。
もしかすると、もう両親は生きていないのかもしれない。優秀でまだ若い兄は兎も角、父や母は苦労知らずで散々良い生活をしていた。今更没落した生活は耐えられないだろう。
エレノアのせいなのかもしれないが、そのエレノアも間も無く処刑台へと上がる。彼らのために出来ることもない。
反応のないエレノアに、メイドはますます苛立ったように声を荒げた。
「なんとも思わないんですか!? あの人達だってそりゃ、いいご主人ってわけでもなかった。でも、あたしらだって生活があるのに……こんなんじゃ、もう他所のお屋敷だってどこも雇ってくれやしない!」
「……ごめんなさい、と謝って貴方の気が済むならそうします」
「っ……! この魔女め!」
メイドはぐいっとエレノアの髪を強く引っ張る。顎が仰け反り、引っ張られた頭皮が痛む。髪がぶちぶちと数本切れた音が聞こえた。メイドの激しい動きに合わせて盥の中の湯がちゃぷりと揺れる。
エレノアは抵抗もせず、なすがままになっていた。
エレノアが謝ったところで今度は、謝られてもどうにもならないと詰られるのは目に見えていた。謝罪の言葉が欲しいわけじゃない。ただ、鬱憤を晴らしたいだけなのだ。そう、服に待ち針をわざと残しておくのと同じ。
「ちょ、ちょっと何してるんですか! 私語がバレたら……」
戻ってきた別のメイドに咎められ、栗色の髪のメイドはエレノアの髪から手を離す。勢いで盥ごと揺れて湯が少し溢れた。
「だって……悔しいじゃないさ。あたしら平民はどんなに真面目に働いたって、簡単に首が切られて」
「で、でも……命はあるじゃないですか……この方は……」
「…………」
言葉を濁されても、エレノアはこの後に処刑が待っていることを知っている。正に首が切られるのはエレノアなのだ。
一瞬、針が落ちた音すら聞こえそうなほどの沈黙が訪れ、それはメイドの溜息で払拭される。
「……髪は私がやりますから、盥片付けてくださいよ」
栗色の髪のメイドから変わった年若いメイドは手際よくエレノアの髪を梳り、整えていく。
その年若いメイドはごく小さな声ですみませんでした、と囁いた。
それは同僚がしたことを謝罪しているように見せて違うのをエレノアは薄々感じ取り、エレノアも何についての謝罪なのかとは問わなかった。
エレノアの部屋を掃除してくれていたのは一番若手のメイドだった。彼女はいつだって乱雑に埃を立てるばかりで、空気の入れ替えはしておいてくれないのが常だった。
だからエレノアは自室へ戻るといつも自分で窓を開け、埃が収まるのを待っていた。
メイド達は仕事のちょっとした鬱憤をエレノアで晴らしていた。中でも一番の若手である彼女は主人であるエレノアの両親からだけでなく、先輩メイドからも仕事を押し付けられ、嫌な気分であることも多かったのだろう。
待ち針と同様、空の水差しを放置したり、わざと埃を立てて掃除をしたり。何をしてもエレノアは言いつけたりせず黙っていたからエスカレートしていったのかもしれない。
しかしメイドは知らなかったのだ。エレノアは普通の人が当たり前に知っていることを知らないまま生きていたことに。
吸血鬼や一部の魔物は、窓や扉が閉まっていたならば、鍵の有無など関係なく開けることが出来ないのだとオズワルドから聞いた。だから新月の夜は絶対に窓を開けてはならない。
エレノアはそんなこと誰からも教わらなかった。そんな禁忌に気が付きもしなかった。けれど、もしも、新月のあの日、エレノアが窓を開けていなかったなら。
身支度が終わり、エレノアはデコルデの開いた黒いドレスを着て、化粧を施された。長い金髪は結い上げず、さらりと背中に垂らしたままである。
退出しようとするメイド達にエレノアは小さく声を掛けた。
「……ありがとう」
返事はなかった。
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