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第一章 迷い猫に誘われて
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「……はははは、はいにゃ」
それでも、我輩の足は情けないことに、ガクガクと震え出していたにゃ。
じっと待ってみる。
すると幽霊さんたちは改めて、あの時の言葉を口にしたにゃ。
『ハルカのことで、あなたにお願いしたいことがあります……』
我輩、こくこくとうなずくだけでせいいっぱい。
『あの子の心を救ってあげてください』
『あの子が、私たちの死を乗り越えられるように』
その言葉で、何かがすとんと腑に落ちた。
やっぱり、幽霊さんたちは、ハルカちゃんのお父さんとお母さんだったんだにゃ。
『そして、あの子の人生の続きを一緒に、疑似体験してくれてありがとうございます』
『どんな形であれ、また、あの子に巡り会えたことは運命に感じました』
「疑似体験……」
その事実は、我輩の心に揺さぶりをかけるものだったにゃ。
それはつまり――。
『にゃん太郎さん。にゃん太郎さんと神様が、今のハルカのすべてだったと思います』
我輩たちが、ハルカちゃんを救っていた?
その言葉にいても立ってもいられなくなって、ハルカちゃんの病室に入ったにゃ。
何も言わずにいたら、きっと心の距離が遠くなる。
そんな気がしたからにゃ。
「ハルカちゃん!」
「……もしかして、にゃん太郎さん?」
我輩は迷わず、ハルカちゃんのもとに駆け寄ったにゃ。
「そうにゃ。神様から三時間だけ、『人間になれる薬』をもらったにゃ!」
「人間になった……にゃん太郎さん、すごくかっこいいね」
「にゃ!」
根拠のない自信を持つ我輩。
それを見たハルカちゃんさんは楽しそうに笑ったんだにゃ。
「ハルカちゃんは知っているのかにゃ? この世界のこととか?」
我輩、頭に浮かんだ疑問をそのまま、ぶつけてみたにゃ。
「千咲さんから聞いたの? わたしのこと」
「そうにゃ。それに、ハルカちゃんのお父さんとお母さんからも事情を聞いたにゃ」
「……そっか」
ハルカちゃんのすべてを諦めたような笑顔が心苦しい。
このままじゃいけないという確信はあるのに、具体的に何をすればいいのか、全く分からなかったにゃ。
それでも、我輩は必死になって訴えたにゃ。
「ハルカちゃん。我輩……ハルカちゃんに生きててほしいにゃ。このまま、生きることはできないのかにゃ?」
「このまま、生きることはできないよ。だって、この世界は本当の世界じゃない」
ハルカちゃんから次々と語られる真実。
次第に、そこはかとない不安が込み上げてくるにゃ。
「わたしの過去の記憶をもとに、わたしの人生の続きを疑似体験しているだけ。言ってみれば、この世界は、わたしが思い描いた理想の世界」
いつかなくなるのなら、最初からいらない。
何も持たない。
そう言いたげに、ハルカちゃんは視線を落としたにゃ。
それでも、我輩の足は情けないことに、ガクガクと震え出していたにゃ。
じっと待ってみる。
すると幽霊さんたちは改めて、あの時の言葉を口にしたにゃ。
『ハルカのことで、あなたにお願いしたいことがあります……』
我輩、こくこくとうなずくだけでせいいっぱい。
『あの子の心を救ってあげてください』
『あの子が、私たちの死を乗り越えられるように』
その言葉で、何かがすとんと腑に落ちた。
やっぱり、幽霊さんたちは、ハルカちゃんのお父さんとお母さんだったんだにゃ。
『そして、あの子の人生の続きを一緒に、疑似体験してくれてありがとうございます』
『どんな形であれ、また、あの子に巡り会えたことは運命に感じました』
「疑似体験……」
その事実は、我輩の心に揺さぶりをかけるものだったにゃ。
それはつまり――。
『にゃん太郎さん。にゃん太郎さんと神様が、今のハルカのすべてだったと思います』
我輩たちが、ハルカちゃんを救っていた?
その言葉にいても立ってもいられなくなって、ハルカちゃんの病室に入ったにゃ。
何も言わずにいたら、きっと心の距離が遠くなる。
そんな気がしたからにゃ。
「ハルカちゃん!」
「……もしかして、にゃん太郎さん?」
我輩は迷わず、ハルカちゃんのもとに駆け寄ったにゃ。
「そうにゃ。神様から三時間だけ、『人間になれる薬』をもらったにゃ!」
「人間になった……にゃん太郎さん、すごくかっこいいね」
「にゃ!」
根拠のない自信を持つ我輩。
それを見たハルカちゃんさんは楽しそうに笑ったんだにゃ。
「ハルカちゃんは知っているのかにゃ? この世界のこととか?」
我輩、頭に浮かんだ疑問をそのまま、ぶつけてみたにゃ。
「千咲さんから聞いたの? わたしのこと」
「そうにゃ。それに、ハルカちゃんのお父さんとお母さんからも事情を聞いたにゃ」
「……そっか」
ハルカちゃんのすべてを諦めたような笑顔が心苦しい。
このままじゃいけないという確信はあるのに、具体的に何をすればいいのか、全く分からなかったにゃ。
それでも、我輩は必死になって訴えたにゃ。
「ハルカちゃん。我輩……ハルカちゃんに生きててほしいにゃ。このまま、生きることはできないのかにゃ?」
「このまま、生きることはできないよ。だって、この世界は本当の世界じゃない」
ハルカちゃんから次々と語られる真実。
次第に、そこはかとない不安が込み上げてくるにゃ。
「わたしの過去の記憶をもとに、わたしの人生の続きを疑似体験しているだけ。言ってみれば、この世界は、わたしが思い描いた理想の世界」
いつかなくなるのなら、最初からいらない。
何も持たない。
そう言いたげに、ハルカちゃんは視線を落としたにゃ。
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