「OT転生!異世界でも作業療法は無敵です」

OT.deguchi

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第11話:診断書スキャンダル。OT、お前に医療を語る資格はあるのか?

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王都広報紙・朝刊。
そこには、でかでかと載っていた。

> 《アリウス王子、癒術会より“精神的脆弱性の疑い”――演説に影響か》



「……きたな」

俺は、朝食のパンを手にしながら、冷めた目で新聞を見た。

内容は完全に印象操作。
“回復魔法が効かなかった王子”という事実を隠し、
あたかも“心が病んでおかしくなった王子”が妄言を垂れ流そうとしている――そう誘導する文面。

「これ、普通に名誉毀損じゃ……」

「癒術会が公的機関とつるんで出した“診断書付き”だから、否定も難しい。
しかも発行者は、魔法医師の資格持ち。俺には反論権がない」

そう、異世界において**“魔法医療の資格”は絶対の信頼を持つ。**
それに対して、俺はというと――

「資格なし。医療免許なし。異世界に来ただけの、作業療法士」

この瞬間、癒術会が“俺の存在そのもの”を潰しに来たことを悟った。

***

王立医療塔。
カリス・エルネスタは静かに資料をめくりながらつぶやいた。

「……露骨ですね。OT潰し、アリウス潰し、両方を同時に。
『魔法こそ唯一の回復手段』という体制に、あなたたちは真っ向から楯突いた」

「まぁ……それが仕事ですから」
俺は苦笑したが、腹の底では煮えたぎってた。

そのとき、研究棟の扉が乱暴に開いた。

「悠斗先生! 王子から手紙が届きました!」

小柄なメイド姿の少女――フィリア。
元・王宮付きの下働き、今はアリウスのリハビリを手伝うアシスタントとして関わってる。

「これ……王子の直筆です!」

そこに書かれていたのは、震えるような字で書かれた短いメッセージだった。

> 『俺は、大丈夫だ。
けど先生は今、狙われてる。気をつけろ。
……次の一手は、きっと“お前の存在そのもの”を潰しに来る』



「……来るか。“医療を語る資格はあるのか”ってやつが」

俺はそう言って、スッと立ち上がった。

「フィリア」

「は、はい!」

「俺の資料まとめて。“資格がないから黙れ”って言われたとき、
“俺が何をしてきたか”で、全員黙らせる準備するぞ」

この異世界で“医療”を名乗るってのは、
紙切れ一枚で決まるもんじゃねぇ。

“誰かの人生を支える覚悟”があって初めて、医療なんだよ。
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