絶対盟約の美少年従者(メイデンメイド)

あさみこと

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#010 星々が描く道標

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「別に手伝ってくださらなくても、待ってくださればいいのに...」
「そうはいかないよ。さっき杏那さんのこともできる限り手伝うって言ったし...」
「あっちょっと、包丁は猫の手ですわ。にゃ~ん♡」
「っ!」
「全くもう…ナイフは普段から使うのだから、ちゃんと使い方を覚えなきゃダメですわよ?」
「う…うん…」
 朝食で使えなかった食材を使うために、昼食を一緒に作っていた、そんな時だった。
「お邪魔しまーす。……あら、共同作業の真っ最中だったなんて。本当にお邪魔だったみたいね」
 ひょっこりと顔を出したのは、白衣姿の零音先生だった。
「あら、お姉様。晴人さんのご厚意で、お昼ご飯のお手伝いをさせていただいておりますの。ここへは何をしに? もしかして、昼食の催促ですの?」
「ま、折角だし、余るならそれも貰おうかなーとは思ってるけど……。ちょっと、伝達事項があってね」
「伝達?」
「そう。あんたたちがお世話になった、龍弥ちゃんからよ。話したいことが二つあるんですって。一つは、キミたちの今後の戦闘について。こっちは、あたしも同席してほしいとのこと。もう一つは、生徒会メンバー総出で、学園生活全般について」
「でしたら、まずはお昼をご一緒してから、お姉様のお話の方を先に片付けましょう。これなら、三人分は作れそうですし」
「やったー! じゃあ、ありがたくご馳走になりまーす」

 昼食後、僕たちは学園の研究棟にある零音先生の研究室へと向かった。そこにはすでに龍弥副会長と、もう一人、白衣を纏った中性的な顔立ちの生徒が待っていた。
「お待たせー。ごめんね、遅くなっちゃって」
「別に。こっちが呼びつけた以上、先にいるのが礼儀だと思っただけよ」
 先生相手にも物怖じしない龍弥副会長の態度に、少しだけ肝が冷える。
「えーと……そちらの方は?」
「鍔井真角《つばいますみ》と申します。あなた方と同じく、今年度から一年になる者です」
 白衣の生徒が口を開いた。声も中性的で、性別が判別しにくい。
「あー、ちなみに真角くんは男の子よ。可愛いでしょ? ハルくんにも負けないくらい♡」
「……で、この鍔井くんは?」
「彼は、物理学の成績が特に優秀でね。早期に推薦合格を決めていたの。その才能を見込んで、うちの研究のバイトとして雇ってるってわけ」
「美王先生の研究は、僕自身の勉強にもなりますし、報酬も破格です。研究にはお金がかかりますから」
「……てことは、僕や杏那さんの装備開発に、鍔井くんも?」
「そういうこと。で、今回はその装備の今後について、龍弥ちゃんから話があるって聞いてたわけだけど……」
「えぇ。率直に言わせてもらうわ。漆館の重力操作は、なかなか筋がいい。期待できるわね。一方で、七座。あんたは見た目通り、漆館のおまけって感じだった。ナイフだけじゃ、あまりにも力不足よ」
 手厳しいが、事実だった。僕は何も言い返せない。
「ごめんねぇ。前々から調整できた杏那と違って、ハルくんの方は急ごしらえだったから。でも、逆にあの装備だけでよくやってくれたわ」
「はい、ありがとうございます」
「で、今後の予定ですが……」
 鍔井くんが、タブレット端末を手に口を挟む。
「まずは、副会長の言う通り、今の装備に新たな機能を付加するのが現実的かと」
「何か、具体的な案はあるのかしら?」
「はい。お二人は一心同体と伺いましたので、当初は七座さんのナイフに、漆館さんと同じ重力操作の機能を付与することを考えていました。しかし……」
「しかし?」
「それはほぼ漆館の下位互換になるだけだわ。私は七座には漆館とは独立した、別の属性を与えるべきだと思う」
「別の属性、ねぇ。あたしの今の発想だと……例えば、『磁力』かしら」
「え……磁力だと、鉄しか動かせない重力みたいで、下位互換になりませんか?」
「そんなことはありません」
 鍔井くんが、静かに首を振る。
「磁力は確かに、作用する対象が限定されます。ですが、それゆえに重力とは異なる精密な操作が可能です。何より、磁力は電流を生み、操ることができる……いわゆる『電磁誘導』です。これは、重力操作にはない、強力なアドバンテージになり得ます。……もっとも、使いこなすには、使用者本人に相応の物理学の知識が必要ですが」
「物理、かぁ……」
 正直、一番苦手な科目かもしれない。
「物理は、機術学園の根幹を成す学問よ。最新技術の基礎には、必ず物理がある。まさか、そんなことも知らずにここを受験したわけじゃないわよね?」
 龍弥副会長の鋭い視線が、僕に突き刺さる。
「え、いやー、あはは、まさか……」
「どうせ避けては通れない道ですわ。でしたら、いっそ物理を主軸にした戦い方を身につける方が、効率的ではございませんこと? 大丈夫です。私も、しっかりお教えしますから」
 皆の視線が、僕の覚悟を問うていた。杏那さんの力強い言葉が、僕の背中を押す。
 ……腹を、括るしかない。
「……わかりました。皆さんがそこまで言うなら、磁力を付与する方向で、お願いします」
「承知しました」「オッケー!」
 零音先生と真角くんが、早速とばかりに研究室の奥へと消えていく。
「さて。こっちの用件は済んだから、次は生徒会よ。会長、書記、会計の三人が待ってるわ」
 龍弥副会長に促され、僕と杏那さんは、学園のさらなる中心部へと足を踏み入れていくのだった。

研究棟から本棟へと渡り、大理石の広大な廊下を進む。やがて、重厚なマホガニーの扉の前にたどり着いた。プレートには『生徒会室』と荘厳な書体で刻まれている。
「ま、肩肘張る必要はないわ。厳格なメンバーなんていないから」
 あなたが一番緊張するんですが……とは、とてもじゃないが言い出せない。龍弥副会長が扉をノックし、「戻りました」という声と共に中へと入った。
「お疲れ様でした、肆谷副会長」
「副会長、お帰りなさい!」
「お疲れ様です」
 僕たちを出迎えたのは、三人の女子生徒だった。全員が、息を呑むほどの美少女だ。
「ぜ、全員女性なんですか!?」
「えぇ。ここにいる執行部のメインメンバーは、全員女子よ。サブの委員長クラスなら男子もいるんだけどね」
 龍弥副会長が、やれやれと肩をすくめる。
「あらあら……一面の花畑に迷い込んでしまいましたわね、晴人さん」
「ま、迷い込むだなんて……はは……」
 改めて、生徒会の面々を見渡す。
 おっとりとした雰囲気の、青いロングヘアの女性。元気いっぱいの、白いツインテールの少女。そして、真面目そうな、緑髪の女性。……その全員が、龍弥副会長や杏那さんに勝るとも劣らない、見事なプロポーションを誇っていた。特に、会長と思しき女性の胸元は……規格外という言葉がふさわしい。
「……悔しいですわね。1メートルは超えているのではございませんこと、あの大きさは」
 杏那さんの小声に、僕は視線をどこにやればいいのかわからなくなった。
「では、自己紹介をさせていただきます。わたくし、機術学園生徒会長の玖代静葉《くしろしずは》と申します。4月から三年生になります。どうぞ、お見知りおきを」
 青髪ロングヘアの爆乳の女性がそう答えた。
「はいっ! 書記の三鳥美羽《みとりみう》です! 今年は二年生になります! よろしくね、二人とも!」
 白髪ツインテールの巨乳の女の子がそう答えた。
「会計の、襟間慧理《えりまさとり》です。4月から三年になります。よろしくお願いいたします」
 緑髪の巨乳の女性がそう答えた。
 丁寧な挨拶を受け、僕たちも頭を下げる。
「……で、僕たちをここに呼んだ理由は何です?」
「あんたたちの、今後の扱いについてよ。全く、あの教師にも困ったものだわ。無理やり推薦で一人入れたかと思えば、次から次へと面倒事を……。おかげでこっちは、春休みを返上してあんたたちの監視までする羽目になったのよ」
「え? 監視……?」
「えぇ。電車の一件の後、例の組織が報復に来る可能性を考え、教職員と有志の生徒で見張りをしていたのです。その担当に、副会長も」
「まぁ、まさか本当に私の担当日に来るとは思わなかったけどね。さっさと来てくれて、こっちとしては助かったわ」
「ははは……その節は、本当にすみませんでした」
「いいわよ。……それにしても、入学前から二度も実戦を経験する生徒なんて、前代未聞よ」
「まぁ、なかなかいませんよね、僕みたいな生徒って。なんか周りとは違うって感じだなぁ」
「晴人さんにとって、周りと違う人になりたい、というのは昔から持っていた夢の一つでしたものね。こんな形でもそれが叶ってよかったではないですか」
「はは、そうだね」
と僕が軽い調子で言うと、そこに釘をさすかのように、
「七座さんは、今、ご自分が『周りとは違う自分』になれていると、本当に思いますか?」
と静葉会長が、穏やかな声で僕に問いかけた。
「え? そりゃあ……さっきも言いましたけどあんな体験しちゃいましたし。それにこの学園に通えている時点で、地元の奴らとは全く違う場所にいますから」
「その『地元の奴ら』を基準にしている限り、あんたの成長はそこで止まるわよ」
 龍弥副会長の言葉が、胸に突き刺さる。
「あんたの居場所は、もうそこじゃない。ここ、東京よ。全国から、いや世界中から、あんたと同じように『特別』になりたいと願うライバルが集まる場所。ここで流されるままなら、その他大勢で終わりよ」
「……はい」
「肆谷副会長の言い方は厳しいですが、事実です。『他とは違う存在』になりたいのなら、『他とは違う努力』をしなければ」
「他とは違う、努力……」
「えぇ。でも、それは私たちが教えることではありません。ご自分で見つけるしかないのです。……もっとも、七座さんの学園生活は、まだ始まってすらいないのですから。これから、ゆっくり見つけていけばよろしいのですよ」
 静葉会長の優しい言葉に、少しだけ救われた気がした。
「……皆さんは、何か目標があるんですか?」
「わたくしは……より多くの人々を、良い方向へ導くこと、ですかね。政治家の父のように」
「私は、現場で問題を解決したい派ね。政治は兄に任せるわ。だから、この副会長という立場で、前線に出ているの」
「私は、静葉会長みたいに素敵な人たちの役に立ちたいな! それが一番嬉しいの!」
「わたくしは……与えられた仕事を、実直にこなすだけです。ですが、誰かがやらねばならない仕事で、輝く人たちを支えられたら……と」
 皆、自分の道をしっかりと見据えている。僕とは大違いだ。
「そんなに焦る必要はありませんわよ。『目標を探すこと』。今は、それが目標でもよろしいのではなくて?」
「目標を、探す……か。はい、頑張ってみます!」
 僕がそう答えると、龍弥副会長が話を本題に戻した。
「さて。そんな目標探しの真っ最中のあんたたちに、生徒会からの正式な通達よ。今後、学園に応援要請があった場合、あんたたちにも出撃してもらう可能性があるわ」
「え?」
「この国では、まだ機術の使い手は少ない。街で機術犯罪が起きた際、学生でも対応にあたってもらうことがあるの。あんたたちは、すでに二度の実戦を経験し、成果を上げている。生半可な上級生より、よほど頼りになるわ」
「応援要請の対象に……僕たちが……」
「もちろん、当面は私たち上級生の監督下での活動が絶対条件よ」
「……これでまた、お姉様が大きな顔をなさいますわね……」
 杏那さんが笑いながら、小さなため息をついた。
「結果が全てよ。だから、私はあの教師を高く評価している。あんたも、彼女のおかげで今ここにいることを、忘れないことね」
「はい……それは、もう」
 こうして、僕の立ち位置は正式に決まった。
 生徒会の皆さんと学園を案内してもらい、交流を深めるうちに、日はあっという間に過ぎていく。最初は緊張でガチガチだった僕も、彼女たちの気さくな人柄に触れ、少しずつこの学園に自分の居場所ができつつあることを感じていた。
 そして、気づけば——僕の新たな人生の始まりを告げる、入学式の朝を迎えていた。
 鏡に映る自分は、女子生徒の制服を着た「少女」だ。でも、その瞳に宿る光は、数週間前の自分とは比べ物にならないほど、強く、輝いているように見えた。
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