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異世界で、二人乗り 第一部
異世界で、二人乗り 第一部 第13話 「同じ温度」
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異世界で、二人乗り 第一部 第13話
「同じ温度」
あおいの言う三日は、ジュリオなら一晩だった。
舗装されていない道を、時速三十キロほどで進む。
出そうと思えば、もっと速度は出せる。
けれど、そうしなかった。
後ろに、人を乗せている。
それだけで、選択肢は自然と削られていく。
道の凹凸を拾わないように、アクセルは控えめ。
カーブの手前では、必ず減速する。
ブレーキをかけるたび、背後の重みがわずかに揺れる。
その重みが、嫌じゃなかった。
森を抜けた瞬間、視界が一気にひらけた。
平原だった。
背の低い草が、風に波のように揺れている。
遠くまで遮るものはなく、空がそのまま地平線に落ちている。
西の空が、赤く染まり始めていた。
夕陽だ。
タイラーはジュリオを止め、エンジンを切った。
ポコポコという独特の音が途切れ、
その反動みたいに、静けさが戻ってくる。
耳の奥で、まだ振動が残っている。
それが消えるまで、しばらく動けなかった。
「……今日中は、無理そうだな」
独り言みたいに呟いて、空を見上げる。
町の影は、まだ見えない。
無理をすれば進めなくもない。
でも、暗くなってからの移動は危険だ。
判断は、もう決まっていた。
「今日は、野宿にしよう」
そう言って、周囲を見回す。
風を遮れる場所。
火を起こせる場所。
夜露を、少しでも避けられるところ。
あおいが、少し離れた場所を指さした。
「あそこ」
木が数本、寄り添うように立っている。
影が濃く、風の流れも緩やかだ。
悪くない。
というより、十分だ。
タイラーはジュリオを押して移動し、
身体が覚えている手順で、準備を始めた。
ライターを取り出す。
落ち葉を集める。
枝を選ぶ。
鍋に水を入れる。
火が点き、炎が安定するまで、
思っていたより時間がかかった。
それでも、火が落ち着いた瞬間、
胸の奥で、ひとつ息が抜ける。
「……不思議な道具ね」
あおいが、焚き火とジュリオを見比べながら言った。
「そうだよね。まあ……もらいもの」
それ以上は言わなかった。
自分でも、どこまで説明できるのかわからない。
日が落ちると、平原は一気に冷えた。
風が草を揺らし、体温を奪っていく。
ふと見ると、あおいが腕を抱え、肩をすくめている。
「寒い?」
小さく、頷く。
そこで、ようやく気づいた。
彼女は、何も持っていない。
荷物も、着替えも。
「……寝る準備とか、どうするつもりだった?」
あおいは少し考えてから、淡々と答えた。
「置いてきた」
それだけだった。
胸の奥に、ちくりとしたものが刺さる。
街へ行こうと言ったのは自分だ。
なのに、準備をさせていなかった。
「……ごめん」
小さく呟き、ジュリオのメットインを開ける。
毛布を取り出し、あおいに差し出した。
「これ、使って」
一瞬だけ驚いた顔をしてから、受け取る。
タイラーは自分の方を見て、少し考えた。
まあ、いいか。
寒くなったら、また出せばいい。
そう思っていた、その時。
あおいが、毛布の端を少し持ち上げた。
「……入らないの?」
言葉に詰まる。
距離が、近い。
いろいろと、近い。
困惑する。
でも――なぜか、この人に対しては、それでいい気がした。
「……じゃあ、少しだけ」
二人で、毛布にくるまる。
距離が急に縮まる。
体温が、はっきりと伝わってくる。
俗な考えが頭をよぎりかけて、すぐに引っ込めた。
それ以上に、強く思う。
この人には、誠実でいたい。
毛布の中で、タイラーは静かに口を開いた。
「……あおいさん、旅人なの?」
少し間を置いて、答えが返ってくる。
「森から森へ、生きてる」
「目的は?」
「ない」
それが、この世界では自然らしい。
しばらく沈黙が落ちてから、あおいが言った。
「……私は、エルフ」
火の音だけが、少し大きく聞こえた。
一瞬、言葉を失う。
「……あ、そうなんだ」
驚きはある。でも、違和感はなかった。
それ以上、踏み込まない。
今度は、あおいが聞いてくる。
「タイラーは、どこを目指してるの?」
少し考えてから、答えた。
「……ないかな」
本当は、戻らなければいけない。 仕事は滞るし、管理職としての責任。会社にも迷惑がかかる。
それなのに。
この生活を、もう少し続けてもいいと思っている自分がいた。
「あおいさん、じゃなくて……」
あおいが、ぽつりと言う。
「あおいでいい」
少し間を置いて、頷く。
「……うん。あおい」
鍋で沸かした湯を注ぐ。
木のカップが二つ、メットインに入っていた。確かに欲しいと思った。
それ以上は、出さなかった。
もしかしたら、望めば、
もっと快適なものも出てくるのかもしれない。
豪華な食事。暖かい寝る場所。
でも、あおいの赤い瞳を見た瞬間、それ以上は必要ないと思った。
湯を飲む。
味気ない。
でも、体が喜んでいる。
「寒くない?」
「……今は、暖かいよ」
毛布の中で、彼女が近い。
体温を、はっきりと感じる。
タイラーは、自分を抑えながら、
静かに夜を過ごした。
------▫️風の兆し▫️------
焚き火の火を見て、少し驚いた。
あんなに簡単に、火がつく。
町の魔導具でも、あそこまで速くはない。
――不思議な人。
魔導機械から取り出した果実を、差し出された。
森によく実る果実だ。
カリナの実。
「これ、よく木になってる」
そう言うと、タイラーは少し困った顔をした。
名前も知らずに食べていたらしい。
それがおかしくて、少し笑ってしまった。
毛布に、一緒にくるまる。
近い。
でも、嫌じゃない。
むしろ――落ち着く。同じ温度の中にいる。
心臓の音が、ゆっくりと静まっていく。
「あおいさん」
じゃなくて。
「あおい」
と呼んでほしかった。
「同じ温度」
あおいの言う三日は、ジュリオなら一晩だった。
舗装されていない道を、時速三十キロほどで進む。
出そうと思えば、もっと速度は出せる。
けれど、そうしなかった。
後ろに、人を乗せている。
それだけで、選択肢は自然と削られていく。
道の凹凸を拾わないように、アクセルは控えめ。
カーブの手前では、必ず減速する。
ブレーキをかけるたび、背後の重みがわずかに揺れる。
その重みが、嫌じゃなかった。
森を抜けた瞬間、視界が一気にひらけた。
平原だった。
背の低い草が、風に波のように揺れている。
遠くまで遮るものはなく、空がそのまま地平線に落ちている。
西の空が、赤く染まり始めていた。
夕陽だ。
タイラーはジュリオを止め、エンジンを切った。
ポコポコという独特の音が途切れ、
その反動みたいに、静けさが戻ってくる。
耳の奥で、まだ振動が残っている。
それが消えるまで、しばらく動けなかった。
「……今日中は、無理そうだな」
独り言みたいに呟いて、空を見上げる。
町の影は、まだ見えない。
無理をすれば進めなくもない。
でも、暗くなってからの移動は危険だ。
判断は、もう決まっていた。
「今日は、野宿にしよう」
そう言って、周囲を見回す。
風を遮れる場所。
火を起こせる場所。
夜露を、少しでも避けられるところ。
あおいが、少し離れた場所を指さした。
「あそこ」
木が数本、寄り添うように立っている。
影が濃く、風の流れも緩やかだ。
悪くない。
というより、十分だ。
タイラーはジュリオを押して移動し、
身体が覚えている手順で、準備を始めた。
ライターを取り出す。
落ち葉を集める。
枝を選ぶ。
鍋に水を入れる。
火が点き、炎が安定するまで、
思っていたより時間がかかった。
それでも、火が落ち着いた瞬間、
胸の奥で、ひとつ息が抜ける。
「……不思議な道具ね」
あおいが、焚き火とジュリオを見比べながら言った。
「そうだよね。まあ……もらいもの」
それ以上は言わなかった。
自分でも、どこまで説明できるのかわからない。
日が落ちると、平原は一気に冷えた。
風が草を揺らし、体温を奪っていく。
ふと見ると、あおいが腕を抱え、肩をすくめている。
「寒い?」
小さく、頷く。
そこで、ようやく気づいた。
彼女は、何も持っていない。
荷物も、着替えも。
「……寝る準備とか、どうするつもりだった?」
あおいは少し考えてから、淡々と答えた。
「置いてきた」
それだけだった。
胸の奥に、ちくりとしたものが刺さる。
街へ行こうと言ったのは自分だ。
なのに、準備をさせていなかった。
「……ごめん」
小さく呟き、ジュリオのメットインを開ける。
毛布を取り出し、あおいに差し出した。
「これ、使って」
一瞬だけ驚いた顔をしてから、受け取る。
タイラーは自分の方を見て、少し考えた。
まあ、いいか。
寒くなったら、また出せばいい。
そう思っていた、その時。
あおいが、毛布の端を少し持ち上げた。
「……入らないの?」
言葉に詰まる。
距離が、近い。
いろいろと、近い。
困惑する。
でも――なぜか、この人に対しては、それでいい気がした。
「……じゃあ、少しだけ」
二人で、毛布にくるまる。
距離が急に縮まる。
体温が、はっきりと伝わってくる。
俗な考えが頭をよぎりかけて、すぐに引っ込めた。
それ以上に、強く思う。
この人には、誠実でいたい。
毛布の中で、タイラーは静かに口を開いた。
「……あおいさん、旅人なの?」
少し間を置いて、答えが返ってくる。
「森から森へ、生きてる」
「目的は?」
「ない」
それが、この世界では自然らしい。
しばらく沈黙が落ちてから、あおいが言った。
「……私は、エルフ」
火の音だけが、少し大きく聞こえた。
一瞬、言葉を失う。
「……あ、そうなんだ」
驚きはある。でも、違和感はなかった。
それ以上、踏み込まない。
今度は、あおいが聞いてくる。
「タイラーは、どこを目指してるの?」
少し考えてから、答えた。
「……ないかな」
本当は、戻らなければいけない。 仕事は滞るし、管理職としての責任。会社にも迷惑がかかる。
それなのに。
この生活を、もう少し続けてもいいと思っている自分がいた。
「あおいさん、じゃなくて……」
あおいが、ぽつりと言う。
「あおいでいい」
少し間を置いて、頷く。
「……うん。あおい」
鍋で沸かした湯を注ぐ。
木のカップが二つ、メットインに入っていた。確かに欲しいと思った。
それ以上は、出さなかった。
もしかしたら、望めば、
もっと快適なものも出てくるのかもしれない。
豪華な食事。暖かい寝る場所。
でも、あおいの赤い瞳を見た瞬間、それ以上は必要ないと思った。
湯を飲む。
味気ない。
でも、体が喜んでいる。
「寒くない?」
「……今は、暖かいよ」
毛布の中で、彼女が近い。
体温を、はっきりと感じる。
タイラーは、自分を抑えながら、
静かに夜を過ごした。
------▫️風の兆し▫️------
焚き火の火を見て、少し驚いた。
あんなに簡単に、火がつく。
町の魔導具でも、あそこまで速くはない。
――不思議な人。
魔導機械から取り出した果実を、差し出された。
森によく実る果実だ。
カリナの実。
「これ、よく木になってる」
そう言うと、タイラーは少し困った顔をした。
名前も知らずに食べていたらしい。
それがおかしくて、少し笑ってしまった。
毛布に、一緒にくるまる。
近い。
でも、嫌じゃない。
むしろ――落ち着く。同じ温度の中にいる。
心臓の音が、ゆっくりと静まっていく。
「あおいさん」
じゃなくて。
「あおい」
と呼んでほしかった。
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