謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める

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第100話 1537年 7歳 よし、小西商店へ行くぞ(山本勘助と美少女)

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半分負けに等しい勝ちだけに、朝の目覚めが悪い。

俺は小西に会いに行く。



小西

『若様、細川氏綱撃破おめでとうございます。

2倍の敵を見事な采配で勝ちを納めたと、堺で大変な評判になっております。』





『コチラの死傷者が沢山出たので、合格点ではありません。』



小西

『そうだ、私のイタズラ心というか、会わせたい人物がいるのですが会われますか。

山本勘助って人なのですけど。』



山本勘助って武田信玄の参謀だ。

史実では山本勘助は駿河国で浪人している所を板垣信方に拾われて武田信玄に仕える。

今はまだ駿河で浪人中のハズだ。





『是非会いたい。今すぐに。』



小西

『この山本勘助殿は、私が駿河で懇意にしている商人の護衛で堺に来ました。

その商人が言うには、外見は酷いが稀代の名将だそうです。

それで私も興味を持ちまして話をしてみた所、私も山本勘助殿にただならぬ物を感じました。

山本勘助殿は浪人中であるというし、若様に是非お引き会わせしたいと思い、連れて参りました。』



番頭が山本勘助を連れて来た。

色黒で容貌醜く、隻眼、身に無数の傷があり、足が不自由な三十七歳位の男だ。



山本勘助

『若様、お初にお目にかかります。私は山本勘助と申します。』





『その方、長尾家に士官したいのか?』



山本勘助

『いえ、私は神の声が聞こえる若様の顔が見たかっただけです。

見たから帰ります。』



これは山本勘助が俺を試しているな。

小西は面白がって見ている。





『まぁそう言うな。

越乃柿酒と蝦夷地の肴でも飲んでから帰れ。

番頭さん、用意してくださらんか。』



山本勘助の前に、越乃柿酒と蝦夷地のニシンの干物や鮭が出される。





『さぁ飲んでくれ、食べてくれ。

その越乃柿酒は酒精分が清酒の四倍ある。俺が作った。

その肴も我が領土の物だ。』



小西

『もしや……』





『そうだ。

長尾家が蝦夷地の守護大名になる事が決定した。』



小西

『異例中の異例ですぞ。おめでとうございます!』



小西も山本勘助も驚愕の表情だ。





『山本勘助に聞く。

昨日の戦いを見に行ったのだろう。どう思った?』



山本勘助

『弓も槍も鎧も未来の物だと思いました。

矢を集中させて陣形に穴を開けて中央突破、背面展開からの包囲殲滅戦。

見事としか言えませぬ。』





『そこで山本勘助は、この上杉龍義は天下を取ると思ったであろう。

山本勘助はこの上杉龍義に何を売り込めば良いのか困ったであろう。



俺が山本勘助に求めたいのは調略や汚い仕事だ。

山本勘助しか出来ない仕事を頼むつもりだ。



月三百貫出す。

俺に仕えろ!』



山本勘助は嬉しさを隠しきれていない。



山本勘助

『若様には全てお見通しでしたな。

このような儂を高く買って頂き有難うございます。

是非とも若様に仕えさせて下さい。』





『山本勘助には絶対に守ってほしい事が三つある。



一つ。

俺の為になるからと自分勝手な判断はするな。

俺は百年先を見て判断している。

一年か十年先の事で俺に逆らうな。



二つ目。

山本勘助は仲間が馬鹿に見えてしょうがないから仲間を無視する。

仲間を大事に出来ないようではお前を小間使い止まりにする。



三つ目。

自分の命を大事にしろ。危ない時は逃げろ。

お前の失敗位は俺がすぐ取り返す。



この三つを必ず守れ。



史実では山本勘助の独断先行や仲間との関係、命を軽んじる行動がある。

忠告しとかないとね。



何故、初対面でここまで分かるって顔をする山本勘助。



お前の役職は情報武官だ。

これからもよろしく頼む。



それと十貫(相場の倍額)やるから、駿河の商人にお詫びを入れて代わりの護衛を探して貰え。』



俺は小西商店の番頭さんに目で合図する。





『三日後までに全部整えてこい。下がって良いぞ。』



山本勘助が一礼して部屋を出た。





『よくぞ良い人を紹介してくれた。感謝しますぞ、小西殿。



それと、山師が欲しい。

誰か紹介してくださらんか。』



<鉱山と商い>



小西

『申し訳ございません。

腕が良い山師は大名が抱え込みまして、なかなか良い山師は流れてきません。



ただ当代随一の腕を持つ山師の技を継承した者がおりますが、問題がありまして誰も雇いません。』





『また衆道ゲイの人ですか?

金城兄弟は大活躍してますよ。』



小西

『いえ、女性です。

女性だと山が汚れるといって入れないですし、労働者も言う事を聞きません。

ただ当代随一の山師が全ての技を渡したそうです。』





『今すぐ会いたいです。』



小西が番頭に合図し、その間色々話をする。

番頭が十八歳位の美少女を連れてくる。



確かに、若いこの娘には誰も鉱山を頼まない。

鉱山を頼む前に求婚するよ。

俺も小西の紹介じゃなければ断わってる。

山師が出来ると思わない。

小西の紹介だから取り敢えずやらせてみる事にする。



小西

『若様、紹介します。

中山お鉱といいます。』



お鉱

『若様、よろしくお願い致します。』





『普通では砂鉄を用いるたたら製鉄だ。



お鉱に頼みたいのは鉄鉱石の採掘だ。

それと石炭という石の採掘だ。

明から見本を取り寄せるから探して欲しい。



お鉱に鉱脈を探して貰った後、掘り出すのは他の人に任せる。』



お鉱

『金とか銀の鉱脈の探し方は父から習いました。

鉄鉱石とか石炭とかは探した事がないので、若様の期待に応える事が出来ないかもしれませんが良いでしょうか?』





『俺が必ず鉱脈がある鉱山を教える。

十里(30km)位の範囲を地図上で指すので、その範囲を探して欲しい。

お供で武装した兵士をつけようか?』



お鉱

『若様、兵士はいりません。

私は犬五匹をお供に使います。』



犬なら美少女とか関係ないか。





『それでは三日後までに準備してこい。

支度金で十貫渡す。』



安田に準備させる。

お鉱は新しい事に挑戦出来るので興奮している。





『お鉱、下がって良いぞ。』



小西から鉄鉱石や石炭の質問が来るが、肝心な所はぼかして鉄製品の原価が十分の一にする計画を伝える。



小西に新津焼の残りを見せる。

あれから足利義晴に新津焼をねだられ、新津焼は残存七個となっていた。



小西

『これは立派ですね。』





『茶の湯の愛好家からは蛇蝎の如く嫌われます。

明や朝鮮には売れないが、素人筋や呂宋や南蛮では高く売れるでしょう。』



小西

『手前共でも引き受けますので、出来る限り生産をお願いします。』



キム、堺でも高評価だぞ。



<裏社会の女>



番頭さんから津田が人を連れて来たので面会したいとの事。

部屋に通す。



津田

『若様、この度の大勝利並びに蝦夷地守護大名おめでとうございます。

先だって話をしておりました金城兄弟の面倒を見れる人を連れて参りました。』



津田がお淑やかで見るからにお上品な三十五歳位のご婦人を連れて来た。





『津田、こんな上品そうな人に売春宿を任せる気か?

無茶だろ。』



津田が悪巧みの顔をする。



津田

『若様も引っ掛かりましたね~。

これが葉月咲の手口なのです。



石山本願寺周辺は衆道も遊女も博打場も盛んなのですが、

一切取り仕切っていたのがこの葉月咲なのです。



葉月咲は人の心を操る事が非常に上手いのです。

この見た目で皆彼女に本心を打ち明けてしまい、操られてしまうのです。』





『何故、石山本願寺の売春宿を取り仕切っていた人が佐渡ヶ島まで行ってくれるのか?』



津田

『石山本願寺から逃避のためです。



葉月咲が管理する売春宿に場所代を徴収する石山本願寺の坊主がいました。

加えて葉月咲が管理する博打場にも場所代を取るヤクザがいました。



坊主は売春宿だけでなく博打場も欲しい。

ヤクザは博打場だけでなく売春宿も欲しい。



葉月咲の管理物権で坊主とヤクザの利権争いが発生しました。

しかも坊主もヤクザも葉月咲に惚れていたので修羅場です。



私の弟が葉月咲と知りあいなので、堺に逃がしました。』



なるほど、それなら確かに佐渡ヶ島に逃げたいか。





『三兄弟がいて仕事は出来るが歪んだ性癖を持っている。

三兄弟の為、衆道専門の売春宿を三軒作って欲しいのだが出来るか?』



葉月咲

『若様、私にお任せ下さい。』





『一万人の労働者がいる。

一揆起こした連中の管理も頼みたい。



月百貫でどうか?



労働者が気持ちよくお金を払う店を作ってくれ。

飲食店や酒場、売春宿でも博打場でも良い。



店の粗利七割を国に入れたら三割やる。



その代わり会計事務員の誘惑は一切許さない。

お金の使い込みも一切許さない。

即座に海に投げ捨てるぞ。』



ようやく荷が降りたと喜ぶ津田。

顔色良くなっているぞ。



葉月咲

『若様、是非お引き受けさせて下さい。

それと運営に欠かせない人物がいるので、その人も欲しいのですが良いでしょうか?』





『良いぞ。』



葉月咲

『津田さんを下さい。』





『津田ご指名だ。

かなり儲かるから頑張れよ。』



がーーーーーん、とした顔になる津田。

顔が青いぞ。





『津田は自来也の嫁をキチンと見つけてから佐渡ヶ島に行くようにね。

自来也にもわがまま言うなと言っておくよ。』



トドメを刺されたようにガーーーーーーンとした顔になる津田。

頑張れ津田。



夕暮れ。

志村大吾が俺を訪ねて来る。



志村

『若様、よろしいでしょうか。

若様に紹介したい人材がいます。

連れて来ても良いでしょうか?』





『もちろんだ。

その為に志村は堺まで来たんだろ。』



志村は笑顔になり、

百七十五センチ位の蓬髪の豪傑な感じの男を連れてきた。



志村

『髙木信たかぎのぶと申しまして、

髙木も七尾出身で私と同じく畠山を批判してクビになりました。



髙木と私は兄弟分でして、

髙木は軽騎兵で活躍出来ると思います。』





『志村がそこまで言うなら本物なんだろ。

入団を認めるよ。』



志村が頭脳派で、

髙木が肉体派で、

良いコンビになるだろう。
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