謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める

27Be

文字の大きさ
128 / 129

1538年 8歳 アイヌと仲良くなれるかな

しおりを挟む
蝦夷地の5月。



甘粕が金城兄弟と分家本間を連れて紋別に来ている。

紋別の奥地に鴻之舞鉱山という、金の埋蔵量が日本のベスト5に入る金山がある。



甘粕が西洋帆船を沖に泊め、小型舟を降ろして海岸まで行く。



甘粕、九島七郎、金城兄弟長男と三男と兄弟のお付き、久知本間氏と金堀衆が紋別の地に降り立つ。



甘粕達が浜に降り立つと、漁業を営むアイヌが近づいて来た。



九島七郎がアイヌ語で対応する。



七郎

『こんにちは、まずは取引したいのだけど、こういうの欲しいか?』アイヌ語



そう言って米や塩、酒、衣類を差し出す。



アイヌの男

『欲しい。何と交換するか。昨日採った魚ある。』アイヌ語



七郎

『これからの事もあるし村長と話をしたい。大きな取引だ。案内して欲しい。』アイヌ語



アイヌの男

『わかった。案内する』アイヌ語



七郎

『甘粕様、村長の所に案内してくれるそうです。兵隊さんは10人位でお願いします。後、お土産があると話が早く進みます』



甘粕は頷き、兵士に合図を送る。



七郎達はアイヌの男に付いて行き村に着いた。

200人位の規模だ。



七郎はアイヌの村長に型通りの挨拶をする。



七郎

『私達はここに定住して畑を耕し、干物や燻製工場を作り、アイヌの皆さんにも働いてもいたいのです。働いたらお金や米や塩が貰えます。どうでしょうか?』アイヌ語



村長

『取引はするが定住は認めない。

スマンがこの件は村の者と相談したい。一旦帰ってくれんか?』アイヌ語



七郎

『甘粕様、村長が帰れって言っています。帰るしかないですね』



甘粕

『そうだな。アイヌは九島に任せるよう言われている。任せるぞ七郎』



<七郎の根回し>



次の日、七郎は子供達に越後のおもちゃ(紙風船や木で出来たおもちゃ)を贈り、村長に会わずに帰った。



その次の日、七郎は村の子供達に村の中心となる女達を教えてもらった。

前日おもちゃを贈っているので、子供たちは競い合うよう教えてくれる。

教えてもらった女達に鉄鍋や塩を贈った。

鉄鍋はアイヌではとても喜ばれる。

その日も村長に会わずに帰った。



その次の日、七郎は村の女達から村の中心となる男達を教えてもらった。

前日に贈り物をしているので競い合って教えてくれる。

そして村の中心となる男たちに酒や大工道具を贈った。

その日も村長に会わずに帰った。



その次の日、七郎が村に行くと、贈り物をもらっていない子供や女、男達に囲まれた。



七郎

『これまで贈った物は見本品です。今後私達と取引してくれたら、あれより魅力的な商品と交換します。

ただ私達はここに住めないとあなたたちと取引できず、他のアイヌと取引しないといけなくて困っています。

皆さまで村長に、私達が村の近くに定住できるようにかけあうのを手伝って頂けませんか?』アイヌ語



村の女

『わかったわ、他のアイヌにあなたたちを盗られるくらいなら、あなた達が定住してくれた方が良いわ。鉄鍋は私だけでなく村の女はみんな使いたい。』アイヌ語



村の男

『そうだ、土地は俺たちの物ではなくカムイ(神様)の物だ。

村長がよそ者を入れたくない気持ちもわかるが、あんた達は別だ。

大工道具は最高だ。あれはみんなで使いたい。

俺たちで村長に言うよ。明日また来てくれ』アイヌ語



<定住許可>



次の日、七郎が村に行くと、村長が苦虫を嚙み潰した様な顔で七郎を招き入れた。



村長

『儂は、村長に就任してからこんなにみんなから責められた事はない。酷い目にあった』



七郎は謝り、酒と塩を贈った。



村長

『お前たちの定住を認める。但し次の決まりは絶対守ってくれ』



アイヌは森をただの資源ではなく、カムイが宿る領域としている。



1 シカの回廊やサケの川筋は生命線。畑に転換すると季節の循環が乱れる。そのため「伐ってよい場所か」「どこまで入るつもりか」を守る。



2 森の伐採をするならカムイへの捧げ物や火の扱い、土地の区切りについての共有する。



七郎は村長に決まりを守る事を約束した。



七郎

『私達は向こうに見える山のふもとに穴を開け石を掘りたいのだが、取ってもかまわないか。』



村長

『かまわない。それより今日は宴にしよう。』



七郎

『隊長を含め2人、3人を呼んで良いか?』



村長はこれを了承し、その夜は宴となった。



甘粕が七郎から報告を受けてホッとする。

七郎に褒美の金10貫をやる。



そして甘粕は側近3人を連れて七郎と一緒に村に行く。



甘粕は村長に礼を言い土産を渡す。

宴となった。



七郎の側にはすぐに女が群がる。

年寄りもおばさんも若い娘もいる。

先におばさん達が七郎を取り囲んでしまうので、イライラする若い娘達。



やがておばさん達のすき間を見つけて七郎に抱きつく若い娘。

負けじと七郎にキスをしたり七郎にまたがったり、若い娘に好き放題にされる七郎。

それを見て怒るおばさん達。



若い娘にすれば、男前で優しそうで珍しい物いっぱいくれてアイヌ語喋れる和人を好きにならないわけがない。



若い娘のはしゃぎに怒るおばさん達。



甘粕は九島兄弟はモテると若様から聞いていたけど、ここまでとはと驚いて見ている。



甘粕も男前なのでモテるのだが、まわり男だらけで酒勝負をする。



お互いに潰れるまで1杯づつ酒の入った杯を空けていく勝負だ。



甘粕が酒が強くて、アイヌの男から尊敬を集めている。



他の側近は言葉が通じないが、腕相撲や相撲をして楽しんでいる。



こうして夜は更けていく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十
ファンタジー
俺の名は錬是(れんぜ)。開拓や開発に適した惑星を探す惑星ハンターだ。 だが、宇宙船の故障である未開の惑星に不時着。宇宙船の頭脳体でもあるメイトギアのエレクシアYM10と共にサバイバル生活をすることになった。 と言っても、メイトギアのエレクシアYM10がいれば身の回りの世話は完璧にしてくれるし食料だってエレクシアが確保してくれるしで、存外、快適な生活をしてる。 しかもこの惑星、どうやらかつて人間がいたらしく、その成れの果てなのか何なのか、やけに人間っぽいクリーチャーが多数生息してたんだ。 地球人以外の知的生命体、しかも人類らしいものがいた惑星となれば歴史に残る大発見なんだが、いかんせん帰る当てもない俺は、そこのクリーチャー達と仲良くなることで残りの人生を楽しむことにしたのだった。     筆者より。 なろうで連載中の「未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます」に若干の手直しを加えたVer.02として連載します。 なお、連載も長くなりましたが、第五章の「幸せ」までで錬是を主人公とした物語自体はいったん完結しています。それ以降は<錬是視点の別の物語>と捉えていただいても間違いではないでしょう。

魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき
ファンタジー
 ある日乗っていた飛行機が事故にあり、死んだはずの井原は名もない世界に神によって召喚された。現代を生きていた井原は、そこで神に”ダンジョンマスター”になって欲しいと懇願された。自身も建物を建てたい思いもあり、二つ返事で頷いた…。そんなダンジョンマスターの”はじまお”本編とは全くテイストの違う”普通のダンジョンマスター物”です。タグは書いていくうちに足していきます。  なろうさんに、これの本編である”はじまりのまおう”があります。そちらも一緒にご覧ください。こちらもあちらも、一日一話を目標に書いています。

貞操逆転世界に転生してイチャイチャする話

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が自分の欲望のままに生きる話。

私の名は多米又三郎。三河東部の国境を任されていますが周囲は全て親今川なので安全安心。と思っていたらその今川と揉めた国衆が我が城に……。

俣彦
ファンタジー
超無名でありますが戦国時代に実在した国衆多米又三郎。 三河と遠江の国境地帯に居を構えるも、多米氏を含め周りは全て今川方のため安全安心。 と思っていたら独立心旺盛な牧野氏が今川と喧嘩。ただこれは全盛期の伊勢盛時の力もあり、火の粉が降りかかる事は無かったのでありましたが……。 次に出て来た戸田氏が宣戦布告の地に選んだのが……。 今川より託されている我が居城。船方山城でありました……。

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

名もなき民の戦国時代

のらしろ
ファンタジー
 徹夜で作った卒論を持って大学に向かう途中で、定番の異世界転生。  異世界特急便のトラックにはねられて戦国時代に飛ばされた。  しかも、よくある有名人の代わりや、戦国武将とは全く縁もゆかりもない庶民、しかも子供の姿で桑名傍の浜に打ち上げられる。  幸いなことに通りかかった修行僧の玄奘様に助けられて異世界生活が始まる。  でも、庶民、それも孤児の身分からの出発で、大学生までの生活で培った現代知識だけを持ってどこまで戦国の世でやっていけるか。  とにかく、主人公の孫空は生き残ることだけ考えて、周りを巻き込み無双していくお話です。

天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜

岩 大志
ファンタジー
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。 けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。 髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。 戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!??? そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。

【完結】俺が信長で、幼馴染が吉乃と濃姫!? ~転生幼馴染トリオ、本能寺フラグ回避して戦国スローライフ目指します

月影 流詩亜
ファンタジー
事故で転生したのは、まさかの織田信長!? しかも、隣にいたはずの可愛い幼馴染(双子)も、なぜか信長の側室「吉乃」と正室「濃姫」に! 史実の本能寺フラグを回避するため、うつけの仮面の下、三人は秘密の同盟を結ぶ。 現代知識と絆を武器に、戦国スローライフを目指すサバイバル開幕!

処理中です...