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78.前哨戦
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案の定、冒険者達は押され始めている。
やはり数の多さで疲労が溜まっていくようだ。
諦めずに戦っているのは流石だとはおもう。
だけどキラービーの針による攻撃で動きが鈍くなってきている。
冒険者達は何発か当たっているようなので、毒や麻痺の症状が出始めているのだろう。
俺達が近づいたのは気が付いているようだけど、先程手を出すなと言った手前、助けを頼むのは気が引けるのかもしれない。
その間にも何人かは被弾している。
苦しそうだ。
「レンヤさん!」
「ああ」
シーナは不安そうな顔で俺を見る。
見ていられないといった感じだ。
そろそろ冒険者達も限界が近いのだろう。
俺は手伝う意思を伝える。
「おい、手を貸すぞ!」
声をかけられて一瞬迷った素振りを見せるリーダーらしき男。
仲間の厳しい現状を確認すると答えた。
「す、すまん頼む!」
「分かった。シーナ! 魔法で迎撃を。ネネは手当てを優先してくれ!」
「了解しましたわ!」
「了解です!」
「スララ! 回収をたのむ」
スララの分体で冒険者達を運んでもらい後退する。
シーナは得意の光系魔法の『光矢』、『光槍』でキラービーを打ち落としていく。
俺も6人を下がらせるために迎え撃つ。
《魔弓》により魔力の矢が放たれる。
同時に5本の矢が放たれるも正確にキラービーを貫く。
『並列』スキルで別々に矢の制御をして当てている。
《魔弓》の性能が引き出せるので『並列』との相性はいい。
シーナと俺で守りながらある程度まで下がる。
キラービーの数はかなり減った。
というかここまでくると追って来ないようだ。
テリトリーから外れた者は必要以上には追いかけてこないということなのだろうか。
「みんな大丈夫か?」
「ああ、すまない。なんとか助かったよ」
そういった男の顔には疲労感が漂う。
結構ギリギリだったのかもしれない。
「レンヤさん、抗麻痺薬と解毒剤があまり効かないみたいです」
6人を手当てしているネネが言ってくる。
複数箇所を刺されているから効き目が悪いみたいだ。
市販品の薬だと限界なのかもしれない。
ネネが見ているこの男が一番酷いか。
「どんな状態だ?」
「痺れと……体の痛みが酷いな……」
傷も多いし顔色も悪い。
苦しそうだ。
スキルをかけてみるか。
「『治癒』、『解毒』!」
俺は男に向かってスキルを発動させる。
光に包まれ治療されていく。
「体はどうだ?」
「あ、ああ。楽になったよ。す、凄い魔法もっているんだな……」
やはりスキルの方が市販品の薬より効果があるみたいだ。
男はすっかり顔色も良くなった。
自力で立ち上がり手を握ったりして体が動くか確かめている。
「おおー。完全に痺れもなくなった!」
「それは良かった。じゃあ、おまけだ。『回復』、『浄化』!」
「!?」
体力回復と汚れを取ってやる。
服は戻らないけど血のりと汚れは綺麗になった。
残りの者にも同じ処置をして治していく。
「まあ、こんなもんか」
「すまない。何から何まで助かったよ」
男は初めとは違い控えめな態度だ。
「もう一度キラービーと戦うか?」
もう一度チャレンジするかもしれないから一応確認する。
別に意地悪で聞いたわけではない。
「いや、俺達はもういい。お前達に譲るよ」
男はキラービーから受けたダメージを思い出したのか苦々しく顏をしかめた。
「俺達では偵察蜂の突破も厳しかったからな……」
たしかに、今まで冒険者達が戦っていたのは外周にいる偵察の蜂達だ。
数はいたけど、ここで手こずっていたら攻略は不可能だろう。
「分かった。じゃあ交代だな」
「ああ、任せるよ。しかしお前たちは三人で行くのか? まあさっきの感じだと強いのは分かるけど少なすぎないか?」
人数をかけた方がいいだろうけど俺達なら平気なはずだ。
「従魔もいるからな。問題ない」
「そうか……気を付けてな」
「ああ」
そういうと男たちは街の方向に戻っていく。
見ていかないのかと聞いたら、邪魔したら悪いからな、とのことだった。
彼らは大人しく帰っていった。
残されたのは俺達だけだ。
「よし、ここからが本番だな」
「「はい!」」
気を取り直していこう。
当初の予定通りシーナと俺で攻撃をしかけ、ネネはサポートに回って貰う。
ダメージを受けずに相手の数を減らす。
まあ状況によっては変えていくかもしれないけど多分問題ないだろう。
《魔弓》の感触も悪くなかった。
連射もできたし当て勘もいい。
魔法とは違った面白さがある。
魔力の込め方とかを変えれば色々と応用できそうだ。
「シーナ、ネネMPの残りは大丈夫か?」
「はい、問題ありませんわ」
「私も大丈夫です」
「よし、じゃあ行こうか!」
俺達はキラービーへと向かう。
第二ラウンド開始だ。
やはり数の多さで疲労が溜まっていくようだ。
諦めずに戦っているのは流石だとはおもう。
だけどキラービーの針による攻撃で動きが鈍くなってきている。
冒険者達は何発か当たっているようなので、毒や麻痺の症状が出始めているのだろう。
俺達が近づいたのは気が付いているようだけど、先程手を出すなと言った手前、助けを頼むのは気が引けるのかもしれない。
その間にも何人かは被弾している。
苦しそうだ。
「レンヤさん!」
「ああ」
シーナは不安そうな顔で俺を見る。
見ていられないといった感じだ。
そろそろ冒険者達も限界が近いのだろう。
俺は手伝う意思を伝える。
「おい、手を貸すぞ!」
声をかけられて一瞬迷った素振りを見せるリーダーらしき男。
仲間の厳しい現状を確認すると答えた。
「す、すまん頼む!」
「分かった。シーナ! 魔法で迎撃を。ネネは手当てを優先してくれ!」
「了解しましたわ!」
「了解です!」
「スララ! 回収をたのむ」
スララの分体で冒険者達を運んでもらい後退する。
シーナは得意の光系魔法の『光矢』、『光槍』でキラービーを打ち落としていく。
俺も6人を下がらせるために迎え撃つ。
《魔弓》により魔力の矢が放たれる。
同時に5本の矢が放たれるも正確にキラービーを貫く。
『並列』スキルで別々に矢の制御をして当てている。
《魔弓》の性能が引き出せるので『並列』との相性はいい。
シーナと俺で守りながらある程度まで下がる。
キラービーの数はかなり減った。
というかここまでくると追って来ないようだ。
テリトリーから外れた者は必要以上には追いかけてこないということなのだろうか。
「みんな大丈夫か?」
「ああ、すまない。なんとか助かったよ」
そういった男の顔には疲労感が漂う。
結構ギリギリだったのかもしれない。
「レンヤさん、抗麻痺薬と解毒剤があまり効かないみたいです」
6人を手当てしているネネが言ってくる。
複数箇所を刺されているから効き目が悪いみたいだ。
市販品の薬だと限界なのかもしれない。
ネネが見ているこの男が一番酷いか。
「どんな状態だ?」
「痺れと……体の痛みが酷いな……」
傷も多いし顔色も悪い。
苦しそうだ。
スキルをかけてみるか。
「『治癒』、『解毒』!」
俺は男に向かってスキルを発動させる。
光に包まれ治療されていく。
「体はどうだ?」
「あ、ああ。楽になったよ。す、凄い魔法もっているんだな……」
やはりスキルの方が市販品の薬より効果があるみたいだ。
男はすっかり顔色も良くなった。
自力で立ち上がり手を握ったりして体が動くか確かめている。
「おおー。完全に痺れもなくなった!」
「それは良かった。じゃあ、おまけだ。『回復』、『浄化』!」
「!?」
体力回復と汚れを取ってやる。
服は戻らないけど血のりと汚れは綺麗になった。
残りの者にも同じ処置をして治していく。
「まあ、こんなもんか」
「すまない。何から何まで助かったよ」
男は初めとは違い控えめな態度だ。
「もう一度キラービーと戦うか?」
もう一度チャレンジするかもしれないから一応確認する。
別に意地悪で聞いたわけではない。
「いや、俺達はもういい。お前達に譲るよ」
男はキラービーから受けたダメージを思い出したのか苦々しく顏をしかめた。
「俺達では偵察蜂の突破も厳しかったからな……」
たしかに、今まで冒険者達が戦っていたのは外周にいる偵察の蜂達だ。
数はいたけど、ここで手こずっていたら攻略は不可能だろう。
「分かった。じゃあ交代だな」
「ああ、任せるよ。しかしお前たちは三人で行くのか? まあさっきの感じだと強いのは分かるけど少なすぎないか?」
人数をかけた方がいいだろうけど俺達なら平気なはずだ。
「従魔もいるからな。問題ない」
「そうか……気を付けてな」
「ああ」
そういうと男たちは街の方向に戻っていく。
見ていかないのかと聞いたら、邪魔したら悪いからな、とのことだった。
彼らは大人しく帰っていった。
残されたのは俺達だけだ。
「よし、ここからが本番だな」
「「はい!」」
気を取り直していこう。
当初の予定通りシーナと俺で攻撃をしかけ、ネネはサポートに回って貰う。
ダメージを受けずに相手の数を減らす。
まあ状況によっては変えていくかもしれないけど多分問題ないだろう。
《魔弓》の感触も悪くなかった。
連射もできたし当て勘もいい。
魔法とは違った面白さがある。
魔力の込め方とかを変えれば色々と応用できそうだ。
「シーナ、ネネMPの残りは大丈夫か?」
「はい、問題ありませんわ」
「私も大丈夫です」
「よし、じゃあ行こうか!」
俺達はキラービーへと向かう。
第二ラウンド開始だ。
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