ウィルとアルと図書館の守人

凪 紅葉

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第一章 ウィルとアルと図書館の守人

精霊ピピン

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 翌日からアルが魔法の師として僕は教わり学ぶことになった。
 初めはアルの言ったように文字の読み書きが出来るようになること。
 やはり魔法という代物は先人たちが記した書物から地道に学ぶものだそうだ。
 だから文字が読めなければ魔法は学べない。
 それとは別に個々の持つ魔力容量というものが存在するらしい。
 これは人間も別の種族も関係なく持ち合わせていると言っていた。
 その後のやり方次第で魔力容量や威力が上下するそうだ。
 ただし中にはまったく魔力を持たない人間や種族も存在する。
 例えるなら小人族のゴブリンや巨人族のオーガがそうだ。
 彼らは妖精だが魔力はまったく持たないらしい。
 魔力を持たない彼らの場合、いくら本を読んで知識を学んでも魔法を構築、発動させることはできない。
 その代わり、余談になってしまうけど、腕力に関しては人間や他の種族では太刀打ち出来ないほど強いらしく、決して肉弾戦では敵わないそうだ。
 ただ彼らは普段大人しく、草木といった自然を愛する優しい種族で、縄張りへの侵入や警戒されること、手を出さなければ向こうから攻撃を仕掛けてくることはないとのこと。
 幸か不幸か、僕は両親から受け継いだ魔力を有している。
 時の女神によって封印されているから完全なものとは言えないけど、僕は魔法が使える方に分類されるようだ。

「まだ自分が魔法を使えるなんて実感、まったくないけど」

 一日中、文字の読み書きに費やし、少し息抜きがしたいと思ったその日の午後、この街の雰囲気に慣れるために僕は外出することにした。
 アルに道案内を頼もうかと話しかけたら、今は忙しくて手が離せないということで一人で街に繰り出すことのした。
 外出時、それはそれは何度もアルに、「知らない人にはついて行かないこと。変な物は口にしないこと。無茶はしないこと。街から出て遠くへいかないこと」など等、僕の義理の両親よりも心配性ぶりを全面に出してきて、一向に外出が出来なかった。
 ようやく解放されてアルの屋敷を出たのは太陽が丁度真上に昇った時刻。
 ため息が出た。

「アルは過保護過ぎる。まあ、慣れない街だし、不安なのはわかるけどさ。僕も不安だし」

 でもそれはきっと、僕が親友の息子だから、女神と魔王の血を受け継いだ子、だからか。
 ジルハルド様は僕のことを世界の希望だと言った。
 そんな大役が僕に務まるのか。
 皆の期待に応えられるのか、不安で仕方ない。
 気晴らしに外に出ては見たものの、

「ここはどこだろう」

 早速、道に迷ってしまったようだ。
 入り組んだ道を何処に通じているかもわからずひたすら歩いて向かった結果がこれだった。
 僕は本日二度目の深いため息を吐いた。

「ひとまず、誰かに道を聞かないと。それにあの建物はなんだろう。凄く大きいぞ」

 道を尋ねるために、誰かいないかとキョロキョロ探していると、目の前にとても大きな建物が目に入ってきて足を止めた。
 細かい細工が施されていて、やはり神殿のような造りに見ていて圧感してしまう。
 白い外壁が日の光に反射して更に白さを増し、少し眩しい。
 一応、建物の縁のあたりに文字が刻まれていてここが何の施設なのか、書いてあるのだろうけど、僕はまだこの異世界の文字が読めない。

「他に頼る人もいないし……入って、みるか」

 十段ほどの階段を登って、少し古ぼけた木製の扉をゆっくり開けて中の様子を伺うようにして入った。
 建物の中は少し薄暗く空気がひんやりしている。
 中央は比較的明るく、天窓から差し込む光が建物内部を露わにしていた。

「図書館?」

 中央には机や椅子が個別に規則的に並び、本を読むためのスペースだと判る。
 端の辺りは本を保管するために陽の光を避けるためか、ドミノの配列で一列ずつ並び、所々に設置されたオレンジ色のランプの灯りだけでそれが異様に明るく見えた。
 よく見れば壁一面にも本がぎっしりと敷き詰められている。
 天井にまで及ぶその本を、一体どのようにして手に取るのか、疑問に思っていると縦ハシゴが設置してあって、それを動かして壁にある本を取るようだ。
 上を眺める仕草に口がだらしなく開いてしまっていることに気付いて僕は慌てて口を閉じた。
 呆気に取られてる場合じゃなかった。
 人に道を尋ねないと。
 しかし。
 居る人全てが真剣に本を読んでいるため、話しかけづらいことこの上ない。
 こういう場所なら受付に誰か一人、図書司書がいるはずだが、あいにく今は留守のようだ。
 なんとなく近くにあった本棚から適当な本を一冊、手に取って試しに開いて読んでみる。

 ――だめだ。読めない文字が多すぎる。

 魔法についてに記述は書物から学ぶのが基本みたいだけど、僕はまだまだ魔法を学ぶには基本知識が少なすぎるんだ。
 三度目のため気を吐きながら、手にした本を本棚にそっと戻した。
 仕方なく、少し様子を窺っていると更に奥に行く道があることに気が付いた。
 やることもなく、行く当ても定まらない僕は、奥に行けば図書館の管理者か誰かいるかもしれないと考え、迷うことなく奥へ足を進めた。
 図書室の奥は更に暗く、ランプの灯りも申し訳程度にしかならない。
 それから数分後。

「どうしよう、道に迷った」

 外でも道に迷い、助けを求めて入った図書館の中でも道に迷い、僕は頭を抱えた。

「まさか気晴らしで出かけて道に迷ってしまうなんて……アル、助けて」

 既に半泣き状態の僕はアルに助けを求めたが来てくれるわけもなく。
 ふいに何かの気配を感じて背後を振り返った。
 誰かに見られているような。

「気のせい、だよね」

 まさか、本当に幽霊とか?
 女神も魔王もいるんだし、幽霊という存在が居てもおかしくない、のか?
 暗い図書室の中を一人で歩いている心細さから生まれる恐怖心、不安が聞こえもしない物音や誰もいないはずなのに気配を感じてしまうという、人間の持つ感情の一種。
 あれ? 僕は女神と魔王の血を引く混血児だけど、人間なんだろうか?

「僕は……」
「オマエ、ダ~レダ?」

 驚いて、僕は背後を振り返った。
 するとそこにいたのは、とても、とても大きな顔。

「う、うわぁ!」

 僕はバランスを崩して尻餅をついてしまう。
 お尻が凄く痛いけど今はそんなことに構っていられない。
 逃げなくちゃ!
 立ち上がろうと足に力を入れようとしたけど、なぜか力が入らない。

「どうしてっ」
「大~丈夫~?」

 上を見上げると大きな顔を持つ男。
 心配そうな顔で僕をジッと見つめている。
 悪いやつじゃない?
 まさか、幽霊じゃないよな?

「君は、誰?」
「僕ハ~、ピピン。ココノ守人ダヨ~。お前、ダ~レダ?」
「守人? 図書館の? あっ、ぼ、僕はウィリアム・ラージニア。はじめまして、ピピン」
「ウィリアム。オ前、悪イ奴? 良イ奴?」
「あ、悪い奴じゃないよっ。その、なんていうか。道を尋ねようとしてこの図書館に入ったら図書館も広くて……道に、迷ってしまって……、ピピン、出口は何処かな?」
「ウィリアム、迷子?」
「あ~、……うん。そうだね」
「ソウカ。ウィリアム、迷子カ」

 そこまではっきり言われてしまうと、空しいものがある。
 ピピンはとても大きな巨人の子供のように見えた。
 十五メートルぐらいはあるだろう。
 子供と思えるのは片言な口調からそう感じるのかもしれない。
 大きさはともかく見た目のから年の頃は人間でいうところの十五、六といったところか。
 僕とそう年は変わらない。
 でもどこか幼いイメージが強い。
 お屋敷にいるような執事が着ているキッチリとしたタキシードの身なりだ。
 ネクタイもやはり異常にでかい。
 大きな彼は衣服をどのように新調しているのか、やっぱりオーダーメイドかな、などとどうでもいいことに思考が向かってしまう。

 ――落ち着け、僕!

「ウィリアム、外カラ来タノカ?」
「外? あぁ、そうだね」
「僕ハ、生マレテ一度モ外ニ出タ事ガナインダ」
「生まれて一度も? 守人と言っていたけど、君は一体何者なんだ? 巨人?」

 ピピンは首をゆっくりとした動作で横に振り、「精霊」と一言。
 こんな大きな精霊がいるなんて。
 いや、それらの類に大きさなんて関係ないのか。
 生まれてから何年ぐらい此処に閉じこもっているのかな。
 目が慣れてきて今、僕がいる周り状況が少しずつわかってきた。
 僕はどうやらテラスのような場所に立っているようだ。
 そしてピピンはそのテラスの外側に立っている。
 テラスの下は数十メートルあるだろう。
 天井部分はランプの灯りで照らされていて、天井は円形状をしている。
 ピピンの立っている底は広い広間になっていた。
 ただそれだけだった。
 本も家具もなにもない。
 ただの広い空間。
 ピピンは生まれてからずっとここで生きてきたのだろうか。

「ピピン、こんなところで一人だけって寂しくないの?」
「寂シイ? ピピン、ヨクワカラナイ。ピピンハ、賢者様ノ命令デココヲ守ッテル」
「賢者様? その人が君をここに閉じ込めたの?」
「違ウ。賢者様ハピピンヲ生ンダ凄イ人。ピピンハココデシカ生キラレナイカラ、ココニイル。出テシマウトピピンハ消エチャウンダッテ。ピピンハ賢者様ニ頼マレタ。図書館ニ保管サレテイル大切ナモノヲ守ッテ欲シイッテ」

 だから守人。
 図書館に保管した大切なものを守るために賢者という人がピピンを生んだ?
 でもピピンに自由はない。
 この図書館だけがピピンを生かす唯一の場所なんだ。

「此処から出る方法はないかい?」
「ワカラナイ」

 ここに保管された大切なものを守るためだけに生まれた存在。
 だから守る以外のことは何もわからない、ということだろうか。
 でも、それってなんだか。

「デモ……」

 僕が何かを言おうとする前にピピンが言葉を紡ぐ。

「デモ、賢者様言ッテタ。ピピンガ良イ子ニシテイレバ、イツカココカラ出ラレルヨウニナルッテ」
「自由に?」
「ソウ!」

 ピピンはニッ、と嬉しそうな笑顔を見せた。

「ダカラピピンハココデ大切ナ物ヲ守ル。ソレガピピンノ使命。賢者様トノ約束」

 賢者という人を心から尊敬、信頼しているんだなと僕はピピンを見ててそう感じた。

「ウィル!」

 突然、名を呼ばれて僕は驚きながらピピンを見た。

「ッテ、呼ンデイイカ?」
「あぁ、もちろん!」

 僕は笑顔でそう答えた。
 ピピンも嬉しそうに笑う。

「ウィル、ココカラ出口ニ案内シテアゲル」
「ありがとう、ピピン」
「ソノカワリ、マタ、ピピンニ会イニ来てクレル? 外ノ世界ノコトオ話シシテオクレヨ」
「うん、必ずまた遊びに来るよ、約束」

 そう言いながら僕は、自分の小指をピピンに差し出した。
 ピピンは意味がわからないと言った表情で首を傾げた。

「ほら、ピピンも」
 おずおずとピピンは自らの小指を僕と同じように前に出した。とても大きな手だ。小指も小指じゃないぐらい大きい。
 実際に小指と小指を絡ませるのは無理だったが、触れ合うことはできる。
 僕の小指とピピンの小指をこっつんこさせる。

「ゆびきり、だよ。本当は小指を絡ませるんだけどね。ピピン大きいから。これは、約束の証って意味だよ」
「ウワァ、ウィルトピピンダケノ約束?」
「そうだよ」

 ピピンは僕の言葉を嬉しそうに受け止めて、ニコニコ穏やかな笑顔を見せる。
 身体は大きいけど、中身は純粋な子供みたいだ。
 徐に、ピピンは自らの手を開く。

「ココニ乗ッテ。行クヨ、ウィル」

 ピピンの大きな手の平に乗って巨大図書館を移動する。
 歩くたびにドスンドスンと地響きに揺れて、図書館が崩れないか心配したが。
 少し移動すると奥の方に光が見えてきた。
 どうやらそこが出口らしい。
 遠くから見たときは光が凄く大きく見えたけど、目前までくるとそうでもなかった。
 ひと一人が出入りできるほどの小さなものだった。
 当然、ピピンは出入りできない。
 そもそも、この図書館から出た時点で、消滅してしまうから関係ないことなんだけど、なんだか悲しい。

「ありがとう、ピピン。助かったよ」
「ウン、ウィル。モウ迷子ニナッチャ駄目ダヨ」

 僕は微笑して誤魔化した。

「ソレジャアネ、ウィル。マタ遊ビニ来テネ。ピピン待ッテルヨ」
「うん!」

 再会の約束を交わして、僕は出口へ通じる扉を入った。
 扉を閉める時に見えたピピンの寂しそうな顔が、目に焼きついて離れなかった。
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