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第二章 ウィルとアルと山頂に棲む竜
喜悦司るメルキド
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先手必勝。足の踵を軸にして、素早く左右を移動し、敵との間合いをつめていく。今回の敵は上空に浮かぶ変な女。
俺は素早さを生かして思い切りジャンプした。女は予想外の動きに一拍遅れて身を翻す。ジャンプ切りは失敗に終わったが、女を動揺させるには十分な囮役だった。
そう、俺はただの囮だ。悔しいが今の実力では到底敵わないことは目に見えている。ウィルはヴィルゴの手当てに回っている。つまり主力は――。
「光の螺旋、渦巻け、ライトトルネード!」
淡く光る五亡星と連なる魔術文字がアルの目前に出現する。アルに続くように俺も練りに練った、魔法剣を構築、発動させる。
「魔法剣・フレアソード!」
俺の魔法剣フレアと光と風の混合呪文のツインクロス。狙いは的確に女の急所へ。
女の笑みが一層深くなったのを目で捉え、背筋に悪寒が走った。
「……絶対零度。全てを凍てつく刃となれ」
女から発動した極微量の魔力と二つの魔力がぶつかり合い、光と熱風と爆音とが共に相殺し、消滅した。肩を小刻みに揺らして女は微笑した。
「ふうん、アンタ、マジックナイトなの? やるじゃない。でも、まだまだね」
「っ……くそっ、やっぱ強ぇ。炎(フレア)がぶつかる寸前に魔力が消滅しちまった。やっぱり、俺にはまだ荷が重いか」
「いや、違うよ。彼女が凄いんだ。なんという戦闘センス。絶妙なタイミングで二つの魔力を相殺させるとは。どうやら彼女は属性こそ冷気のみを用いているが、類稀な魔力調律の天才のようだね。実にやりにくいっ」
「魔力調律?」
「魔法力の使用量を自在に変化させることが出来るんだろうね。さっき私たちが使用した魔力を五とするなら、彼女は二の魔力を用いて、私たちの魔力を融爆させたんだ。僅か二の魔力がスイッチの代わりを果たしたってこと。おそらく彼女は魔力を一から十と例えるなら、その全てを完全に制御することができるってね。なんって末恐ろしい女の子だ、まったく!」
「それを言うなら、アルだって宮廷魔術師じゃないか。なんとかならないの?」
「はぁ?! こいつが、このアルマジロが、宮廷魔術師?! マジかよ……」
「元、ね。だいぶ大昔の話だよ」
ヴィルゴの治療に当たっているウィルから聞いたことが信じられないとばかりに、足元の小さな生き物を横目で驚愕の視線を送った。「奇怪なモノを見るようなその瞳、やめてくれるかなっ」と脛を蹴られた。
ぷにっとする程度で痛くはなかったが。
空中で静止していた少女が横周りに二回転。恭しく腕を振り下ろし、頭を下げた。
「自己紹介がまだだったわね。アタシは喜悦司るメルキド。アンタたちが【夜の者】と呼ぶものよ。以後お見知りおきを。ここに来たのはウィリアムちゃんのこともそうだけど、愚かな弟ガリルの尻拭いね。一応、兄弟ってことになっているから」
「兄弟? ガリルは快楽を司るものだと言っていた。そして君は喜悦を司る。ということは他に二人兄弟がいる?」
楽しそうに笑いながら、メルキドは空中で縦横無尽に飛び回る。
満面の笑みを浮かべ「大正~解!」と、メルキドは人差し指を突きたてて見せた。
無邪気に笑う彼女とは裏腹に俺たちは背中に冷たい汗を流した。夜の者がたった一人だけでも苦戦を強いるというのに、ガリルと並び、メルキドも入れて、他に二人も存在しているのだ。
正直、笑えない冗談だ。もちろん冗談ではないが、笑って済むならそうしたいくらいに、動揺が表に出てしまう。
けれど、立ち止まることはできない。
メルキドは徐に指を鳴らした。空気が振動し、大地が激しく揺れ動く。
「――危ない、後ろ!!」
岩陰に隠れていたロガの叫びのお陰で、背後から忍び寄っていた地割れに気付き、その場から離れた。次の瞬間、俺たちが立っていた大地はジグザグに切れ目が入り、真っ二つに割れた。地中の暗い底が俺たちの足元に現れる。
俺たちはシャボン玉のような透明な膜に覆われていた。アルが魔法とやらを発動させたらしい。実際にその光景を目の当たりにすると、本当に魔法使いなのだなと、こんなときだが感心してしまう。
「うそうそうそっ、オレら宙に浮いてるよぉ、レズリぃ~!」
「落ち着け、ロガ!」
「防御結界も備えた、物体浮遊術式だよ。万が一のために途中まで構築しておいて正解だった。どうやら、彼女は冷気のほかにも大地の力を自在に操る能力に優れているようだね。あ~やだやだっ」
「冷気と大地。確かガリルは炎を自在に操っていたっけ。ということはあいつはまだ本気を出していない?」
ウィルの呟きのような言葉に、アルは頷きながら「おそらくそういうことだろうね」と軽く片方の肩を上げて応えた。
実際会った事はまだないが、話を聞くに俺にとっても、一番厄介な相手になりそうな予感はあったが、今はどうこうしていても仕方ない。
「でもこのままじゃ、身動きできねぇ。この結界、バラバラに発動できねぇのかよ。つか、俺だけ降ろせ!」
「無茶言わないでくれ。固体一個一個コントロールするには途方も無い魔力量と精神力が必要になる。しかも再構築して、改めて発動しなくてはならない。時間が掛かりすぎる。再構築してる途中でメルキドが動いてジ・エンドだよ」
「じゃあ、どうすりゃっ……」
『同時に集中攻撃しかあるまい』
それまで黙っていたヴィルゴが、口を開いた。しかしながら微かだが、呼吸が苦しそうに見える。まだウィルの治癒術は完治までには至っていないようだ。慌てた様子でウィルが「動かないでくださいっ」と嗜(たしな)めるが、逆にヴィルゴは目配せで大丈夫だと訴えていた。「こうなったら梃子(てこ)でも言うことを聞かないよ」と、アルが両肩を挙げてため息を吐きながら応えた。
『我のブレスならば調律など無効。我がブレスを持って隙を突き、隠れ蓑とするがよい。さすれば結界術式は解除できよう。敵の位置は魔力を追えば自ずと近づける。そして同時に叩くのだ。あの娘、自身の力を過信し過ぎておる。魔力が駄々漏れで隠すと言う考えが微塵もないようだ。決する瞬間は一瞬のみ。覚悟は良いか、勇ましき者達よ』
「「「――おう!」」」
俺は素早さを生かして思い切りジャンプした。女は予想外の動きに一拍遅れて身を翻す。ジャンプ切りは失敗に終わったが、女を動揺させるには十分な囮役だった。
そう、俺はただの囮だ。悔しいが今の実力では到底敵わないことは目に見えている。ウィルはヴィルゴの手当てに回っている。つまり主力は――。
「光の螺旋、渦巻け、ライトトルネード!」
淡く光る五亡星と連なる魔術文字がアルの目前に出現する。アルに続くように俺も練りに練った、魔法剣を構築、発動させる。
「魔法剣・フレアソード!」
俺の魔法剣フレアと光と風の混合呪文のツインクロス。狙いは的確に女の急所へ。
女の笑みが一層深くなったのを目で捉え、背筋に悪寒が走った。
「……絶対零度。全てを凍てつく刃となれ」
女から発動した極微量の魔力と二つの魔力がぶつかり合い、光と熱風と爆音とが共に相殺し、消滅した。肩を小刻みに揺らして女は微笑した。
「ふうん、アンタ、マジックナイトなの? やるじゃない。でも、まだまだね」
「っ……くそっ、やっぱ強ぇ。炎(フレア)がぶつかる寸前に魔力が消滅しちまった。やっぱり、俺にはまだ荷が重いか」
「いや、違うよ。彼女が凄いんだ。なんという戦闘センス。絶妙なタイミングで二つの魔力を相殺させるとは。どうやら彼女は属性こそ冷気のみを用いているが、類稀な魔力調律の天才のようだね。実にやりにくいっ」
「魔力調律?」
「魔法力の使用量を自在に変化させることが出来るんだろうね。さっき私たちが使用した魔力を五とするなら、彼女は二の魔力を用いて、私たちの魔力を融爆させたんだ。僅か二の魔力がスイッチの代わりを果たしたってこと。おそらく彼女は魔力を一から十と例えるなら、その全てを完全に制御することができるってね。なんって末恐ろしい女の子だ、まったく!」
「それを言うなら、アルだって宮廷魔術師じゃないか。なんとかならないの?」
「はぁ?! こいつが、このアルマジロが、宮廷魔術師?! マジかよ……」
「元、ね。だいぶ大昔の話だよ」
ヴィルゴの治療に当たっているウィルから聞いたことが信じられないとばかりに、足元の小さな生き物を横目で驚愕の視線を送った。「奇怪なモノを見るようなその瞳、やめてくれるかなっ」と脛を蹴られた。
ぷにっとする程度で痛くはなかったが。
空中で静止していた少女が横周りに二回転。恭しく腕を振り下ろし、頭を下げた。
「自己紹介がまだだったわね。アタシは喜悦司るメルキド。アンタたちが【夜の者】と呼ぶものよ。以後お見知りおきを。ここに来たのはウィリアムちゃんのこともそうだけど、愚かな弟ガリルの尻拭いね。一応、兄弟ってことになっているから」
「兄弟? ガリルは快楽を司るものだと言っていた。そして君は喜悦を司る。ということは他に二人兄弟がいる?」
楽しそうに笑いながら、メルキドは空中で縦横無尽に飛び回る。
満面の笑みを浮かべ「大正~解!」と、メルキドは人差し指を突きたてて見せた。
無邪気に笑う彼女とは裏腹に俺たちは背中に冷たい汗を流した。夜の者がたった一人だけでも苦戦を強いるというのに、ガリルと並び、メルキドも入れて、他に二人も存在しているのだ。
正直、笑えない冗談だ。もちろん冗談ではないが、笑って済むならそうしたいくらいに、動揺が表に出てしまう。
けれど、立ち止まることはできない。
メルキドは徐に指を鳴らした。空気が振動し、大地が激しく揺れ動く。
「――危ない、後ろ!!」
岩陰に隠れていたロガの叫びのお陰で、背後から忍び寄っていた地割れに気付き、その場から離れた。次の瞬間、俺たちが立っていた大地はジグザグに切れ目が入り、真っ二つに割れた。地中の暗い底が俺たちの足元に現れる。
俺たちはシャボン玉のような透明な膜に覆われていた。アルが魔法とやらを発動させたらしい。実際にその光景を目の当たりにすると、本当に魔法使いなのだなと、こんなときだが感心してしまう。
「うそうそうそっ、オレら宙に浮いてるよぉ、レズリぃ~!」
「落ち着け、ロガ!」
「防御結界も備えた、物体浮遊術式だよ。万が一のために途中まで構築しておいて正解だった。どうやら、彼女は冷気のほかにも大地の力を自在に操る能力に優れているようだね。あ~やだやだっ」
「冷気と大地。確かガリルは炎を自在に操っていたっけ。ということはあいつはまだ本気を出していない?」
ウィルの呟きのような言葉に、アルは頷きながら「おそらくそういうことだろうね」と軽く片方の肩を上げて応えた。
実際会った事はまだないが、話を聞くに俺にとっても、一番厄介な相手になりそうな予感はあったが、今はどうこうしていても仕方ない。
「でもこのままじゃ、身動きできねぇ。この結界、バラバラに発動できねぇのかよ。つか、俺だけ降ろせ!」
「無茶言わないでくれ。固体一個一個コントロールするには途方も無い魔力量と精神力が必要になる。しかも再構築して、改めて発動しなくてはならない。時間が掛かりすぎる。再構築してる途中でメルキドが動いてジ・エンドだよ」
「じゃあ、どうすりゃっ……」
『同時に集中攻撃しかあるまい』
それまで黙っていたヴィルゴが、口を開いた。しかしながら微かだが、呼吸が苦しそうに見える。まだウィルの治癒術は完治までには至っていないようだ。慌てた様子でウィルが「動かないでくださいっ」と嗜(たしな)めるが、逆にヴィルゴは目配せで大丈夫だと訴えていた。「こうなったら梃子(てこ)でも言うことを聞かないよ」と、アルが両肩を挙げてため息を吐きながら応えた。
『我のブレスならば調律など無効。我がブレスを持って隙を突き、隠れ蓑とするがよい。さすれば結界術式は解除できよう。敵の位置は魔力を追えば自ずと近づける。そして同時に叩くのだ。あの娘、自身の力を過信し過ぎておる。魔力が駄々漏れで隠すと言う考えが微塵もないようだ。決する瞬間は一瞬のみ。覚悟は良いか、勇ましき者達よ』
「「「――おう!」」」
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