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6章 モブ幼女、森に砦を築く
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かくして私は、妖精女王から頂いたありがた~い鍬でせっせと土を掘り起こすことになりましたとさ。
そりゃ、私だって受け入れたよ。アルナウト父の薬を手に入れるための交渉だったんだもん。間違っても失敗はして欲しくなかった事を見事に達成したんだもん。
それに、任せたのは私自身だし。この交渉はジローにしか出来なかったと思う。思うけどな~、でもこの作業はとにかく辛い。
ユルヘンとかブレフトとか、アーべ叔父さんには別に役目があって、それぞれに私からは見えない場所で働いている。そのすべての作業はジローの指揮によるものだ。
ジローがほかの人に出した命令の意味も判らないけれど、私に出した命令はもっと意味が判らなくて、かなり無茶な内容だった。
「良いか小娘、お前はかの妖精女王の鍬で、この小屋を中心に三百歩離れた位置から円形に土を耕すんだ、決して手抜きで隙間を空けないようにだ、幅は五歩分もあれ事足りる」
なんか偉そう・・・。
ちょっと、いや、だいぶ不満だけど、何かの腹いせとかではなさそうだから、取りあえず命令は聞いたけどさ。
「これを、あと三十回もやれば形になるのかな?」
やっと三百歩離れた位置に五歩掛ける十五歩の耕した地面が現れる。幸いにもこの鍬は普通の鍬と違い、土に弾かれたり、抜けなくなったりって言うありがちなトラブルは起こさない優れものだったから、私でもここまで作業できた。
小学生の時の体験農園では、最新式の子供用鍬でさえ、土に弾かれた反動ですっぽ抜けたり、土が重過ぎて抜けなくなったりが何度もあったから、妖精女王の魔法、押して知るべし。
「何を言っている小娘、まだまだぜんぜん足りないぞ、この後も仕事は山積みなのだ、早くしなければ被害が出ることになるぞ?」
「む~り~、こんなのか弱い私の仕事じゃないよ~、お腹もペコペコだし、それにさジロー偉そうだし・・・」
じとーとした目で睨んでみるが、ジローはそんな私の頭を二股に分かれた尻尾でペシッと叩くと
「弱音を吐くな!今日の分の作業が終われば薬師見習いのようなあの娘が、大量に食べるものは作っておる、この作業は小娘しか出来ないのだぞ、それに」
「それに?」
「我は王族、偉そうではなくて、元々が!生まれながらに!偉いのだ!」
その言い草に頭きて、私は頭の上あるジローの尻尾を掴んで・・・、掴んで・・・、
むむう、ジローめ、器用に私の手を逃れて掴ませない!
「大体、何でこんな面倒な形でやるの?普通に狩小屋の周りでいいじゃん、離れた場所でドーナツみたいにしろって言われたって、私は道路工事のおじさんじゃないっての」
狩小屋の近くでただ無心に鍬を入れるだけなら、簡単なのに。私はなんで円形で作らされているのさ?
「ドーナツが何かは知らぬが、我は無駄のことは言ってないし、必ず必要になる、ほれっキリキリ働けぇ、働けば飯もうまくなるというものぞ」
「くぅぅ、ご飯を人質にとるなんて、ジロー、今度絶対仕返ししちゃるからねぇ」
「ふははは、どうせ小娘には何も出来ぬわ・・・、我を捕まえることも出来ぬくせにの」
「・・・フィに言って、妖精女王に言いつける」
「ばっ、小娘!おぬしは馬鹿か!?王族を何だと心得ておるのか?しかもお前のためにわざわざ骨を折った王族をだぞ、それを言うに事欠いて妖精女王に告発するだと?」
おや?ちょっと効果あり?今まで妖精女王の下にいたジローが何をやっていたか
知らないけど、ちょっと弱点発見?みたいな。
「ふっふん、まぁ良いわ、今回の我は善き事しかしておらぬ、言いつけられても、痛くもかゆくもないわっ」
そういうと、ジローはふらふらと浮かびながら、狩小屋の方に戻っていった。
私は疲れてはいたけど、ちょっとだけ楽しい気分にもなれたので、仕方なく振り
上げた鍬をもう一度大地に振り下ろした。
上げて、下げる、上げて、下げる。
最初は重さもそれほど感じなかった妖精の鍬も、数十回、数百回と振り上げ、振り下ろしていると、さすがに重く感じてくる。
手の皮はガサガサだし、握っている持ち手の指の皮は取れかかっている。
正直、痛い。
これ以上、は本当にもう無理!っと思って顔をあげて、背後を見ると、自分の
偉業を見ることが出来た。
あれから数時間も作業を繰り返すことにより出来た、豊穣の大地はドーナツ型の
半分にも達しており、自分で自分を褒めたくなる様な出来栄えだ。
一日でこれなら、かなり有りじゃない?
「うわっ~凄いねハルっ、あっという間にここまで耕すなんて、ホラント村一番なんじゃない?」
ありがとうユルヘン。それは妖精女王の鍬のお陰なのさ。なにせ一回振り下ろすだけで肥料いらずの豊穣の大地になるんだから。
とは言っても、心のどこかでトラクター欲し~とは思ったけどね。
「どういたしまして、まだ半分だけど、今日の出来栄えとしては中々かな?そっしは何をしていたの?」
私は日がな一日、土を掘り返していただけで、他の人が何をしていたのか知ら
ない。あっ、唯一ヘイチェルさんが皆のご飯を作っていたのは、ジローから聞くま
でもなく、匂いでわかっていたけど。
「僕たちはダルマジロから言われて、周囲に落ちている枯れ枝を山ほど集めさせられたよ、もうすっごく一杯」
両手を広げてから、指差したその先には確かに大量の枝が折り重なって置いてあった。キャンプファイヤーには枝の太さが足りないけれど、量だけならあのキャ
ンプファイヤーの櫓みたいなのが五個くらいは作れそうな量だ。
いったい何に使うんだろう?と瞬間的に考えそうになったけど、すぐにヘイチェ
ルさんのご飯よ~♪の声で私の意識は持ってかれた。
「ご飯だって、ユルヘン!早く行かなきゃ~」
私は元気一杯走ろうとして、すぐに疲れから足がついてこなくなり、その場にズ
ベッと転んでしまう。
「まったく、ハルは食べることが一番だね」
はい、その通りです。迷惑かけるねぇユルヘン。
ユルヘンの手を取って立ち上がり、その瞬間、指の皮が剥けてしまったが、その
痛みよりも食欲の方が勝っている私なのでした。
その日はヘイチェルさんの作った、なにやらを使ったスープと、硬くて薄っぺら
なパン、材料が何かわからない甘酸っぱい物が入ったパイみたいなものを一心不乱
に食べた後、急速に来た眠気に勝てずに、すぐに寝てしまった。
なんか視界の端に、ブレフト、ヘイチェルさん以外の兎人さんが数人居たような
気がしたけど、それを気にする体力が私には無かった・・・。
そして気がつけば朝。一体全体どうしてここで寝ているんだろうと思うほどの深
い眠りだった。起きた時には、お母さんご飯・・・。とか言っておきたほどだ。
私が起きたのはアーべ叔父さんの狩小屋の暖炉前で、そこで薄い毛布に包まっていた。周りには誰も居ない、少し離れたところからアルナウト父の規則正しい寝息が聞こえるだけだ。
ジローの見立てだと、アルナウト父はブクスフィの薬で回復に向かっているが、一週間くらいは僅かな時間以外は寝て過ごし体力を回復するそうだ。
ヘイチェルさんには、迷惑をかける。いつか何か俺ができたらいいな。
「やっと起きたか小娘、ブクスフィの見立てだと、戦が始まるのは今日、明日中だぞ、そうなると傷ついたブクスフィの戦士が近いうちにここにやってくる、それまでに準備を整えなければ、われ等は約束破りとなる」
人と人との関係だったら、たとえば時間に遅れてしまっても、ごめんなさいで済
むかもしれないが、人と精霊の間で約束を破るというのは何か恐ろしい事に繋がり
そうな気がする。
童話でも、精霊とかと約束して破った人の末路は悲惨に描かれていた。
「約束は、破っちゃだめだよね、体辛いけど、あと少し、がんばろうっと」
「うむ、今日は周囲の土の掘り起こしと、枯れ木に刃を入れてもらうからな、早く起きて着替えるようにな」
「枯れ木に刃?」
枯れ木ってのは、昨日ユルヘンから聞いたあれだろう。キャンプファイヤーのやぐらみたいな量の奴。
あれに刃を入れるって、それも私がするの?
「そうだ、もうひとつの道具、彫刻のナイフを使って、あの枯れ木たちをしっかりとした木材に加工してもらいたい、それを新たに参加した兎人たちに手分けして壁を作らせるからな」
妖精女王から頂いた魔法の道具パート2、彫刻のナイフは、木を軽く削るだけで
任意の物に加工できるというアイテムだ。
私はそれを使って、食器的な物を作ろうと思っていたんだけど、どうやらジロー
はもっと大きな事に使うつもりのようだ。
「新しい兎人さん達って?」
「昨日の飯の時間に紹介があったであろう?ヘイチェルの村の者達だ、ウイルズ・アインが大量発生しているというあの女の話を信じて非難してきた者だ、今や人手は幾らあっても良いのでな」
「ふ~ん、なんか見慣れない人たちが居るなぁとは思ったけど、眠くてそれどころじゃなかったから良く覚えてないや、でも避難して来た人たちをそんなに働かせていいの?」
非難というと、私の中のイメージではおっきな体育館とかでダンボールとかを仕
切りにして寝ているイメージで、その人たちが汗水垂らして働いていたという感じ
はない。テレビでもそんなシーンは見たことないなぁ。
「構わぬだろう、皆で共同で命を守るのは大事なことだ、数人の兎人だけで出来る事は限られている、ここならばブクスフィの守りも我の守りも、さらに言えば小娘の妖精女王の守りもある、あの村の吹けば飛ぶような家もどきから比べたら金城鉄壁よ、それに、奴らは喜んで働いている、一緒に働くということが大事だと知っておるのだ」
確かに、一方的に誰かの守られているだけだと、背中の辺りがむずむずしてくる
気がする。役に立たないかもしれないけど、土嚢のひとつでも運んでいたらその気持ちも薄れるってのは判る。クラスでサプライズバースデーの話とか聞くけど、あれ私がやられたら、悪いなぁって気持ちになっただろうし。まっサプライズとかしてくれる友人は一人も居なかったんだけどね。登美子はそんなタイプじゃなかった。
「ほれっそんな話を続けている暇はないのだぞ、それもこれも、小娘のがんばりひとつですべてが代わるかもしれんのだ、すぐに準備せい」
そういうとジローが投げてきた服に着替える。
さっきまで着ていたゴワゴワする服はその辺にペイッと投げて、新しいけど、やっぱりゴワゴワなワンピースタイプの服を着る。
見たくなかったけど、同じゴワゴワ素材で作られている下着は、汗とか泥とか色々な物で変色していて気持ち悪い。だけど着替えなんか持ってないし、それをジローにお願いするのは気が引ける。
洗濯とかお風呂とか、なんの気兼ねもなく出来ていた元の世界がとても懐かしい。
今日の作業が終わったら、冷たくてもいいから水を貰って体を拭こう。そのついでに水洗いしか出来ないけど下着も洗濯だ。
「いくぞっ、ぐずぐずするなよ」
そしてまた、ジロー監督による労働が始まった。
狩小屋の周りでは既に作業が始まっていた。私が作ったドーナツ大地のさらに外側で土を掘り起こしている兎人さん達、狩小屋の傍で柵の様な物を作っているブレフトとユルヘン、アーべ叔父は、木と縄で良くわからない何かを作っていて、ヘイチェルさんと数名の兎人さんたちが井戸の周りで洗い物をしているのが見える。
なんか、文化祭を明日に控えた教室みたいな雰囲気だ。
「私も、しっかりやらなきゃだね」
狩小屋の壁に立てかけてあった、妖精の鍬を持って、昨日の作業の続きをするべく、私もその輪の中に入って作業することにした。
最初は体の節々が昨日の疲れから痛かったけど、何度か鍬を上下させているうちに、昨日よりは軽快に動けるようになった。少しは体が慣れたのかな?
「はいっ補給品だよ~!」
作業を開始してから、感覚的に二~三時間くらいがたった頃に、ユルチェンさんからご飯の差し入れがあった。昨日の残りのスープと薄くて硬いパン。その中にレタスみたいな野菜と干し肉をほぐした物を挟んだサンドイッチみたいな物だ。
「食べ終わったら回収に来るから、そこらに置いていていいからね」
言うだけ言うとヘイチェルさんは、他の人にも配布するために、足早に去っていってしまった。私はその場で自分の作業の成果を見つつ、食事タイム。
いや~絶対無理とか思ってたけど、やれば出来る物だなぁ~。
ドーナツ状の大地は既に折り返し地点を過ぎて、もう後少しで完成しそう。昨日
の作業スピードからしたら倍くらいの成果だ。
周りの雰囲気に推されて、一心不乱になって鍬を振っていたからだけど、集中す
るって凄い。
ふと外側で土を掘っていた方を見ると、そっちもかなり進んでいて、数名の兎人さん達が笑顔で同じようにかたいサンドイッチを頬張っている。
私の視線に気がついて手を降ってくれた。なんか恥ずかしいけど私も手を振り替えしたら、一人の兎人さんがこちらに近づいてきた。
「お疲れさん、お嬢さんは凄いな!こんなに小さいのに一人でここまでできるなんてな!」
兎人さんの見分けは余りつかないけど、ヘイチェルさんより大柄なこの人は、多分成人した大人の兎人さんだろう。
腕も太く、しっかりと筋肉もついていて、山男って感じ。
「あ、ありがとうございます、でも、これって私が凄いんじゃなくて、この鍬が凄いってだけなんですよ?」
私は妖精の鍬を指し示しながら答える。妖精女王の魔法がなければ数メートルで
ギブアップしていただろうね。
「それだって昨日ケットシーに聞いたけど、お嬢さんが頑張ったお陰だろう?凄いな、うちの息子にもそれだけの甲斐性があれば・・・」
「・・・」
やばい、私、こういうの苦手だ。
相手は完全にこちらを褒めようとしているのが分かるけど、私、褒められたりするの慣れてないんだよな。嫌味とかは無視したり、気にしないとか出来るけど、何を言っても褒められる状態って、なんて反応していいか良くわからない。
「・・・そんなお嬢さんが率先して森の妖精を味方につけて、このあたりで避難所を作るってヘイチェルから聞いてよ、ウイルズ・アインが大量に攻めて来るんだろう?あいつらは一匹でも大変な奴等だから、俺たちも便乗させてもらおうってな」
「やっぱり、大変な事になるんですか・・・」
「さてな、判らないがもしそうなったときに、何もしていないよりは、今の段階から努力しておくほうが、無駄になったとして良いやさな、ケットシーの言葉もヘイチェルの事も信じないで村に残った奴等も多いがね、まっ俺たちはお嬢さんに期待しているってこった」
そう言うと、背中をバシっと叩いて、兎人さんは元の場所に帰っていった。
ウイルズ・アインがどんな生き物か知らないけれど、なんか、大変なことになるのかもしれない。熊が一杯襲ってくるとかかな。一匹でも大騒ぎになるのは元の世界でも変わらない。
「出来るのは、出来る事を出来るだけってね」
私は鍬を持ち上げて、残りの部分について作業を開始した。
この後、ドーナツ大地に鍬を振り下ろす作業が終わり、太陽が中天を過ぎるころ
から、彫刻のナイフを使って枯れ木を削り、ジローの指示する通りに加工していく。槍みたいに尖った丸太だとか、厚みのある大きな板だとか。
さすが魔法の道具だ。ちっぽけな枯れ木が、ナイフで少し削るだけでむくむくと
形を変えて大きくなったり、鋭くなったり、重くなったりした。
物理法則?とかって関係ないのね・・・。
そんな私の感慨をよそに、出来上がった木材は合流したユルヘンとブレフト、アーベ叔父の手によって色々な場所に運ばれていくが、私がその先を見る暇はない。
この日の午後一杯を使って、集められていたすべての枯れ木を加工していたからだ。
私がその完成形を知ることになるのは、その日から二日後。初めて傷ついたブクスフィの群れがこの場所に訪れた時だ。
ちなみにこの場所は、便宜上アーベの狩砦と名称を変えていた。小屋って言うにはすでに厚い防壁やら、複数の兎人が住む為の長屋みたいなもの。見張り小屋のような物まで作られていたから当然かも。
ジローが狩小屋から三百歩離れてドーナツ状に耕せって意味が判った。傷つきあちこちに引っかき傷があるブクスフィたちは狩砦の防壁の向こうに腰を降ろし、生やした根をドーナツ大地に突き刺し、そのまま休息に入った。ちょうど防壁の向こうにブクスフィの壁が出来たみたいになっている。
そうして毎日毎日、栄養が減った地面に再度鍬を入れながら、訪れるブクスフィを迎えていて、その数が五十を越えるころ、ついにそれはやってきた。
そりゃ、私だって受け入れたよ。アルナウト父の薬を手に入れるための交渉だったんだもん。間違っても失敗はして欲しくなかった事を見事に達成したんだもん。
それに、任せたのは私自身だし。この交渉はジローにしか出来なかったと思う。思うけどな~、でもこの作業はとにかく辛い。
ユルヘンとかブレフトとか、アーべ叔父さんには別に役目があって、それぞれに私からは見えない場所で働いている。そのすべての作業はジローの指揮によるものだ。
ジローがほかの人に出した命令の意味も判らないけれど、私に出した命令はもっと意味が判らなくて、かなり無茶な内容だった。
「良いか小娘、お前はかの妖精女王の鍬で、この小屋を中心に三百歩離れた位置から円形に土を耕すんだ、決して手抜きで隙間を空けないようにだ、幅は五歩分もあれ事足りる」
なんか偉そう・・・。
ちょっと、いや、だいぶ不満だけど、何かの腹いせとかではなさそうだから、取りあえず命令は聞いたけどさ。
「これを、あと三十回もやれば形になるのかな?」
やっと三百歩離れた位置に五歩掛ける十五歩の耕した地面が現れる。幸いにもこの鍬は普通の鍬と違い、土に弾かれたり、抜けなくなったりって言うありがちなトラブルは起こさない優れものだったから、私でもここまで作業できた。
小学生の時の体験農園では、最新式の子供用鍬でさえ、土に弾かれた反動ですっぽ抜けたり、土が重過ぎて抜けなくなったりが何度もあったから、妖精女王の魔法、押して知るべし。
「何を言っている小娘、まだまだぜんぜん足りないぞ、この後も仕事は山積みなのだ、早くしなければ被害が出ることになるぞ?」
「む~り~、こんなのか弱い私の仕事じゃないよ~、お腹もペコペコだし、それにさジロー偉そうだし・・・」
じとーとした目で睨んでみるが、ジローはそんな私の頭を二股に分かれた尻尾でペシッと叩くと
「弱音を吐くな!今日の分の作業が終われば薬師見習いのようなあの娘が、大量に食べるものは作っておる、この作業は小娘しか出来ないのだぞ、それに」
「それに?」
「我は王族、偉そうではなくて、元々が!生まれながらに!偉いのだ!」
その言い草に頭きて、私は頭の上あるジローの尻尾を掴んで・・・、掴んで・・・、
むむう、ジローめ、器用に私の手を逃れて掴ませない!
「大体、何でこんな面倒な形でやるの?普通に狩小屋の周りでいいじゃん、離れた場所でドーナツみたいにしろって言われたって、私は道路工事のおじさんじゃないっての」
狩小屋の近くでただ無心に鍬を入れるだけなら、簡単なのに。私はなんで円形で作らされているのさ?
「ドーナツが何かは知らぬが、我は無駄のことは言ってないし、必ず必要になる、ほれっキリキリ働けぇ、働けば飯もうまくなるというものぞ」
「くぅぅ、ご飯を人質にとるなんて、ジロー、今度絶対仕返ししちゃるからねぇ」
「ふははは、どうせ小娘には何も出来ぬわ・・・、我を捕まえることも出来ぬくせにの」
「・・・フィに言って、妖精女王に言いつける」
「ばっ、小娘!おぬしは馬鹿か!?王族を何だと心得ておるのか?しかもお前のためにわざわざ骨を折った王族をだぞ、それを言うに事欠いて妖精女王に告発するだと?」
おや?ちょっと効果あり?今まで妖精女王の下にいたジローが何をやっていたか
知らないけど、ちょっと弱点発見?みたいな。
「ふっふん、まぁ良いわ、今回の我は善き事しかしておらぬ、言いつけられても、痛くもかゆくもないわっ」
そういうと、ジローはふらふらと浮かびながら、狩小屋の方に戻っていった。
私は疲れてはいたけど、ちょっとだけ楽しい気分にもなれたので、仕方なく振り
上げた鍬をもう一度大地に振り下ろした。
上げて、下げる、上げて、下げる。
最初は重さもそれほど感じなかった妖精の鍬も、数十回、数百回と振り上げ、振り下ろしていると、さすがに重く感じてくる。
手の皮はガサガサだし、握っている持ち手の指の皮は取れかかっている。
正直、痛い。
これ以上、は本当にもう無理!っと思って顔をあげて、背後を見ると、自分の
偉業を見ることが出来た。
あれから数時間も作業を繰り返すことにより出来た、豊穣の大地はドーナツ型の
半分にも達しており、自分で自分を褒めたくなる様な出来栄えだ。
一日でこれなら、かなり有りじゃない?
「うわっ~凄いねハルっ、あっという間にここまで耕すなんて、ホラント村一番なんじゃない?」
ありがとうユルヘン。それは妖精女王の鍬のお陰なのさ。なにせ一回振り下ろすだけで肥料いらずの豊穣の大地になるんだから。
とは言っても、心のどこかでトラクター欲し~とは思ったけどね。
「どういたしまして、まだ半分だけど、今日の出来栄えとしては中々かな?そっしは何をしていたの?」
私は日がな一日、土を掘り返していただけで、他の人が何をしていたのか知ら
ない。あっ、唯一ヘイチェルさんが皆のご飯を作っていたのは、ジローから聞くま
でもなく、匂いでわかっていたけど。
「僕たちはダルマジロから言われて、周囲に落ちている枯れ枝を山ほど集めさせられたよ、もうすっごく一杯」
両手を広げてから、指差したその先には確かに大量の枝が折り重なって置いてあった。キャンプファイヤーには枝の太さが足りないけれど、量だけならあのキャ
ンプファイヤーの櫓みたいなのが五個くらいは作れそうな量だ。
いったい何に使うんだろう?と瞬間的に考えそうになったけど、すぐにヘイチェ
ルさんのご飯よ~♪の声で私の意識は持ってかれた。
「ご飯だって、ユルヘン!早く行かなきゃ~」
私は元気一杯走ろうとして、すぐに疲れから足がついてこなくなり、その場にズ
ベッと転んでしまう。
「まったく、ハルは食べることが一番だね」
はい、その通りです。迷惑かけるねぇユルヘン。
ユルヘンの手を取って立ち上がり、その瞬間、指の皮が剥けてしまったが、その
痛みよりも食欲の方が勝っている私なのでした。
その日はヘイチェルさんの作った、なにやらを使ったスープと、硬くて薄っぺら
なパン、材料が何かわからない甘酸っぱい物が入ったパイみたいなものを一心不乱
に食べた後、急速に来た眠気に勝てずに、すぐに寝てしまった。
なんか視界の端に、ブレフト、ヘイチェルさん以外の兎人さんが数人居たような
気がしたけど、それを気にする体力が私には無かった・・・。
そして気がつけば朝。一体全体どうしてここで寝ているんだろうと思うほどの深
い眠りだった。起きた時には、お母さんご飯・・・。とか言っておきたほどだ。
私が起きたのはアーべ叔父さんの狩小屋の暖炉前で、そこで薄い毛布に包まっていた。周りには誰も居ない、少し離れたところからアルナウト父の規則正しい寝息が聞こえるだけだ。
ジローの見立てだと、アルナウト父はブクスフィの薬で回復に向かっているが、一週間くらいは僅かな時間以外は寝て過ごし体力を回復するそうだ。
ヘイチェルさんには、迷惑をかける。いつか何か俺ができたらいいな。
「やっと起きたか小娘、ブクスフィの見立てだと、戦が始まるのは今日、明日中だぞ、そうなると傷ついたブクスフィの戦士が近いうちにここにやってくる、それまでに準備を整えなければ、われ等は約束破りとなる」
人と人との関係だったら、たとえば時間に遅れてしまっても、ごめんなさいで済
むかもしれないが、人と精霊の間で約束を破るというのは何か恐ろしい事に繋がり
そうな気がする。
童話でも、精霊とかと約束して破った人の末路は悲惨に描かれていた。
「約束は、破っちゃだめだよね、体辛いけど、あと少し、がんばろうっと」
「うむ、今日は周囲の土の掘り起こしと、枯れ木に刃を入れてもらうからな、早く起きて着替えるようにな」
「枯れ木に刃?」
枯れ木ってのは、昨日ユルヘンから聞いたあれだろう。キャンプファイヤーのやぐらみたいな量の奴。
あれに刃を入れるって、それも私がするの?
「そうだ、もうひとつの道具、彫刻のナイフを使って、あの枯れ木たちをしっかりとした木材に加工してもらいたい、それを新たに参加した兎人たちに手分けして壁を作らせるからな」
妖精女王から頂いた魔法の道具パート2、彫刻のナイフは、木を軽く削るだけで
任意の物に加工できるというアイテムだ。
私はそれを使って、食器的な物を作ろうと思っていたんだけど、どうやらジロー
はもっと大きな事に使うつもりのようだ。
「新しい兎人さん達って?」
「昨日の飯の時間に紹介があったであろう?ヘイチェルの村の者達だ、ウイルズ・アインが大量発生しているというあの女の話を信じて非難してきた者だ、今や人手は幾らあっても良いのでな」
「ふ~ん、なんか見慣れない人たちが居るなぁとは思ったけど、眠くてそれどころじゃなかったから良く覚えてないや、でも避難して来た人たちをそんなに働かせていいの?」
非難というと、私の中のイメージではおっきな体育館とかでダンボールとかを仕
切りにして寝ているイメージで、その人たちが汗水垂らして働いていたという感じ
はない。テレビでもそんなシーンは見たことないなぁ。
「構わぬだろう、皆で共同で命を守るのは大事なことだ、数人の兎人だけで出来る事は限られている、ここならばブクスフィの守りも我の守りも、さらに言えば小娘の妖精女王の守りもある、あの村の吹けば飛ぶような家もどきから比べたら金城鉄壁よ、それに、奴らは喜んで働いている、一緒に働くということが大事だと知っておるのだ」
確かに、一方的に誰かの守られているだけだと、背中の辺りがむずむずしてくる
気がする。役に立たないかもしれないけど、土嚢のひとつでも運んでいたらその気持ちも薄れるってのは判る。クラスでサプライズバースデーの話とか聞くけど、あれ私がやられたら、悪いなぁって気持ちになっただろうし。まっサプライズとかしてくれる友人は一人も居なかったんだけどね。登美子はそんなタイプじゃなかった。
「ほれっそんな話を続けている暇はないのだぞ、それもこれも、小娘のがんばりひとつですべてが代わるかもしれんのだ、すぐに準備せい」
そういうとジローが投げてきた服に着替える。
さっきまで着ていたゴワゴワする服はその辺にペイッと投げて、新しいけど、やっぱりゴワゴワなワンピースタイプの服を着る。
見たくなかったけど、同じゴワゴワ素材で作られている下着は、汗とか泥とか色々な物で変色していて気持ち悪い。だけど着替えなんか持ってないし、それをジローにお願いするのは気が引ける。
洗濯とかお風呂とか、なんの気兼ねもなく出来ていた元の世界がとても懐かしい。
今日の作業が終わったら、冷たくてもいいから水を貰って体を拭こう。そのついでに水洗いしか出来ないけど下着も洗濯だ。
「いくぞっ、ぐずぐずするなよ」
そしてまた、ジロー監督による労働が始まった。
狩小屋の周りでは既に作業が始まっていた。私が作ったドーナツ大地のさらに外側で土を掘り起こしている兎人さん達、狩小屋の傍で柵の様な物を作っているブレフトとユルヘン、アーべ叔父は、木と縄で良くわからない何かを作っていて、ヘイチェルさんと数名の兎人さんたちが井戸の周りで洗い物をしているのが見える。
なんか、文化祭を明日に控えた教室みたいな雰囲気だ。
「私も、しっかりやらなきゃだね」
狩小屋の壁に立てかけてあった、妖精の鍬を持って、昨日の作業の続きをするべく、私もその輪の中に入って作業することにした。
最初は体の節々が昨日の疲れから痛かったけど、何度か鍬を上下させているうちに、昨日よりは軽快に動けるようになった。少しは体が慣れたのかな?
「はいっ補給品だよ~!」
作業を開始してから、感覚的に二~三時間くらいがたった頃に、ユルチェンさんからご飯の差し入れがあった。昨日の残りのスープと薄くて硬いパン。その中にレタスみたいな野菜と干し肉をほぐした物を挟んだサンドイッチみたいな物だ。
「食べ終わったら回収に来るから、そこらに置いていていいからね」
言うだけ言うとヘイチェルさんは、他の人にも配布するために、足早に去っていってしまった。私はその場で自分の作業の成果を見つつ、食事タイム。
いや~絶対無理とか思ってたけど、やれば出来る物だなぁ~。
ドーナツ状の大地は既に折り返し地点を過ぎて、もう後少しで完成しそう。昨日
の作業スピードからしたら倍くらいの成果だ。
周りの雰囲気に推されて、一心不乱になって鍬を振っていたからだけど、集中す
るって凄い。
ふと外側で土を掘っていた方を見ると、そっちもかなり進んでいて、数名の兎人さん達が笑顔で同じようにかたいサンドイッチを頬張っている。
私の視線に気がついて手を降ってくれた。なんか恥ずかしいけど私も手を振り替えしたら、一人の兎人さんがこちらに近づいてきた。
「お疲れさん、お嬢さんは凄いな!こんなに小さいのに一人でここまでできるなんてな!」
兎人さんの見分けは余りつかないけど、ヘイチェルさんより大柄なこの人は、多分成人した大人の兎人さんだろう。
腕も太く、しっかりと筋肉もついていて、山男って感じ。
「あ、ありがとうございます、でも、これって私が凄いんじゃなくて、この鍬が凄いってだけなんですよ?」
私は妖精の鍬を指し示しながら答える。妖精女王の魔法がなければ数メートルで
ギブアップしていただろうね。
「それだって昨日ケットシーに聞いたけど、お嬢さんが頑張ったお陰だろう?凄いな、うちの息子にもそれだけの甲斐性があれば・・・」
「・・・」
やばい、私、こういうの苦手だ。
相手は完全にこちらを褒めようとしているのが分かるけど、私、褒められたりするの慣れてないんだよな。嫌味とかは無視したり、気にしないとか出来るけど、何を言っても褒められる状態って、なんて反応していいか良くわからない。
「・・・そんなお嬢さんが率先して森の妖精を味方につけて、このあたりで避難所を作るってヘイチェルから聞いてよ、ウイルズ・アインが大量に攻めて来るんだろう?あいつらは一匹でも大変な奴等だから、俺たちも便乗させてもらおうってな」
「やっぱり、大変な事になるんですか・・・」
「さてな、判らないがもしそうなったときに、何もしていないよりは、今の段階から努力しておくほうが、無駄になったとして良いやさな、ケットシーの言葉もヘイチェルの事も信じないで村に残った奴等も多いがね、まっ俺たちはお嬢さんに期待しているってこった」
そう言うと、背中をバシっと叩いて、兎人さんは元の場所に帰っていった。
ウイルズ・アインがどんな生き物か知らないけれど、なんか、大変なことになるのかもしれない。熊が一杯襲ってくるとかかな。一匹でも大騒ぎになるのは元の世界でも変わらない。
「出来るのは、出来る事を出来るだけってね」
私は鍬を持ち上げて、残りの部分について作業を開始した。
この後、ドーナツ大地に鍬を振り下ろす作業が終わり、太陽が中天を過ぎるころ
から、彫刻のナイフを使って枯れ木を削り、ジローの指示する通りに加工していく。槍みたいに尖った丸太だとか、厚みのある大きな板だとか。
さすが魔法の道具だ。ちっぽけな枯れ木が、ナイフで少し削るだけでむくむくと
形を変えて大きくなったり、鋭くなったり、重くなったりした。
物理法則?とかって関係ないのね・・・。
そんな私の感慨をよそに、出来上がった木材は合流したユルヘンとブレフト、アーベ叔父の手によって色々な場所に運ばれていくが、私がその先を見る暇はない。
この日の午後一杯を使って、集められていたすべての枯れ木を加工していたからだ。
私がその完成形を知ることになるのは、その日から二日後。初めて傷ついたブクスフィの群れがこの場所に訪れた時だ。
ちなみにこの場所は、便宜上アーベの狩砦と名称を変えていた。小屋って言うにはすでに厚い防壁やら、複数の兎人が住む為の長屋みたいなもの。見張り小屋のような物まで作られていたから当然かも。
ジローが狩小屋から三百歩離れてドーナツ状に耕せって意味が判った。傷つきあちこちに引っかき傷があるブクスフィたちは狩砦の防壁の向こうに腰を降ろし、生やした根をドーナツ大地に突き刺し、そのまま休息に入った。ちょうど防壁の向こうにブクスフィの壁が出来たみたいになっている。
そうして毎日毎日、栄養が減った地面に再度鍬を入れながら、訪れるブクスフィを迎えていて、その数が五十を越えるころ、ついにそれはやってきた。
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