くず異世界勇者~こんなくそ世界でも勇者してやるよ~

和紗かをる

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第1章 勇者の始まり 初クエスト

1-3

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 旅を始めて数日。
 廃人化していた俺は、最初は何処に向かわされているのかも判然とせずに、前を王国戦士、背後を聖騎士のおっさんに挟まれ、逃げ道を塞がれた状態で夢遊病の様に歩かされていた。意識がしっかりしてきたのは、出て来た王冠爺様の住処から一週間程度離れた場所辺り。
 気が付くと宿屋の一室で妹姫様が必死な顔で俺に、回復術式をかけていた所で、不意に目が合った時に意識が覚醒した。
 その後、無性に泣きたくなり、妹姫様のふくよかな胸部に縋りつくように泣いたあの日は、俺と妹姫様の最初の秘密だ。
 彼女はその容姿にまごうことなき聖母の様な対応で、泣きじゃくる俺をあやしてくれた。大の男が14歳の少女に縋りついて泣くなんて、もし写真でも撮られていたら脅迫コースまっしぐらだっただろう。文化的にカメラないけど・・・。とか思っていたら、なにやら念写みたいな技術はあるらしく、魔王城近くの町で記念に撮ったりした。
 さて、一晩泣きつかれて寝てから、さっそうと外に出た勇者様御一行は、一路西へ。その辺りに魔物が増えて困っていると言う報告が多発しているらしい。
 まず、目指すのはその辺りを管轄している貴族の館。地方領主って奴だ。
 道すがら、イタチみたいな動物の魔物や、アリクイみたいな魔物をのんびり倒しながら進む。
 勇者スキルに目覚めた俺は、盗賊経験も相まって短剣を投げたりして経験値を稼ぐ。
 小型の動物に対して大剣持ちの王国戦士や、大型槍の聖騎士殿では狙いが小さすぎる。
 エルフアーチャーさんでも的が小さいし、素早いし、経験値稼ぎにもならないと手を出さず、魔女っ娘幼女に至っては詠唱する暇がない。結果道中では俺が一番活躍した。
 レベルって概念がある世界か判らないが、それでも投擲術はそれなりに慣れたし、一撃必殺で倒せる。
 勇者スキルのお陰で、剣でも弓でも槍でも一流以上の動きが出来るが、その武器って重いじゃんか。
 なら効率重視で投げナイフ的な奴を数本持っている方が楽だ。
 そんなこんなで小動物魔物無双していたら、目的地に到着した。
 貴族の館。領主の貴族男性、その奥さん、さらに双子の男女が家族構成で、それ以外には数十名のメイドさんと執事のお爺さん。なんだろう執事って眼鏡の若いイケメンか白髪のお爺さんキャラしか需要がないんだろうか?
 くたびれたアラフォーサラリーマン的な執事は何かに淘汰されたのかな。
 ちなみに貴族夫婦は見た目はアラサー。双子は妹姫様と同年代に見える。
 メイドさんはいっぱいいるが、この家族構成に対してメイドさんの数多くないですか?
 はっ、もしかしたらこの世界のメイドさんは、どっかのゲームで出て来た戦闘メイドさん?いざと言うときは戦士以上に戦えるアサシン的な人達かっ!
 ロングスカートの下に日本刀とか、機関銃とか仕込んでいて、侵入者をボコる最高のメイドさん軍団、憧れるぜ!
「勇者様?なんか変な顔をしていますけど、明日には探索に出ますから、今は館にどうぞ・・・」
 執事のおじいちゃんに誘われて館の中へ。
 貴族夫婦は貴族的な某の件でもあるのだろう、妹姫様と別室へ。護衛役はエルフアーチャーと王国戦士さん。俺は普通の日本人と同様に政治の話とかまったく興味がないので、とりあえず寝室へ。
 勇者スキルで頑健になっているとはいえ、徒歩で恐らく数百キロは歩いたんだ。体が疲れてないって言っても疲労感はある。
 それに明日も歩け~歩け~ってな展開になるだろうし、素直に寝るか。
 明日から俺の勇者伝説の最初のクエストが始まるぜって、思って寝たんだよなぁ、確か・・。
 なのに、何だろうこれは。
 勇者スキルで外の気配を探ってみたところ、時間は夜。歪な二つの月もそろそろ地平線に隠れそうな深夜で、俺的に表現すれば丑三つ時。
 って丑三つ時って何時の事かいな?
 いや、多分教科書とかしっかり読み返す時間があれば、なんとなく判るよ?
 でもさ、こっち来てから時計とかまともに見てないし、そもそも時計があるかもわからない世界なんだから気分でいいじゃん。
 丑三つ時、つまり真夜中って事で。
「ふっ」
 そんなくだらない思考をしていたら、天上に頑張ってへばりついていた黒装束の黒蜘蛛さんが、刃渡り30センチくらいの刃物抱えて落ちてきました。
 即座に勇者スキルが警報と、次いで刃先に毒が、それも即効性の強力な奴が塗られている事を知らせてくれる。追記で、でもお前には通じないけどな的な事も。
「寝込み襲うとか、美少女じゃなければもうテンプレだよなっと」
 刃物と共に落ちてくる黒蜘蛛さん。その刃物を片手で握って横にずらす。
 鋭利な刃物だったんだろうけど、勇者スキル持ちの俺の手の平には傷一つない。毒もシュワシュワ音たてて即時分解。
 「これでちっちゃいおっさんだったら笑えないぞ」
 横に転がった黒蜘蛛さんの覆面を無造作に奪う。スキル強化された俺の動きは、多分修練を積んで積んで、血反吐吐く位積んだ黒蜘蛛さんの動きを簡単に凌駕する、
「あっ」
「ふ~ん、誰?」
 覆面をとった顔は、小さなおじさんではなく、小さな可愛らしい少女だった。美少女と言うには若干足りないが、職場に居れば人気が出るだろう位ではある。
「あの女の差し金でのこのこ来た暗殺者に名乗るわけないじゃない!」
 なんか俺よりよっぽど事情に詳しそうなお言葉を履きやがって、少女はその場で空中に飛び上がって逃げようとしたが、俺に足首を掴まれて墜落。
 辛うじて首から落ちて絶命コースは避けたが、そのせいで体のどこかをひねったのだろう。
「くぅっ痛っ」
 とか、少女らしい言葉を吐く。
 うんうん、いいねぇ、おじさん、興奮しちゃうよ~とでも言って脅かしてやろうかとも思ったけど、あんまりにも痛がってて可哀そうなので、煽ったり嬲ったりするのは止めておいた。
「殺せばいいじゃない!どうせあんな女に使われているくらいだから、あんたも偽物、偽勇者なんでしょ!いやっばっちい目で見ないで!」
 えっと、なんだろう。このあたりの地方では初対面の人に罵詈雑言を浴びせたり、刃物持って襲ったりしていい地方なのだろうか?よそ者許すまじ、よそ者が歩いていたら川に落として救うと見せかけて、木の棒で叩けみたいな。
「なによ、なんとか言いなさいよ、エセ勇者!ロリコン、変態、詐欺師!」
 黙っていると黒蜘蛛少女さんの罵詈雑言はレベルを下げながらも、延々と続いてく、
 面倒だな。このままじゃ睡眠不足でお肌がアレな感じになって美容に悪いじゃないか。
 肌とか生まれてこの方、前世も含めて気にしたことなかったけど。
 でも、正直明日は初めてのクエストなんだよ、だから夜は静かにしてくれないかな。
「無視するって事は、やっぱり悪い事考えているんでしょ、悪だくみなんか私たちで・・・」
「うるさいよ」
 会話の意思を持たない生物を俺は、人として認めないと今決めた。
 会話とは言葉のキャッチボールでコミュニケーションの第一歩だ。
 それが出来ないならば、人じゃないし、人じゃないなら人に迷惑をかける権利もない。
 だけど、ここで斬殺とかはグロイので却下。
 俺が選択したのは、うるさく罵詈雑言を喚く黒蜘蛛さん改め、黒装束の少女の周囲の空気を変化させる方法だ。
 声とか音とかは所詮空気の振動だ。だからその振動を発生させない様にすれば、些細な音も大絶叫でさえ周りには聞こえない。
 つまり静かになるわけだ。
「まったく、面倒な話だ、おやすみなさい」
 再度、睡眠の世界へとレッツゴー。
 俺の眠りを邪魔していいのは、おかんと朝チュン後の彼女だけだ。彼女いたことないし、母親が起こしに来てくれた事とかないけども。
 だが、その翌日。俺はなんと母親に起こされることになった。
 もちろん起こしてくれたのは実の母親じゃなくって、この貴族の館の奥さんだった。
「起きてください、起きてください勇者様、お願いですから・・・」
 耳元で朝から女性の声とか、なんかの御褒美か?とは言いながらも、背後に絶叫と悲鳴と鳴き声が混じるのが興ざめすぎるけど。
 つか、なんでそんなに一杯人が俺の部屋にいるの?俺の部屋って概念で正しくなかった報いとか?
「ねぇちょっと、これどういう事なの」
 棘のある言い方。
 どこか優しさ成分がまだあった奥さんの声とは全然違う。
 絶対零度までは行かないけれど、どう考えても真冬の北海道ぐらい冷たい声だ。
 勇者スキル持ちで、この世界を救うだろう偉大な俺でも飛び起きた。飛び起きてベットの上で正座した。手は両ひざに乗せてのしっかり正座。だって勇者スキルを思い出したのちょっと前だし、その前までは盗賊団の下っ端だったから仕方ないだろう、条件反射って奴だ。
「ええと、何か?」
 正座を崩さずに、周囲を観察すると、俺のすぐそばには貴族奥さんと、エルフアーチャー。奥さんは困惑顔で、アーチャーはゴミ溜めで必死にえさを漁るドブネズミでも見るような視線だ。
 なんか俺、エルフに悪いことしたっけか?
 そりゃエルフだし、ナイチチだけど、別にそれを口に出してディスった事は無い筈。顔も体、ナイチチ以外は均整がとれて素晴らしいプロポーションなんだから、俺がエルフに誹謗中傷するわけがない。
「はぁっ、何かじゃないわよ、あ、れ、が!あんたには見えないの!!」
 言われるままに視線を動かすと、その先には床に座り込んでいる貴族のおっさん、その横で泣き叫ぶ双子の男の子の方。隣では妹姫様がなにやら回復系の術式を編んでいるのが見える。今まで数度回復してもらった事があるが、その時と比べて空中に描き出される術式が段違いに細かく大きい。
「えっと、貴族のおっさんと、息子さん?それと妹姫様だよねぇ、それが何か?」
「ほっんとにわかんないの!ちょっと来なさい」
 がっと首を掴まれて、移動させられる。
 視界が変化して、妹姫様が回復術式を編んでいる対象が見えて来た。
 あ~昨日の黒蜘蛛さん改め、黒装束の少女だった。
 しかし見た目は劇的に変わっている。
 空気を遮断されたことにより、短時間での窒息死。顔から首あたりが紫色に変色し、瞳は元が何色だったか判らない状態で黒く見える。
 おそらく空気がないことにより、暴れた指先が眼球を傷つけて、あんな状態になったのだろうな。きっちり着込んでいた黒装束も、空気を求めて暴れた際に引きちぎったのだろう、薄い胸ながらエルフのナイチチよりは成長している物に、ネコ科の動物に襲われたような傷跡が走っている。
 すごいな、これだけの事があったって言うのに、俺は爆睡だったんだ。って当たり前だ。彼女の周囲は空気が遮断されていたんだ。どんなに暴れようが、救いを求めて悲鳴を上げようが、無音。
 誰にも気づかれることなく、死の絶叫を聞かれることも無く逝ったのだろう。
「どう、何か言いたいことはある!この盗賊野郎!」
 見ろと言われたからじっくり観察していたのに、このエルフ。言っていことと悪いことがあるぞ。絶対にいつの日か俺に懇願して、どうかあなたの子供を産ませてくださいとか言うまで嬲ってやる。種族が人じゃないエルフが、進んで自分から差別宣言しやがったんだから、容赦しないぞ。
「あ、あの勇者様、何か知っていれば・・・」
 貴族奥様が背後から懇願の声を上げる。妹姫様は無言だが、ちらりとこちらを見た瞳にかなりの圧力を感じる。
 貴族おっさんは、泣きながら絨毯に八つ当たりしていて、双子の男の子のほうが、すごい俺を睨んでくる。
「えっと、言って良いものか・・・」
 素直に話したところで、有罪は免れないだろう。正当防衛だった気がするんだが、この場でそんな事を言ったら感情に支配された陪審員のお陰で、立派な冤罪が発生してしまう。
 言葉なんて無力なものだ。
 さてどうしようかと、心の中で考えていると昨晩と同じように勇者スキルが答えをくれる。
 レコーダーならありまっせ。ついでに画像補正と簡単な編集もつけたらいけるんじゃねぇ。とか言ってくる勇者スキル。
 よくラノベでもチートを解説してくれる機能とかあるけどさぁ、その声ってだいたい女性の冷静系事務キャラが王道じゃなかったっけ?なんで俺だけ説明がおっさんなの?それもよく聞けば自分の前世の声に聞こえてくるから気持ち悪い。
 だが、今は助かる。冤罪脱出にレッツゴーだ。
「言葉よりもこっちのが判り易いだろ、ちょっと見てくれ」
 空中に3×3メートルの画面が現れ、俺が寝るところ辺りから再生が始まる。
 俺がベッドで寝始めたところで、双子男女の場面に画像が変わる。
 声は聞こえないが、俺に刺そうとしていた刃物とか、それに毒薬を塗るところがばっちり写ってる。毒薬を塗るシーンなんかは、その毒薬の瓶に張られているラベルまでばっちり見えるおまけつきだ。
 後のシーンで俺が知らない場面は、黒装束少女が部屋に入る前に睡眠効果のある香を仕込んでいるシーンが挿入されていた。
 本当の事か、編集で捏造されたのかは俺には全くわからない。
 そして問題のシーン。俺に襲い掛かる黒装束少女。
 事実とは違い眠り続ける俺。
 毒付きの刃物が、俺に突き刺さろうとする瞬間、編集で偶然にも寝返りを打った俺の手が黒装束少女の手元を直撃。
 刃物を落としそうになる少女が慌てて掴もうとするが、勢いがありすぎて刃物についた毒を口の中に含んでしまう。
 そっからは見るも無残な映像だった。毒で喉を焼かれてのたうち回る少女は暴れて自分を傷つけながら、最後は部屋の今倒れている場所で絶命した。
「これって、本当の事?・・・、まさか、そんな、あの子が・・・。」
 貴族奥様が真剣な目で俺を睨みつける。
 嘘です。捏造が入ってます。だって俺は起きてましたし、とか言うわけがない。
 だが、声を出したら震えてしまいそうだったので、無言で首を縦に振る。
「うわぁぁぁぁ」
 それまで画像と、画像越しに俺を睨んでいた双子の男の子が俺に向かって突っ込んでくる。手に持っているのは昨夜黒装束少女が握っていた毒付き刃物。
 相手は子供とはいえ至近距離。
 俺が勇者じゃなければ刺されてしんでいただろうねきっと。
 だが、残念ながら俺は偉大になる予定の勇者様。名もなきただの貴族少年に殺されるほどモブじゃない。
 当然の様に、少年が突き出した刃物は俺の体に刺さる事はなかった。
 俺の体に刺さらなかった刃物は俺の服の上で滑り、横方向に。その場所には貴族奥さん。いや駄目だろう。
 なんかこの双子はこの奥さんに何か思う所があったようだし、もしここで貴族奥さんが刺されて死んだら、少年としては本望となってしまう。
 俺を冤罪で嵌めてやろうとした相手を許すわけには行かないし、死んだが本望を果たして救われる話とかはもっと駄目だ。
 痴漢冤罪をでっちあげられて、退職まで追い込まれた同僚がいた。
 その同僚に同情はしなかったけど、そのせいで俺の仕事がブラック化したのには怒り心頭だ。前世の恨みを来世では晴らすぜ。
 片手で刃物を掴みつつ、足を払ってやった
軽い体は宙を一回転。驚いて両手で支えようとする貴族様の上に落下。
「ぐっふっ」
 少年の刃物は過たず貴族おっさんの胸に深々と刺さる。
 即座に回復術式を構築しようとする妹姫様の術式をこっそりと解呪する。
 マジックディスペルなんてできるかどうか賭けだったが、うまく行った。
「そんな、どうして」
 即効性の毒のお陰で貴族おっさんは数秒も持たずに絶命。それを見た犯人である少年も父親を殺したことを悔やみ、同じ刃物で首を切った、一刀両断とはいかなかったが、即効性の毒付きナイフだ。大人でも数秒なのだから、子供では一瞬だったろう。
 その後はまたまた大混乱状態というか、悲鳴と絶叫の大合唱状態。回復術式が発動しなかった妹姫様はがっくりと判り易く落ち込み、膝をついて茫然としている。それをエルフが慰めているが、大丈夫だろうか?俺が犯人とは絶対に言えないな。
そんな大混乱状態の中、そういえば朝飯を食べていないことを思い出した俺は、厨房を探して部屋を出た。
 地下一階にある厨房を発見した俺は適当にベーコンぽい奴と何かのスクランブルエッグ、柔らかいとはお世辞にも言えないパンを頬張って栄養補給。 
 水分は水かワインしかなかったので、仕方なくオレンジに見える果物を潰して簡易生ジュースで補給する。
 俺はアルコールがダメだ。体質なのかも知れないが、予防接種のアルコール消毒でも気持ち悪くなるのだ。さらにそれ以上に酔っ払いが嫌いだ。最初に入社した会社なんか、無礼講とか言って絡んでくる上司をぶん殴ったらクビになったくらいだ。
「こちらにいらっしゃんですのね」
 一人でもぐもぐと咀嚼していたら、貴族奥さんがやってきた。
 もう貴族おっさんも死んだことだから、元貴族奥さんか。
「ああ、腹が減っては頭も回らいしな」
「豪気なお方・・・、本日旅立ってもう戻っては来ないのでしょうけれど、お礼だけはしないといけませんね」
 ドレスをずらして豊満な胸部をあらわにしながら近づいてくる元貴族奥さん。
 双子を生んだ後とは思えない肢体から、あの双子はこの元奥さんの子ではなかったのかもしれないと考える。
 あの双子は家を後妻である継母から守ろうとしていたのだろう。いつの日にか元奥さんを排除してやろうと画策していたのだが、先に俺たち勇者一行が現れた。俺たちの事を元奥さんが手配した刺客的な何かと子供の直情的な感性で確信した双子は、俺の暗殺に動いたって訳だ。
 これで元奥さんが無罪で、ただの父親を取られそうな子供のわがままだけで起きた事件だったら悲劇でしかないが、今まさに俺の股間に顔をうずめている元奥さんは、子供たちが洞察していた通りの女性だったのだろう。 子供だけでなく、貴族おっさんまで死んだお陰で一気に家を乗っ取った元奥さんは口留めを、今まさに自分の口を使ってなそうとしている。
 まぁどうでもいい。気持ちいいし。
 あの闇の中で、記憶にもないことをした夜から、どうなるか不安だったが、どうやら俺の男性能力は大丈夫だったようだ。
 いや大丈夫なんてもんじゃない、そっちも勇者級になっていた。
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