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Windfall
Wednesday【76】
「……じゃあ……♡ そ、その……♡♡」
「うん♡♡ つまり、僕は奏の事――……♡ ここまで言っちゃったら絶対もうわかっちゃったよね?♡♡ 僕の気持ち♡♡ 僕としては『最後まで言わないとかどうなんだろう? 狡いんじゃないかなぁ』って思っちゃうんだけど、奏はどっちが良いのかなぁ……?♡ ちゃんと言い切ったほうが良い?♡♡ はっきり言われすぎると怖くなっちゃうから濁しておいたほうが良い……?♡ 言葉より行動で示されるほうが好き?♡」
動き回っていた手が肩のところでぴたっと止まった。
「…………言葉でも行動でも示してほしいし、『絶対あたしの事好きで可愛くてしょうがないのね』って態度に出ちゃってる男が良いんだけど、欲張りすぎかしら…………?♡♡」
響の手と交代して走らせた思考を言語化していったら、随分と欲張りな自分に行き当たった。
「言葉と行動と態度?♡♡ 全部出しちゃって良いんだね?♡♡ 良かった~!♡ 僕、隠そうとしても上手く隠せないから♡ 今まで遠慮してた事もこれからは全部奏に直接伝えちゃって良いんだね♡♡」
「あたしがキャパオーバーしない程度に上手い事調節してほしいけど、基本はそうね。…………ねぇ響?♡♡ さっきの続き覚えてるわよね♡ 聞かせてくれない?♡♡ あれが気になっちゃって……♡」
「うん♡ ……僕は奏の事可愛いと思ってるし、抱きたいとか飛び越えて抱かないと気が済まないレベルまで来ちゃってる♡♡」
首筋を撫でた大きな手の付け根に顎を押し上げられる形で少し上を向かされた。
「――――んだけど、無理矢理襲うとかはないから安心してね♡♡ これは僕の問題だから奏の事巻き込んだりしないよ♡♡ でも隣で寝るくらい良いよね……?♡ 泊まってってくれるんだよね?♡ うちベッドひとつしかないけど、ベッド以外のとこでお客さん寝かせるのとか論外だし、僕もせっかく奏がうちにいるのに別の場所で寝るとか無理だから♡♡ 宿賃の代わりに添い寝して?♡」
図々しいようで慎ましやかにも思える願いを告げた響は、そうするのが当たり前のようにごく自然に唇を合わせた。
(…………巻き込んでくれて良いのに♡♡ あたしだって男に――じゃなくて響に抱かれたいもの♡♡ 響だって本当は気付いてるんじゃないの?♡ 恋人でもなんでもないはずのあたしたちがえっち以外の恋人っぽいスキンシップほとんどコンプしちゃってる事……♡♡)
それまでにされたどのキスより響の唇の形をはっきり感じて、奪われたばかりの唇を自分でも触ってしまう。去っていったぬくもりを恋しく思っているのがモロバレで恥ずかしい。
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