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第1幕『半人半蛇(蛇人間)』【表】
第18話『【大至急】ここから好感度をせめて初期値に戻す方法【求ム】』
しおりを挟む「…………お姉さん?」
ぽうっと見惚れていると、白夜さんが困り顔のまま話し掛けてきてくれた。声もちょっと高め! 合法ショタポイント高くて推せる!!
――となると、“さん”も“くん”も不適格。決めた。この子は白夜“きゅん”だ!
「どうしたの? もしかして、ものすごく目がいい人なのかな……。鱗浮いてるの、そこから見えちゃってます? ……僕、気持ち悪いですか?」
「うええっ!? いやいやまっさか~!! むしろこんな柵飛び越えて、もっと近くでお話ししたくてうずうずして…………って、気持ち悪い客でごめんっっ!!」
「気持ち悪くはないけど、ちょっとだけ変わった人……みたいだね?」
白夜くん(※さすがに毎度きゅん付けは気持ち悪さカウンターが振り切れてしまうため、原則くん付けとする)は前半部分をあたしに向かって言ったあと、ちらっとおにーさんに目配せした。
こんなあからさまに様子のおかしいオタクでも『ちょっとだけ』変わった人判定なの?
そんなわけない蛇ん!? つまり彼って……? 配慮の鬼~?
じゃないね、蛇~♡♡ L・O・V・E♡ らびゅらびゅ白夜きゅんにきゅんきゅきゅ~ん♡♡
あまりのキモオタ具合にドン引きするも卒倒するも諸君らの自由だが、倒れる前にここまでひと言たりとも声に出していない鋼の理性を褒めてほしい。
「言ったろ。『蛇が好きすぎる姉ちゃん』だって。だから、アンタの心配してるような事態にはならねェと思うぜ。白夜」
懇々と説くおにーさんは白夜くんを真っ直ぐ見つめ返している。白夜くんの心配事ってなんだろ?
お姉さんが相談に乗ってあげるよ――って、これ完全にアカンやつだ。おまわりさんこっちですされちゃう! うえーん、こう見えて未遂です~!!
――にしても、邪魔だな。檻。もう抑えがきかん、不満と憤り!
「白夜くんはどう? ええっと……。その柵、ちょっと邪魔じゃない?」
しかしながら、我輩、空気は読むタイプのオタクであるからして。(※話の長い校長風語尾)
――って、オーソドックスに『さん』付けしたつもりだったのに、『くん』付けになってる~!?
初対面で年下っぽい子に『くん/ちゃん』付けするパーソン、大体人格に問題ある(※当たり前にあたしの感想だよ!)から同類だと思われたくないのに……。
ここから入れる保険――じゃなくて、好感度をせめて初期値に戻す方法はありますか!!
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