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第1幕『半人半蛇(蛇人間)』【裏】
第44話『“膣”潜』
しおりを挟む(……『イく』にも結構種類あるけど、これ……たぶん優しそうで優しくないやつ♡♡ 派手さはないけど、後を引くって感じ?♡ かなり長い間続くんだよね……♡)
染み渡っていく多幸感の隙間で、専門家ぶって評価する。言わば、最後の抵抗だ。
(この状態のときにクリイキみたいに派手な気持ちよさまでぶつけてこられると、エッチのことしか考えらんなくなるんだよね♡ エッチのときなんて元々なんも考えらんなくなってるようなもんなのに)
――――と、快感の何割かを受け流すことに成功し、鼻高々になっていたとき。膣内で蠢くものがあった。
「ん、ぁ……っ♡♡」
刺激を受けると反応してしまう部分が集中していたゾーンを抜け、特徴的な舌が奥へ奥へと狭い穴を突き進む。
(奥にしか進めないのはわかるよ?♡ でも、白夜、ほんとにいちばん奥まで来ようとしてない?♡♡ ちんぽでしか触れないはずの気持ちいいとこ、まさか舌で気持ちよくされちゃったりする!?♡♡)
別の生物が地中に掘った穴に潜って、その動物の赤ちゃんを食べてしまう蛇ちゃんのように、明確な意思と目的が感じられる動きだ。
(先っちょ分かれてるからかな?♡♡ 指二本挿入れられてるのにちょっと近い感じ♡ もっと細いし動きも滑らかだから、白夜の舌のがずっとイイけど♡♡)
卵子めがけて一直線に泳いでいく精子とも重ねてしまい、勝手に膣内が収縮を始めた。
(……ぎゅんぎゅん止まんなくて押し返しちゃう……♡ せっかく奥来てくれようとしてるのに、『ここから先には来ちゃダメ!』って拒否ってるみたいに思われてないかな? ……あたしが白夜のこと拒否るとかありえないし、安心して好きなとこまで挿入ってきていいからね♡♡)
抵抗とも受け取られかねない膣内の動きにも負けず、襞を掻き分けて進む白夜の頭に向かって念じたが、脳内がどれだけやかましくても、声に出さない限り、一生懸命尽くしてくれる彼には何も伝わらない。――快も好意も感謝も、何もかもが無だ。
「唇も気持ちよかった♡ ……けど、舌も気持ちいいよぉ♡♡」
それはダメだ。絶対にいけない。なぜなら、リアクションの返ってこない悲しさや虚しさといったものは労働中も私生活でも嫌と言うほど痛感しているから。
「……すき、びゃくや……♡♡」
遅ればせながら気付いて、取って付けたように聞こえないように目一杯甘えた声を出し、ご奉仕中の彼の頭を撫でた。
「!」
いくらもしないうちに、くねくね入り込んできた舌が障害を押しのけて奥まで到達したことを教えてくれた。――ノックと言うべきかキスと呼ぶべきか判断に迷うやり方で。
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