Temptation Invitation

片喰 一歌

文字の大きさ
129 / 379
第1幕『半人半蛇(蛇人間)』【真】

第21話『本能的で根源的な欲求』

しおりを挟む

(無駄撃ちになるってわかってても中出ししたがるオスの気持ちわかったかも♡♡ 『意味ないのにバカじゃない?』とか思っててほんとごめん♡)

 もちろんオス側の気持ちなんてなんとなく想像することは出来ても理解は出来ない。メスに堕とされたあたしが体感しているのは、本能的で根源的な欲求だ。

 ――種付けする側ではなくされる側の、カラダの奥底から湧き上がってくる渇望をあたしは聞いている。

(こんな切実なんだねぇ……。『デキないってわかってても赤ちゃんデキちゃうことしたい』ってギャーギャー喚いてるもん♡♡ 言ってるとか叫んでるってレベルじゃない♡)

 ピルはPMSの症状を緩和させるために飲み始めたので、避妊は副次的効果として捉えていたが、これほどまでに過去の自分に感謝したこともないだろう。

「…………どうなっても知らないよ」

 鋭い視線を寄越した彼は、年上のお兄さん――ですらなくメスを屈服させるオスだ。短時間でも人ってここまで成長出来るんだ♡♡

(ピル飲んでてよかったぁ♡♡ こんな心の底から骨抜きになっちゃってる状態でナカに出されたら妊娠確定してた♡♡)
 
 感動とときめきが同時に襲い来て、熱いのか寒いのかわからない摩訶不思議な感覚に鳥肌が立ちっぱなしだ。

(ぶつぶつの肌なんて可愛くないし触り心地悪いし、早く収まってくれないかなぁ……。白夜のお肌はすべすべで羨ましい)

「…………って言いたかったんだけど……。予想してた以上に…………身動き、取れないね…………」

 困惑したように笑いかけてくる彼が愛しくて、ますますナカを狭くしてしまう。暗に『もう少しゆとりが欲しい』と言われたばかりなのに。

「白夜はオトコだから激しくずぽずぽしたほうが気持ちいいかもだけど、オンナ――てか、あたしにはちょうどいいくらいだよ?♡♡ どっちも白夜から生えてるはずなのに別々の動きしててめっちゃ気持ちいい……♡♡♡」

「……実は、僕も……ちんこ同士が擦れちゃって……♡ 順番に挿れさせてもらってたときより気持ちいい……♡♡」

 快感と苦痛で目を細める彼はやっぱり可愛い可愛いオトコノコだった。

「そうなんだぁ♡♡ よかったねぇ♡」

 喋るたびにお腹の奥の様子を鮮明に感じる気がするのは、ソナーみたいな仕組みが働いているせいか。

「…………グミちゃんはなんで平気そうなの? 苦しいとか痛いとかないの?」

 納得いかなそうにスンとした顔だってちっとも怖くない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...