Temptation Invitation

片喰 一歌

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第1幕『半人半蛇(蛇人間)』【真】

第60話『目は口ほどに物を言う?』

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(今、白夜が一瞬で通り過ぎてっちゃった気持ちいいとこ全部擦り切れるまでずこずこされたい……♡♡ 詫びちんぽ要求したいんだけど♡♡ 欲しい♡ 今すぐぶち込んで♡♡)

 細長いとはいえ挿入ったままの舌が一瞬で通り過ぎたというのはさすがに被害妄想が過ぎる。重点的に触っていないだけで、物欲しそうに窄まる襞のそこかしこを彼の舌はそうっと撫でて宥めてくれているというのに。

 しかし、竹やステンレスで出来た耳かきに慣れた人が綿棒を使って耳掃除をしても綺麗になった気がしないのと同じで、あたしのカラダは薄れに薄れていた記憶を呼び起こされてしまった。好きなオトコに抱かれる良さを再学習してしまった。

 ――だけであればまだ引き返せたかもしれないが、あたしの全身は白夜の与えてくれる快感を完璧に記憶してしまった。こうなってしまったらもう歯止めはきかない。自分のことだからわかる。わかってしまう。あたしはそういう人間だ。
 
「いい感じに解れてるみたい。あのあとしたことって言ったらファッションショーくらいだったと思うんだけど、普通じゃありえないウェディングドレスだったから、選んで着て見ただけで気持ちよくなれちゃったのかもしれないね?」

 そう言って彼は仕舞ったばかりの舌をもう一度見せてくれた。『目は口ほどに物を言う』と言うが、粘膜特有のぎらつきは今や獰猛さを隠しもしない双眸以上に饒舌だ。

「早くシよ?♡♡ あたしがこんなんなっちゃった分析なんてどうでもいいじゃん♡♡ 白夜の腰ヘコ、目に毒だったんだけどわかってる?♡ わざとやってたなら大したもんだけど、ベッド使って気持ちよくなるくらいなら確認しないで突っ込んでくれてもよかったのに♡ 水栓ぶっ壊れて出っぱなしのシャワーみたいになってんだから、あたしのそこ♡ 見ただけじゃ確信持てなかった?♡」

 そのぎらつきには、主成分であろう彼の唾液の他にもあたしの愛液が紛れ込んでいると思うと途轍もなくいやらしい気分になって股間に手が伸びる。

(白夜がオナってたの指摘しといてそれはない♡♡ こんな……♡ ばっちり見られてる状態でいじるとか出来ないって!)

 あと少しで届くのに最後の一歩が踏み出せない。羞恥心と自制心がブレーキを踏んだのか、自分の指を何本使っても満足出来ないことを理解してしまっているからだったのか。

「我慢出来なくてちょこちょこベッド使ってたの知ってたんだ。ごめんね。射精はまだだしてないから許して? してないじゃなくて出来なかったのかなぁ。僕、グミちゃんのナカがどんなに気持ちいいか知っちゃってるから、何回試しても気持ちいいと思えなかったよ……。すごくいいシーツなんだけどなぁ」

 彼はあたしの手元を気にしてはいるが、実力行使には出なかった。波打つ皺を均すかのごとくシーツの表面を撫でている。あたし自身の手なんかじゃ慰められないあたしを、女性的なその手で撫で回してほしい。プライベートゾーンもそうじゃないところも全部。そう、全部。
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