223 / 379
第1幕『半人半蛇(蛇人間)』【宵】
第37話『BREED』
しおりを挟む「ぁっ♡ あっ♡♡ あぁっ♡♡」
腕を固定されながら身体全体で押し潰され、ほとんど同じ発声しか出来ない。
間隔が一定しているのは彼のピストンが安定していることの証明だが、一定間隔で同じような声を上げているだけでは芸がないし演技のようで、自分が萎えてしまいそうだ。
(あたしの腰、全っ然落ち着かなくてあっち行ったりこっち行ったりしてるのに、白夜は気になんないのかな?♡♡ 器用すぎ♡ てか、経験浅いオトコの腰使いじゃないって♡♡)
しかし、白夜はそのあたりには寛容なのか、羽交い締めにしたあたしを前後に揺さぶってくる。時折、彼の狙いとはズレた位置に引っ掛かり、油断していたところに食らわされる快感は何割増しで気持ちいい。
「なんれはげしくするのぉ?♡♡ やっとこーびじゃないたいせいになったのにぃ♡♡」
黙って腰を振る背後の白夜に問い掛けた。絶えず生み出される派手で卑猥な音に交じって彼の声が聞こえてくるのを待っていたが、こうでもしないとその瞬間は訪れそうになかったから。
(ぎゅ~ってされながらすんのサイコーすぎ……♡♡ ぺったんこな胸が正真正銘真っ平らになっちゃいそうだけど、白夜にぎゅ~ぎゅ~されて幸せだからもうなんでもいい♡♡)
「何言ってるの? これが交尾の体勢だよ? ――――僕にとっては」
宣言したあと、白夜は黙々と腰を振る作業に戻った。
「…………あ、そういえばさっきからしてなかった」
――が、小さな呟きが聞こえて、首のあたりに彼の吐息と唇が触れた。
「え?♡ ……でも、じゃあ、さっきのはなんだったの……?♡ こーびってよつんばいでズコバコされちゃうやつだもん♡♡ あたしたちもそんなかんじらったれしょぉ?♡ あれこーびじゃなかったのぉ……?♡」
思い出したように降ってきたキスに淡いときめきをおぼえつつ、直前の彼の答えを反芻する。
(白夜がオナホみたいにあたしの穴使ってたの思い出しちゃう♡♡ 実はちょっと痛かったし、思い出さなきゃなんないほど前のことでもないけど♡♡)
すごい力で腰を掴むオスモード全開の彼に、あたしもすっかりあてられてしまって――――。
「…………ああ、そういうことか。四本足の動物はさっきみたいな姿勢で交尾するけど、蛇は今の僕達みたいに二匹とも寝そべって全身絡まって交尾するよね。僕にとってはこっちのほうが交尾って感じするよ? グミちゃんにとってはさっきのが交尾だったみたいだから、どのみち交尾みたいな体勢ってことになるのかな。……『みたいな』じゃなくて交尾か。繁殖してるんだもんね?」
ナカの収縮が強まって、彼の言葉に同意しているみたいだった。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる