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1章
(43)ウィークス1日好きにし放題券の発行
しおりを挟む「はぁ??」
ウィークスは出したことのないような声を出すがすぐに冷静さを取り戻す。
「言っている意味がわからないのですが」
「その気持ち、よくわかる。
ただ、この戦争に勝つためには必要な
ことなのだ。
わかってくれ。答えは後でわかる」
「こんな大事な時に一日を
棒に振れと言うのでしょうか
聖霊エインセルは重要な聖霊のうちの
1人と私も知っております。
なぜ私が一日お側仕えをする
必要があるのでしょうか」
「聖霊もウィークスも両方重要と
言うことだ。
もうそれで理解してくれ。頼む」
ウァイトは最後には泣きの一手で
頼み込む。
渋々承諾をするウィークス。
事の発端はこの戦争の戦略をウァイトが
練りに練って遊んでいたときだった。
いや、真剣に考えているときだった。
聖霊エインセルに
ウィークスの分身として
もう一体ウィークスを顕現できないか
聞いてみた。
聖霊エインセルは歴代の団長に
召喚されることはあっても
副団長に召喚されることはなかった。
「できなくもないけど
僕のレア度が下がっちゃうから
イヤだね。
団長クラスからの召喚じゃないと
僕が恥ずかしい思いをするし、イヤだよ
僕はレアでしかいたくないんだ」
「そこをなんとかお願いします。
エインセル様」
ウァイトは何度もお願いするが
首を縦に振ってもらえない。
そこで苦肉の策で提案したのが......
「副団長ってレアだと思わない?
あれだけ美しくて品があって威厳も
ある。
町中のみんなが憧れるのが副団長。
聖騎士国モテ度ランキング
3年連続1位」
あることないことを並べてみる。
「たしかに副団長はレアだけど
僕だけのレアではないからね」
「よし、そんなレアな副団長を
一日エインセルの従者として
自由にできるならどうだ」
エインセルの目が輝く。
「なんてレアなんだ。それは欲しい......」
「次の戦争で団長の分身をたくさん
作るよね?
ウィークスの分まで作るとなると
ウィークスは強いから僕の聖力が
足りないよ。
団長のエインセルをたくさん作るのと
副団長のエインセル1体作るの
どっちがいい?」
「副団長のエインセルは
見た目だけ副団長だったら問題ないよ」
「それじゃあ、団長のたくさんの分身の
一体を外見だけ副団長にして
おけばいい?」
「完璧です。エインセル様」
「それにしても君は前の団長と違って
考えることが面白いね。
ディーナシーがいろいろ君と
遊ぶわけだ。
じゃあ、僕は明後日ぐらいに券を
使わせてもらうよ」
そういうとエインセルは消えていった。
本当につまらない経緯から
『ウィークス一日好きにし放題券』が
誕生したのであった。
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