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1章
(47)大軍勢の小隊は、ウァイトのエインセル10万人
しおりを挟む聖騎士軍は大軍勢だった。
法皇国第2の都市ネフライトは
一瞬にして陥落をした。
法皇国の偵察部隊は聖騎士国に
入り込んでいたはずだった。それでも
聖騎士軍の侵攻に気が付けなかった。
大軍勢がネフライトを襲ってきたのだ。
聖騎士軍の電光石火の攻城戦。
ネフライトはなすすべなく陥落する。
そしていま、ネフライトから東へ数キロの
フォークランド平野にて聖騎士軍と
法皇軍がにらみ合っている。
聖騎士軍は
中央軍にウァイト、
右軍にスカイ・フライ、
左軍に犬千代、
後方軍にウィークスであった。
法皇軍は
中央軍に光のシンドラー、風のホープ
土のドノバン
右軍に炎のオットー、
左軍に水のシュトラウス、雷のアウグストであった。
法皇軍は聖騎士軍の大軍勢に比べると
半分以下の兵士だった。
「我が偵察部隊を出し抜いて
なぜこれだけの軍が起こせたのだ」
シンドラーは不可解な顔をする。
「オーガス大戦で聖騎士国は
半分以上の兵を失っているはずです。
中央帝国からの情報ですので
間違いないと思っていましたが......」
ドノバンはトクヤ王からもらった情報が
デマかもしれないと感じていた。
「あれだけの軍勢、
聖騎士国は最後の悪あがきで
総力戦を仕掛けてきましたな」
ホープが返り討ちにしてやろうと
鼻息荒く言う。
「まずは法皇様に報告だ」
シンドラーは聖霊ディーナシーを召喚する
「法皇様、聖騎士国は10万もの大軍を
持って総力戦を仕掛けてきております。
ここで迎え討ちます。
状況によってはこちらも出し惜しみでき
ません。
光に対抗しうる闇のクロルを
参戦させることもありますので
ご容赦ください」
シンドラーは不測の事態に備えるため
クロルの参戦も致し方ないと思っている。
「オットーよ、
おまえはあの見たことのない剣士を
抹殺せよ。
シュトラウスとアウグストは
スカイ・フライの2人を討て。
私はウァイトの相手をする。
後方のウィークスが参戦してきたら
ドノバンとホープが相手をするが
我々3人であの2人の相手をするのは
ちと酷だ。
オットーは相手を抹殺した後
すぐにこちらに参戦せよ」
そしてシンドラーはホープとドノバンに
話しかける。
「我々大十字が6人も参戦している。
量ではない。質で勝つ。
ドノバン ホープ、われわれは
あのウァイトだ。
油断するな。聖騎士団長は強いぞ
私が前に出る。支援を頼む」
「はっ!」
2人は声を揃えて返事をする。
聖騎士国の大軍勢にはからくりがある。
ウァイトは聖霊召喚エインセルにて
分身をつくることができる。
あくまでウァイトと同じ力が上限である。
エインセルの分身を1人つくれば
同じ強さのウァイトが誕生する。
エインセルの分身を2人つくれば
ウァイトの50%の力の分身が
2人誕生する。
今回、10万もの大軍を作っている。
兵士1人1人は強くはない。
むしろ普通の兵士より弱いくらいだ。
あくまで総力戦に見せるための
ウァイトの作戦であった。
大十字は見事にウァイトの策に
はまっている。
さらに分身エインセルの1人は
ウィークスの姿をしている。
分身ウィークスの戦闘力は通常の兵士に
劣る。
お飾りの聖騎士副団長である。
そして法皇国はそのことに気付かないまま
開戦の火蓋が切って落とされた。
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