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ソロキャンパー 白木桃編
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白木 桃は白木荘に帰ってきた。姉の緋と同じく白木荘の住人だ。
「ちょうどホールにいた!お姉ちゃん聞いて!私も今日、恋したの。蒼乃くんていうイケメン高校生。キャンプ場で私を助けてくれたの。これがそのTwitter、見て見て」
……… …… …
「大丈夫だったの?桃!おじさんに襲われてるじゃない!」
「そんなことよりこのイケメンくんが蒼乃くん」
「全然顔が映ってないじゃない。イケメンかどうかもわかんないよ、これじゃ」
「すごくイケメンだよ、背も高くて気取らなくて清潔感あって喧嘩も強くて男気があって、またデートする約束したんだ」
「それはわかったけど桃、どうしてうちの学校の男子のジャージ来てるの?持ってたっけ?」
「え!?」
桃が蒼乃くんから貸してもらったジャージを眺める。キャンプ場では暗くて気づかなかったが紛れもなく桃が着ていたのは堀超学院の男子のジャージだった。
「やばい......蒼乃くん、同じ高校だったんだ。運命の人、確定じゃん」
桃は完全に目がとろんとしている。
「蒼乃くんなんていたかな?うちの学校に」
「いるよ!絶対。わたしの運命な人だよ。わたしのすぐ近くにいるのきっと.......」
ガラガラガラ
僕が白木荘に入ったらホールで白木姉妹が話していた。
(やべっ、桃さんもここに住んでいたんだ。僕に戻っておいて正解だ。身バレするとこだった)
「お帰りなさい。佐伯くん」
「ただいまです」
「もう、わたしの運命の人が来たのかと思ったのにガッカリさせないでよ。爽やかなイケメンから一転、陰気なガリメンの登場は萎えるわぁ」
(いやいや、同一人物ですけど。僕の方はすごい言われようだな)
「桃、佐伯くんは悪い人ではないからそんなふうに言わないの」
「だってぇ、蒼乃くんかと思ったんだもん」
「その蒼乃くんとやらがこの白木荘に現れるわけないでしょ?」
(その蒼乃くんがいまここに現れてるんですけど.......)
「そうだよね、明日学校で私の王子様を探してみる」
「僕はこれで。じゃ、おやすみなさい」
『はーい、おやすみなさーい』
緋さんと桃さんは双子らしく声の質も大きさもトーンもぴったり揃った返事だった。
▽▼▽
「翠ちゃん、聞いて!わたし好きな人ができたの。蒼乃くんて人。この学校の人なんだよ」
「桃ちゃん、落ち着いてね。興奮しすぎだよ。この前は緋ちゃんが恋して、今度は桃ちゃんなの?」
「うん、お姉ちゃんとわたし、2人とも運命の人に出会ったの」
「で、その蒼乃くんてどこのクラスの人なの?見てみたい」
「うーん、それがわからないの。この学校ってことだけしかわかってなくて」
「それって緋ちゃんと一緒じゃん。緋ちゃんの王子様ももう1週間も経つのに見つかってないよね?桃ちゃんの彼もちゃんと実在するのかな?」
「いる!絶対いる!だから一緒に探して、ね、翠ちゃん」
(やばい、キャンプで盛り上がりすぎた。桃ちゃんが本気だ。周りのことを気にもせず蒼乃くん♡って叫んでる。クラス中に聞こえてるじゃん)
「おいおい、佐伯くん、なんか白木 桃ちゃんの好きな人が佐伯くんらしいぞ?」
ギクッ、がちゃんっ、
またまた筆箱を床に落としてしまった。
「な、何言ってんの?」
「さっきから桃ちゃんがクラスのみんな巻き込んで全校生徒の中から『蒼乃くん』を探せってしらみ潰しに探してるよ。結局見つからなかったけどね。1番名前が近いのが『蒼くん』てことで佐伯くんだったんだよね。
でもね、残念ながら満場一致で『それはない』ってさ。ひどいよね、みんな」
(いやいや、それを伝える紫尊くんも同罪だよ。これで校内では絶対に俺にはなれない)
今日からは改めて僕で生活していこう。
大人しく、目立たず、ひっそりと学生生活を過ごそう。そう決めた出来事だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
あとがき
白木 桃 編がひと段落しました。
次からは七瀬 翠(ななせ みどり) 編です。
純粋ブルドーザーの翠ちゃんの愛の力がこれから垣間見れます♪
「ちょうどホールにいた!お姉ちゃん聞いて!私も今日、恋したの。蒼乃くんていうイケメン高校生。キャンプ場で私を助けてくれたの。これがそのTwitter、見て見て」
……… …… …
「大丈夫だったの?桃!おじさんに襲われてるじゃない!」
「そんなことよりこのイケメンくんが蒼乃くん」
「全然顔が映ってないじゃない。イケメンかどうかもわかんないよ、これじゃ」
「すごくイケメンだよ、背も高くて気取らなくて清潔感あって喧嘩も強くて男気があって、またデートする約束したんだ」
「それはわかったけど桃、どうしてうちの学校の男子のジャージ来てるの?持ってたっけ?」
「え!?」
桃が蒼乃くんから貸してもらったジャージを眺める。キャンプ場では暗くて気づかなかったが紛れもなく桃が着ていたのは堀超学院の男子のジャージだった。
「やばい......蒼乃くん、同じ高校だったんだ。運命の人、確定じゃん」
桃は完全に目がとろんとしている。
「蒼乃くんなんていたかな?うちの学校に」
「いるよ!絶対。わたしの運命な人だよ。わたしのすぐ近くにいるのきっと.......」
ガラガラガラ
僕が白木荘に入ったらホールで白木姉妹が話していた。
(やべっ、桃さんもここに住んでいたんだ。僕に戻っておいて正解だ。身バレするとこだった)
「お帰りなさい。佐伯くん」
「ただいまです」
「もう、わたしの運命の人が来たのかと思ったのにガッカリさせないでよ。爽やかなイケメンから一転、陰気なガリメンの登場は萎えるわぁ」
(いやいや、同一人物ですけど。僕の方はすごい言われようだな)
「桃、佐伯くんは悪い人ではないからそんなふうに言わないの」
「だってぇ、蒼乃くんかと思ったんだもん」
「その蒼乃くんとやらがこの白木荘に現れるわけないでしょ?」
(その蒼乃くんがいまここに現れてるんですけど.......)
「そうだよね、明日学校で私の王子様を探してみる」
「僕はこれで。じゃ、おやすみなさい」
『はーい、おやすみなさーい』
緋さんと桃さんは双子らしく声の質も大きさもトーンもぴったり揃った返事だった。
▽▼▽
「翠ちゃん、聞いて!わたし好きな人ができたの。蒼乃くんて人。この学校の人なんだよ」
「桃ちゃん、落ち着いてね。興奮しすぎだよ。この前は緋ちゃんが恋して、今度は桃ちゃんなの?」
「うん、お姉ちゃんとわたし、2人とも運命の人に出会ったの」
「で、その蒼乃くんてどこのクラスの人なの?見てみたい」
「うーん、それがわからないの。この学校ってことだけしかわかってなくて」
「それって緋ちゃんと一緒じゃん。緋ちゃんの王子様ももう1週間も経つのに見つかってないよね?桃ちゃんの彼もちゃんと実在するのかな?」
「いる!絶対いる!だから一緒に探して、ね、翠ちゃん」
(やばい、キャンプで盛り上がりすぎた。桃ちゃんが本気だ。周りのことを気にもせず蒼乃くん♡って叫んでる。クラス中に聞こえてるじゃん)
「おいおい、佐伯くん、なんか白木 桃ちゃんの好きな人が佐伯くんらしいぞ?」
ギクッ、がちゃんっ、
またまた筆箱を床に落としてしまった。
「な、何言ってんの?」
「さっきから桃ちゃんがクラスのみんな巻き込んで全校生徒の中から『蒼乃くん』を探せってしらみ潰しに探してるよ。結局見つからなかったけどね。1番名前が近いのが『蒼くん』てことで佐伯くんだったんだよね。
でもね、残念ながら満場一致で『それはない』ってさ。ひどいよね、みんな」
(いやいや、それを伝える紫尊くんも同罪だよ。これで校内では絶対に俺にはなれない)
今日からは改めて僕で生活していこう。
大人しく、目立たず、ひっそりと学生生活を過ごそう。そう決めた出来事だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
あとがき
白木 桃 編がひと段落しました。
次からは七瀬 翠(ななせ みどり) 編です。
純粋ブルドーザーの翠ちゃんの愛の力がこれから垣間見れます♪
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