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大陸に響く光の波動

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大陸には、龍伝河がある。文字通り、龍が住むと言われる河であるが、住んでいる龍が、また、変わっていた。3頭の龍が、住んでおり、炎と氷、そして土の気を持つ龍で、それぞれに仲が悪く、定期的に争いを起こし、付近の民達を水害にと貶めた。退治する事を、何度か、朝廷は考えたが、あまりにも、途方もない事なので、星暦寮が間に入った形で、毎年、決まった日に、供物を捧げる事で、暴れ回る河の神を沈静化させていた。星暦寮は、毎年、星の動きや占星術で、供物を選んできたのだが、ある時から、供物が牛や豚ではなく、人になっていた。断ると河が大暴れし、民達が、水害に苦しむ事になるので、民達に押される形で、毎年、生贄を差し出す様になっていた。生贄は、大体、いつも、若い賎民達が多かったが、時折、貴族の娘が犠牲になる事が多かった。犠牲者の家族には、朝廷から、一生使いきれない金を渡される事が多かったが、貴族の親達は、金よりも娘を差し出す事を拒否していた。ある者は、身代わりを。孤児を差し出していたが、龍伝河が、荒れるので、身代わりを立てた事は、すぐバレていた。ところが、ついに、その星暦寮と龍伝河との生贄の選別に、皇帝が名指しされる事となった。勿論、民は、皇帝が女性とは、露知らず、何かの間違いだと、星暦寮は、訂正し、年端の近い賎民を、貴族として替え玉とし、生贄にしていた。風蘭は、その事態を全く知らず、いつもの通り、事がすすめれらたと思っていた。成徳は焦った。早く、代わりの皇帝を見つけるか、龍伝河の主を、撃つしかないと。その一件で、星暦寮の信頼は、失墜。漢薬の処方処方も行方しれず、死者までも、でる事になっている。
 瑠璃光は、ようやく大陸へと、戻ってきた。陽の元の国で得た、式神、紫鳳と青嵐は、初めて目にする龍伝河の大きさに目を見張った。海などを見た事がない2人は、視界の端まで、広がる水平線に、これが海と思いはしゃいでいた。
「これが、噂に聞く海?」
紫鳳は、無邪気に、先日の雨で、かさを増した河岸でに足を入れていた。
「海ではない」
瑠璃光は言い放ったが、もう、1人もはしゃいでいた。
「海?海ですよね」
青嵐が、先に飛び込む。
「だから。。」
瑠璃光が言う間も無く、
「あれ?しょっぱくない」
水面から、青嵐が顔を出して言った。
「だから!」
瑠璃光は、呆れて先を行こうとすると、慌てて2人は、河から飛び出してきた。
「やっぱり、大陸は広いだけあって、塩気が薄まるんですね」
「何か、ペッ、ぺッ!土臭い」
「先、行くぞ」
事情のわかる阿と吽も呆れ気味で、龍伝河の水元、水宮まで、足を早ませるのだった。
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