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第27話 追放した男の名前が、ようやく届いた
西方方面軍本営で、敗北の責任はたいてい下へ落ちていく。
その代わり、勝利の功もまた、たいてい上へ集まる。
だから本来なら、フロストゲート砦が小さく持ち直した程度の話は、ゼクトの耳に直接届く必要はない。
適当にまとめられ、適当に捌かれ、辺境の“まぐれ当たり”として棚へしまわれる。
本来なら。
だが今回は、そうならなかった。
報告書の中にある名前のせいだ。
レオルド・ヴァーレン。
ゼクトはその文字を見た瞬間、机上の羊皮紙を指で押さえたまま動きを止めた。
本営の執務室は、相変わらず豪奢さだけは立派だった。
黒鉄の装飾。
壁に掛けられた西方戦域図。
そして、勝っている場所だけを強調したような報告書の束。
その中に、北辺境から上がった報が混じっている。
【フロストゲート砦、防衛成功。敵側中継拠点を奪還】
そして末尾。
【現地軍配役 レオルド・ヴァーレン】
「……ふざけた話だ」
ゼクトが低く言う。
傍らに立つ文官が一瞬だけ目を伏せた。
それが何に対する反応かは、本人にも分かっていないかもしれない。だが少なくとも、この名が上官の機嫌を損ねることだけは理解している。
「辺境の小競り合いです」
文官が慎重に言う。
「規模としては大きくありません」
ゼクトは報告書を机へ置いた。
「規模の話をしているんじゃない」
声は静かだったが、その静けさがかえって不機嫌さを際立たせる。
「追放した軍配者が、あんな場所で名前つきの報告に載ること自体が不愉快だと言っている」
文官は答えに詰まる。
それも当然だ。
ここで何を言っても正解にはなりにくい。
ゼクトは椅子に深く腰を預ける。
「フロストゲートが一度持ち直したくらいで、何を騒ぐ必要がある」
言葉ではそう切って捨てる。
だが、彼自身が気になっているからこそ、わざわざ口に出しているのだ。
追放した。
切った。
そうして消えるはずの駒が、辺境で生き残ったどころか、外へ手を出し始めている。
それは面白くない。
理屈ではなく、感情として。
扉がノックされ、ハルヴが入ってきた。
「失礼します」
ゼクトが視線を向ける。
「何だ」
「北辺境関連の追加報です」
ハルヴはいつも通りの顔で羊皮紙を差し出した。
内心では苦いものがあったが、それを顔に出すほど無能ではない。
ゼクトが受け取り、ざっと目を通す。
内容は単純だ。
旧中継小屋を奪還したことで、周辺の流民や小商人の動きが変わり始めたという補足。つまり、フロストゲートは単なる防衛成功ではなく、“辺境の流れ”に影響を及ぼし始めている。
机の上の空気が重くなる。
「……小賢しい」
ゼクトが吐き捨てる。
ハルヴは一礼したまま何も言わない。
その沈黙の中で、ゼクトはようやく本音に近い言葉を口にした。
「辺境の流れを変えるなど、下級軍配者風情がやっていいことではない」
その言い方に、ハルヴは内心でだけ冷えたものを感じた。
やはり、この男にとって問題なのは結果そのものではない。
“誰がやったか”だ。
「視察を入れろ」
ゼクトが言う。
文官が顔を上げる。
「北辺境へ、ですか」
「監査でも視察でも言い方は何でもいい」
ゼクトは机を指で叩く。
「本営の許可なく勝手に兵を動かし、外へ手を伸ばしているのが事実なら、把握する必要がある」
もっともらしい理屈だった。
だが、ハルヴには分かる。
それは把握ではない。
牽制だ。
「誰を向かわせます」
文官が問うと、ゼクトは少しだけ考えた。
「露骨な人選はするな。あくまで“本営として確認するだけ”の顔を作る」
ハルヴはそれを聞きながら、胸の奥で小さく舌打ちした。
こうやって政治は始まる。
戦場で持ち直した場所へ、今度は本営の都合が流れ込んでくる。
フロストゲートにとって面倒なのは敵だけではない。
むしろ、勝ち始めた時から、本当の面倒は増えていく。
ゼクトがふいにハルヴへ視線を向けた。
「お前」
「はい」
「レオルド・ヴァーレンの記録、まだ残っていたな」
「あります」
「出せ」
それだけ言われて、ハルヴは一礼した。
「かしこまりました」
部屋を出る直前、彼は一瞬だけ振り返りそうになった。
やめたのは、そんなことをしても意味がないからだ。
廊下へ出てから、彼は小さく息を吐く。
「……面倒だな」
独り言としては、かなり率直だった。
追放された軍配者。
死にかけの辺境砦。
そこへ噂が届き、人が集まり始め、本営がようやく反応する。
こうなれば、もうただの辺境戦では済まない。
一方その頃、当のフロストゲートでは、その気配をまだ知らぬまま、別の面倒が少しずつ増えていた。
南門の外で、小商い風の男が塩袋を下ろしながら言う。
「聞きましたよ。ここの砦、最近は道まで取り返すって」
その声に、門番の兵が微妙な顔をする。
噂は速い。
そして速い噂ほど、形が先に一人歩きする。
その夜、ハルヴは本営の小さな机で、レオルドの古い記録を探しながらぼそりと呟いた。
「生き残ったどころじゃないな、お前……」
それが、追放された者への羨望なのか、呆れなのか、自分でも分からなかった。
その代わり、勝利の功もまた、たいてい上へ集まる。
だから本来なら、フロストゲート砦が小さく持ち直した程度の話は、ゼクトの耳に直接届く必要はない。
適当にまとめられ、適当に捌かれ、辺境の“まぐれ当たり”として棚へしまわれる。
本来なら。
だが今回は、そうならなかった。
報告書の中にある名前のせいだ。
レオルド・ヴァーレン。
ゼクトはその文字を見た瞬間、机上の羊皮紙を指で押さえたまま動きを止めた。
本営の執務室は、相変わらず豪奢さだけは立派だった。
黒鉄の装飾。
壁に掛けられた西方戦域図。
そして、勝っている場所だけを強調したような報告書の束。
その中に、北辺境から上がった報が混じっている。
【フロストゲート砦、防衛成功。敵側中継拠点を奪還】
そして末尾。
【現地軍配役 レオルド・ヴァーレン】
「……ふざけた話だ」
ゼクトが低く言う。
傍らに立つ文官が一瞬だけ目を伏せた。
それが何に対する反応かは、本人にも分かっていないかもしれない。だが少なくとも、この名が上官の機嫌を損ねることだけは理解している。
「辺境の小競り合いです」
文官が慎重に言う。
「規模としては大きくありません」
ゼクトは報告書を机へ置いた。
「規模の話をしているんじゃない」
声は静かだったが、その静けさがかえって不機嫌さを際立たせる。
「追放した軍配者が、あんな場所で名前つきの報告に載ること自体が不愉快だと言っている」
文官は答えに詰まる。
それも当然だ。
ここで何を言っても正解にはなりにくい。
ゼクトは椅子に深く腰を預ける。
「フロストゲートが一度持ち直したくらいで、何を騒ぐ必要がある」
言葉ではそう切って捨てる。
だが、彼自身が気になっているからこそ、わざわざ口に出しているのだ。
追放した。
切った。
そうして消えるはずの駒が、辺境で生き残ったどころか、外へ手を出し始めている。
それは面白くない。
理屈ではなく、感情として。
扉がノックされ、ハルヴが入ってきた。
「失礼します」
ゼクトが視線を向ける。
「何だ」
「北辺境関連の追加報です」
ハルヴはいつも通りの顔で羊皮紙を差し出した。
内心では苦いものがあったが、それを顔に出すほど無能ではない。
ゼクトが受け取り、ざっと目を通す。
内容は単純だ。
旧中継小屋を奪還したことで、周辺の流民や小商人の動きが変わり始めたという補足。つまり、フロストゲートは単なる防衛成功ではなく、“辺境の流れ”に影響を及ぼし始めている。
机の上の空気が重くなる。
「……小賢しい」
ゼクトが吐き捨てる。
ハルヴは一礼したまま何も言わない。
その沈黙の中で、ゼクトはようやく本音に近い言葉を口にした。
「辺境の流れを変えるなど、下級軍配者風情がやっていいことではない」
その言い方に、ハルヴは内心でだけ冷えたものを感じた。
やはり、この男にとって問題なのは結果そのものではない。
“誰がやったか”だ。
「視察を入れろ」
ゼクトが言う。
文官が顔を上げる。
「北辺境へ、ですか」
「監査でも視察でも言い方は何でもいい」
ゼクトは机を指で叩く。
「本営の許可なく勝手に兵を動かし、外へ手を伸ばしているのが事実なら、把握する必要がある」
もっともらしい理屈だった。
だが、ハルヴには分かる。
それは把握ではない。
牽制だ。
「誰を向かわせます」
文官が問うと、ゼクトは少しだけ考えた。
「露骨な人選はするな。あくまで“本営として確認するだけ”の顔を作る」
ハルヴはそれを聞きながら、胸の奥で小さく舌打ちした。
こうやって政治は始まる。
戦場で持ち直した場所へ、今度は本営の都合が流れ込んでくる。
フロストゲートにとって面倒なのは敵だけではない。
むしろ、勝ち始めた時から、本当の面倒は増えていく。
ゼクトがふいにハルヴへ視線を向けた。
「お前」
「はい」
「レオルド・ヴァーレンの記録、まだ残っていたな」
「あります」
「出せ」
それだけ言われて、ハルヴは一礼した。
「かしこまりました」
部屋を出る直前、彼は一瞬だけ振り返りそうになった。
やめたのは、そんなことをしても意味がないからだ。
廊下へ出てから、彼は小さく息を吐く。
「……面倒だな」
独り言としては、かなり率直だった。
追放された軍配者。
死にかけの辺境砦。
そこへ噂が届き、人が集まり始め、本営がようやく反応する。
こうなれば、もうただの辺境戦では済まない。
一方その頃、当のフロストゲートでは、その気配をまだ知らぬまま、別の面倒が少しずつ増えていた。
南門の外で、小商い風の男が塩袋を下ろしながら言う。
「聞きましたよ。ここの砦、最近は道まで取り返すって」
その声に、門番の兵が微妙な顔をする。
噂は速い。
そして速い噂ほど、形が先に一人歩きする。
その夜、ハルヴは本営の小さな机で、レオルドの古い記録を探しながらぼそりと呟いた。
「生き残ったどころじゃないな、お前……」
それが、追放された者への羨望なのか、呆れなのか、自分でも分からなかった。
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