ラノベ作家を目指して無理をしたら下血して目覚めたら異世界病院でした~魔王を倒しお腹を負傷して下血でドバドバな勇者に転生したので隠居生活です~
常陸之介寛浩☆第4回歴史時代小説読者賞
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プロローグ
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「本日のポツンと一軒宿は、イバラッキー王国とトチッギー王国の国境(くにざかい)の峠に来ています。いや~山の中だと言うのに凄い宿ですね。それでは突撃、ポツンと一軒宿。こんにちは~、あの~テレビの取材何ですけどよろしいですか?」
と、ブラウン管テレビが映し出していた。
「困ります。うちはそう言う取材は受けない事にしているんです」
「いや、ですがね、うちのテレビに出れば千客万来、次々にお客さんが来ますよ」
「御主人様に怒られます。ダメです」
と、頑なに美少女がテレビの取材を断り続けると、一人の男が現れ
「プチファイヤーボール」
と、唱えるとマッチの先ほどの火がカメラを燃やした。
「なんてこと、するんですか!?これじゃ~生中継台無し」
と、プロデューサーが騒ぐ。
肝心のテレビ番組はと「しばらくお待ち下さい」と、綺麗な景色を映し出していた。
「あんた、この高いカメラ弁償してもらうからな!じゃなかったら暴力宿だって放送してやる」
「なんて事するんだ。馬鹿じゃないのか」
と、カメラマンともう一人、スタッフらしき者が言う。
「えぇい、この方の顔をよく見て控えなさい。この紋章が目に入らぬか」
と、美少女が俺の家紋で丸に右三階松が描かれた、黄金で作られた印籠を掲げて言うと番組スタッフは硬直した。
「まっ!まっ!まさか!?あなた様は!??」
番組スタッフは顔面蒼白にして大層縮こまり帰って行った。
☆☆☆☆☆
「あっ、こら、アリエッタ、こっちは男湯だ。ちゃんと女湯に行け」
「私は御主人様と入りたいのです。そして、御主人様には私の中に入って欲しいのです」
「こら、そんなプルート先生みたいな下ネタ言うな。ほらちゃんと女湯行け」
「え~そんな~ね、体洗いますから」
「アリエッタが入っていると他のやつらもみんな来るんだから」
「あっ!ズルい、アリエッタ、リューヤ様独り占めにしてる」
「プルート先生、人聞きが悪いこと言わないで、私は御主人様の背中を流すために一緒に入っているのです」
「なら、プルートは前を洗ってあげる」
「プルート先生、アリエッタ、何を騒いでいるのですか?!リューヤ様!?混浴!はしたない!汚らわしい!ゴミクズ!野獣」
「シェルリー王女、そこまで言うかよ。俺だって凹むぞ。俺は静かに温泉を楽しみたいだけなんだ」
「プルート先生とアリエッタと一緒に温泉の中でお楽しみ?汚らわしい。その汚らわしい汚れ共々温泉に溶け出してください」
俺は静かに温泉を楽しみたいだけだったのに、毎日毎日従業員と騒がしい異世界生活をしている。
王都へ向かう峠道の山頂の外れの山間の小さな滝がある川のそばの宿。
周りには民家はない。
歩きで4時間はかかる、ポツンと一軒家宿。
平成の時代のように衛星写真を撮れたとしたら間違いなく、人気番組スタッフが訪れただろう。
今日、実際、噂を聞きつけてテレビ番組が突撃取材に来たが撃退してやった。
『秘湯の宿イバラキ屋』
それが俺が異世界で経営している宿だ。
異世界で魔王を倒したあとの余生を楽しんでいる。
余生を楽しむ娯楽に近い宿屋なので、テレビ番組の紹介で人気宿屋になるのは遠慮したい。
イバラッキー王国軍最高司令官大将軍の地位を断った俺は、半ば強制的にイバラッキー王国相談役フェローなる肩書きを押しつけられた。
魔王を倒した功績に報いるため、一生涯遊んで暮らせるだけの恩給が支払われる。
そのために、国民評議会に納得させるためにも、と言う肩書き。
貰える物は貰いたいので、それを引き受けるが、遊んで暮らすのは健全的ではないので、峠で温泉宿屋を始めた。
平成の前世、茨城県の最大級の魅力ある滝、袋田の滝の近くでペンションを経営する夢を俺は異世界で実現した。
これは俺のそんな日常の物語。
と、ブラウン管テレビが映し出していた。
「困ります。うちはそう言う取材は受けない事にしているんです」
「いや、ですがね、うちのテレビに出れば千客万来、次々にお客さんが来ますよ」
「御主人様に怒られます。ダメです」
と、頑なに美少女がテレビの取材を断り続けると、一人の男が現れ
「プチファイヤーボール」
と、唱えるとマッチの先ほどの火がカメラを燃やした。
「なんてこと、するんですか!?これじゃ~生中継台無し」
と、プロデューサーが騒ぐ。
肝心のテレビ番組はと「しばらくお待ち下さい」と、綺麗な景色を映し出していた。
「あんた、この高いカメラ弁償してもらうからな!じゃなかったら暴力宿だって放送してやる」
「なんて事するんだ。馬鹿じゃないのか」
と、カメラマンともう一人、スタッフらしき者が言う。
「えぇい、この方の顔をよく見て控えなさい。この紋章が目に入らぬか」
と、美少女が俺の家紋で丸に右三階松が描かれた、黄金で作られた印籠を掲げて言うと番組スタッフは硬直した。
「まっ!まっ!まさか!?あなた様は!??」
番組スタッフは顔面蒼白にして大層縮こまり帰って行った。
☆☆☆☆☆
「あっ、こら、アリエッタ、こっちは男湯だ。ちゃんと女湯に行け」
「私は御主人様と入りたいのです。そして、御主人様には私の中に入って欲しいのです」
「こら、そんなプルート先生みたいな下ネタ言うな。ほらちゃんと女湯行け」
「え~そんな~ね、体洗いますから」
「アリエッタが入っていると他のやつらもみんな来るんだから」
「あっ!ズルい、アリエッタ、リューヤ様独り占めにしてる」
「プルート先生、人聞きが悪いこと言わないで、私は御主人様の背中を流すために一緒に入っているのです」
「なら、プルートは前を洗ってあげる」
「プルート先生、アリエッタ、何を騒いでいるのですか?!リューヤ様!?混浴!はしたない!汚らわしい!ゴミクズ!野獣」
「シェルリー王女、そこまで言うかよ。俺だって凹むぞ。俺は静かに温泉を楽しみたいだけなんだ」
「プルート先生とアリエッタと一緒に温泉の中でお楽しみ?汚らわしい。その汚らわしい汚れ共々温泉に溶け出してください」
俺は静かに温泉を楽しみたいだけだったのに、毎日毎日従業員と騒がしい異世界生活をしている。
王都へ向かう峠道の山頂の外れの山間の小さな滝がある川のそばの宿。
周りには民家はない。
歩きで4時間はかかる、ポツンと一軒家宿。
平成の時代のように衛星写真を撮れたとしたら間違いなく、人気番組スタッフが訪れただろう。
今日、実際、噂を聞きつけてテレビ番組が突撃取材に来たが撃退してやった。
『秘湯の宿イバラキ屋』
それが俺が異世界で経営している宿だ。
異世界で魔王を倒したあとの余生を楽しんでいる。
余生を楽しむ娯楽に近い宿屋なので、テレビ番組の紹介で人気宿屋になるのは遠慮したい。
イバラッキー王国軍最高司令官大将軍の地位を断った俺は、半ば強制的にイバラッキー王国相談役フェローなる肩書きを押しつけられた。
魔王を倒した功績に報いるため、一生涯遊んで暮らせるだけの恩給が支払われる。
そのために、国民評議会に納得させるためにも、と言う肩書き。
貰える物は貰いたいので、それを引き受けるが、遊んで暮らすのは健全的ではないので、峠で温泉宿屋を始めた。
平成の前世、茨城県の最大級の魅力ある滝、袋田の滝の近くでペンションを経営する夢を俺は異世界で実現した。
これは俺のそんな日常の物語。
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