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第33話 リハビリは無理してはいけません。

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「御主人様、御主人様、御主人様」

と、肩を叩かれている。

なんか見覚えがある。

そう、前世で下血で気を失ったときにお袋が一生懸命肩を叩きながら救急車呼んでいたっけ。

今は、美少女・・・・・・アリエッタ。

一度目を覚ますが、また暗闇に落ちた。

「ハイトン、すぐにプルート先生を連れてきてーーーーーーー」

その叫びを最後に気を失った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

はっ、

パッと目を覚ますと日本家屋の天井。

ん?まさかの全部、夢?夢落ち?

と、思ったが、首を横にすると右に映るのはプルート先生。

左にはアリエッタ。

あっ、ここは俺が作った城だから天井も見覚えがあるやつになってしまっただけ。

異世界か。

「リューヤちゃん、私が誰だかわかる?」

と、プルート先生が言うので

「変態ドラキュラ」

と、答えるとアリエッタが俺を抱きしめてきた。

「良かった~良かった~、また、記憶をなくしてしまうのかと恐れていたのに」

と、泣きじゃくっていた。

「ちょっと、それって私に失礼じゃない?リューヤちゃん、そんなこと言ってると尿道に注射針つっ刺しちゃうんだからね」

「ひょぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!それだけは止めて」

と、叫ぶとハイトンが大笑いしていた。

「はい、もう大丈夫よ。確かに全快はしたけど、それは体の話。魔王と戦ったときに消費した魔力は全部は戻っていないのに、あんな建物建てるから倒れたのよ」

と、プルート先生は医者の顔で真面目に言った。

「リハビリのつもりでやったのですが?」

「リハビリ、大いに結構、しかし、物には限度って物があるわよ。普通の犬が入るような小屋を作るくらいからなら良かったのに、あれは何?中は犬小屋風だけど、人が住める住宅みたいじゃない。そんなの、いきなり作っちゃ駄目よ。さっ、ポーションもう少し入れるから、お尻出して」

「え?」

「リューヤちゃん、これは真面目に医師として言っているの。薬は直腸直接投薬が一番よ」

「絶対嫌です。尻は出すための穴、そこに物を入れるなんて絶対やだ」

と、布団から出て逃げようとすると力が入らず倒れてしまった。

「ほら、今よ、取り押さえてパンツ脱がして」

アリエッタとハイトン、この二人は記憶をなくす前冒険を一緒にしていただけあって、力が入らない俺をたやすく押さえ込んだ。

「御主人様、ごめんなさい」

「師匠、師匠の体のためですから」

と、二人は謝罪の言葉を言いながら押さえ込んでパンツを脱がせ、俺をあられもない姿にした。

「さぁ、ブシュッと注入」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、だめゑえぇーーーーーーーーーーーー」

太い注射がお尻の門を開け、注入された。

体は回復するも、心は何かがすり減った気がした。



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