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第1話 ベットの上でした。
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俺は混沌の暗い暗い深海を泳いでいるようだ。
いや、宇宙なのかもしれない。
ただフヤフヤと浮いている。
死んだのか?
俺は死んだのだな。
死者の世界に行くのだろう。
その道の途中なのだろう。
「はい、勇者様、腰あげてくださいね」
「だめよ。勇者様は魔王の呪いのダメージが強くて意識回復するかもわからないのだから」
「え~でも、ほら、話しかけた方が目覚めるかもしれないじゃないですか~」
「まあ、それもそうだけどほら、今はしっかり体抑えておむつの交換と、おちんちん拭いてあげないと被れちゃうから」
「は~い」
・・・・・・。
下半身・・・・・・。
誰かに触られている?
え?
なにが起きている。
俺は生暖かい湿ったタオルで自分の下半身を拭かれている感覚で、目が覚めた。
ベットの上。
天井は白く周りは薄き色のカーテン。
そして、腕は・・・・・・。
「婦長大変です。勇者様が、勇者様が目、目を開けてます」
「先生、先生、すぐに来てください」
と、俺が自分の腕を上げると下半身を拭いていてくれた二人が大騒ぎとなっていた。
あぁ、俺、死にかけていたのか。
だから、こんな大騒ぎになるのか・・・・・・。
頭がと言うより全身が重く動かせないでいる。
今、見られるのは首と目が動く範囲だけだ。
腕がかすかに動かせる程度。
点滴がつないであるのが確認できる程度。
声の主まで確認できない。
「ああ、神よ、勇者様のお命を御救いになったことを感謝いたします」
勇者?
ん?隣のベットの患者がデレビでも見ているのか?
いや、宇宙なのかもしれない。
ただフヤフヤと浮いている。
死んだのか?
俺は死んだのだな。
死者の世界に行くのだろう。
その道の途中なのだろう。
「はい、勇者様、腰あげてくださいね」
「だめよ。勇者様は魔王の呪いのダメージが強くて意識回復するかもわからないのだから」
「え~でも、ほら、話しかけた方が目覚めるかもしれないじゃないですか~」
「まあ、それもそうだけどほら、今はしっかり体抑えておむつの交換と、おちんちん拭いてあげないと被れちゃうから」
「は~い」
・・・・・・。
下半身・・・・・・。
誰かに触られている?
え?
なにが起きている。
俺は生暖かい湿ったタオルで自分の下半身を拭かれている感覚で、目が覚めた。
ベットの上。
天井は白く周りは薄き色のカーテン。
そして、腕は・・・・・・。
「婦長大変です。勇者様が、勇者様が目、目を開けてます」
「先生、先生、すぐに来てください」
と、俺が自分の腕を上げると下半身を拭いていてくれた二人が大騒ぎとなっていた。
あぁ、俺、死にかけていたのか。
だから、こんな大騒ぎになるのか・・・・・・。
頭がと言うより全身が重く動かせないでいる。
今、見られるのは首と目が動く範囲だけだ。
腕がかすかに動かせる程度。
点滴がつないであるのが確認できる程度。
声の主まで確認できない。
「ああ、神よ、勇者様のお命を御救いになったことを感謝いたします」
勇者?
ん?隣のベットの患者がデレビでも見ているのか?
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