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第1話 テンプレ通り
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目の前が真っ白になった...と思った次の瞬間、先程まで自分達がいた真っ白な空間から、鳥のせせらぎが聞こえる草原に降り立っていた。
転生って夢じゃなかったんだなぁ。
確かにこんなだだっ広い草原なんて日本じゃそうそう無いもんなぁ。
そう思いながら辺りを見回すと、まぁ当然いるわけです。転生するやらなんやらよりもよっぽど衝撃的だった存在が。
「...カエデ」
「...エヘ」
そういって首をかしげる幼馴染みの仕草は大変可愛らしいものもはやなんでも許してしまいそう。これが惚れた弱味か。
でも、今回ばかりはそうはいかない。自分の人生を棒に振ってまでこんなところに来るなんて、僕の持ちうる理性の全てをもってガツンと言わねば
「よかった...これでまたリュウと一緒にいれる...」
「そうだね!!」
無理でした。しょうがない。好きなヒトに一緒にいたいなんて言われたらそりゃ男だったら誰だって墜ちるさ。仕方ない仕方ない。その、なんだ。正直僕もカエデと一緒に入れるって思うと嬉しくて泣きそうになってる。
カエデも覚悟をもってここに来てくれたわけで、それを僕が横からゴチャゴチャいうのもないだろう。
それに、あそこまで女の子に言わせておいて、男の僕が覚悟を決めないなんて許されない、と思う。
「こんなところで、ムードもくそもないんだけどさ。僕、カエデがそこまで言ってくれるなんて思ってもなかったんだ。高校に上がって疎遠になって。きっと忘れられてるんだろうなってさ。でもよかった」
顔に血が集まる感覚。女神様を見たときとは比にならない興奮と緊張。でも、ここしかない。ここじゃなきゃダメだ。
「カエデ...僕は君のことが好きだ。大好きだ。僕と付き合ってほしい」
そういって頭を下げ手を差し出す。よくあるお見合い番組みたいで格好はつかないかな。
でも、情けないことに、僕には彼女の今の顔を見る勇気がでない。
どのくらいたっただろうか。一瞬にも一生にも感じる時間。手をとってもらえない...ってことは...
最悪の状況を想定してしまって、思わず頭をあげてしまう。するとそこには、
「カエデ!?」
顔中を涙に濡らして泣きはらしている彼女の姿があった。
何か不味いこといったかな⁉こんなところでいきなり告白されたのが嫌だった!?
彼女の姿を見て混乱の極みに陥った僕は、二の句も告げずに棒立ちになってしまう。
膠着を破ったのはカエデ。
棒立ちになった僕の胸元に飛び込んできたのだ。
僕の胸元で泣きじゃくる彼女は、小さく、でもはっきりとした言葉で告げた。
「嬉しいっ...!私もリュウのこと大好きっ!!」
...こうして僕は、異世界にきて、初恋が叶うことになった。
こんな波乱万丈ならいくらでもおいで。
・
・
・
「...えっと」
「...その」
無事カップルとなった僕たちなのだが、初々しさ満点にお互いがものすごいギクシャクしてしまっていた。
僕は告白した恥ずかしさが後から襲ってきているし、カエデに至っては回りの目も気にせず大泣きしていたわけで。
まぁ、見ているヒトなんていないのだけど。
「そ、そうだ!とりあえずここでじっとしておくわけにもいかないし、とりあえず大きな道か人里を探さない?」
「う、うん。あ、ちょっとまって。移動する前に、私たちのステータス見ておこうよ」
「ステータス?」
「そそ。えぇっとたしか...」
カエデは肩にかけていたバッグの中から薄い冊子を取り出す。一昔前のゲームの説明書みたいなやつだ。
「なになに...?【異世界手引き書】?」
「リュウと会う前に、アリスさんにもらったんだよ。向こうについたら読んでくれって」
...異世界の女神を愛称で呼ぶってどんだけコミュ力高いんですかこの子は。
自分の彼女の可能性に戦慄しながらも、僕は手引き書を読み進めていく。
まずは、この世界の通貨だ。
通貨の名前はレーブ。色々ややこしかったら面倒だと思ってたけど、どうやら1レーブ=1円って言う認識で大丈夫みたいで一安心。
続いては、この世界のお国事情。
まずヒトの国、大きなところで二つ。
ひとつがアルト王国。比較的新しい国で、わりと色んな種族が住んでるらしい。
現国王も善王だともっぱらの評判とのこと。裏表紙に乗ってるマップによると、どうやら今僕たちのいる草原はこのアルト王国の領内だそうだ。
もうひとつは、グランド帝国。ここは長いこと独裁体制を敷いていて、経済状況もあまりよくないらしい。
あともうひとつ重要なのが、ヒト以外の種族を差別しているということだ。
不安定な国内情勢に対する国民の不満を、多種族へのヘイトでまぎらわせるのが目的だとかなんとか。初めていく国がここじゃなくて良かった。女神様の配慮に感謝。
その他には、エルフたちが治める国であったり、獣人たちの国であったり...結構色んな国があるんだなぁ。
続いて職業。
やはり男として引かれるのは冒険者だ。僕もカエデも手に職がある訳じゃないし、何よりも剣と魔法の世界に来たなら、そういう職業に憧れる。
「冒険者になるんだったらステータス見ないとね。戦いに向かない能力とかだったら、他に戦える人仲間に誘わないとね」
...ちょっと適応が早すぎませんかね幼馴染みさん。
...まぁいいか。気にしたら負けな気がする。
「ステータスってどうやって見るんだろ」
「ちょっとまってね。えぇっと...あったあった」
そういってカエデが開いたページには、白紙のページが。
「なになに?この紙に手をかざすと、自分のステータスが浮かび上がります...か」
「かざすだけって、いよいよ異世界っぽくなってきたね」
確かに、魔法感マシマシのステータスシートなんてテンション上がってしょうがない。
「早速見てみようか。僕からやってみる」
「うん!」
リュウ(♂) 職業:魔剣士
体力 B
筋力 A
魔力 B
瞬発力S
スキル:魔法創造、剣鬼、鑑定、根性
称号:時空神の加護、戦神の加護
【魔法創造】...自在に自らのイメージした魔法を創ることができる。魔法の威力や性能は使用者のイメージに左右される
【剣鬼】...剣や刀を使う際、その使い方を瞬時に理解できる
【鑑定】...他人のステータスを見抜くことができる
【根性】...致死レベルの攻撃を受けた際、一度だけ生き残ることができる
【時空神の加護】...一日に一度、距離を問わず自分の思い描いた場所に瞬時に移動できる
【戦神の加護】...自身が戦いだと認識した段階で、自身の任意の身体能力を一段階向上できる。複数箇所も可
...えぇっと。やっぱりこの手の物語はチートがないと転生しちゃダメなんですかね?
しかもなんか明らかに主人公格が持ってそうなスキル二つも持ってるし。
これ、現地のヒトのステータス見てみないとわからんけど、確実にオーバースペックでしょう。
それを知ってか知らずか、隣ではカエデが僕のステータスを見てはしゃいでいた。
...まぁ彼女のことを守れると思えばこの力もありがたいかな。
「じゃあつぎは私ね‼」
そういって、カエデも手元のステータスシートに手をかざす。
カエデ(♀) 職業:魔術師
体力 C
筋力 E
魔力 SS
瞬発力B
スキル:永遠の癒し、鑑定
称号:魔神の加護、精霊王の加護
【永遠の癒し】...部位欠損等の外傷から病気まで、対象者が無くなっていなければ全てを癒すことができる
【鑑定】...他人のステータスを見抜くことができる
【魔神の加護】...魔術を使う際、使用する魔力が半減する。また、威力は倍増する
【精霊王の加護】...精霊の力を借りることができるようになる
....。
どうやら異世界転生のテンプレが適用されたのは僕だけではないらしい。
まぁほらあれだよ。僕が前衛でアタッカーで、カエデがヒーラー、バランスいいパーティーになりそうだね!
...そうじゃないか。カエデのステータスもバレたら面倒なことになりそう。
というか、そもそもカエデは百人いれば百人が振り向く美少女だし、ステータスなんてなくても人目は引くだろうな。
自分のチートっぷりをみてはしゃいでるカエデを眺めて目を保養しながら、人里についたときの対応に頭を巡らせるのであった。
転生って夢じゃなかったんだなぁ。
確かにこんなだだっ広い草原なんて日本じゃそうそう無いもんなぁ。
そう思いながら辺りを見回すと、まぁ当然いるわけです。転生するやらなんやらよりもよっぽど衝撃的だった存在が。
「...カエデ」
「...エヘ」
そういって首をかしげる幼馴染みの仕草は大変可愛らしいものもはやなんでも許してしまいそう。これが惚れた弱味か。
でも、今回ばかりはそうはいかない。自分の人生を棒に振ってまでこんなところに来るなんて、僕の持ちうる理性の全てをもってガツンと言わねば
「よかった...これでまたリュウと一緒にいれる...」
「そうだね!!」
無理でした。しょうがない。好きなヒトに一緒にいたいなんて言われたらそりゃ男だったら誰だって墜ちるさ。仕方ない仕方ない。その、なんだ。正直僕もカエデと一緒に入れるって思うと嬉しくて泣きそうになってる。
カエデも覚悟をもってここに来てくれたわけで、それを僕が横からゴチャゴチャいうのもないだろう。
それに、あそこまで女の子に言わせておいて、男の僕が覚悟を決めないなんて許されない、と思う。
「こんなところで、ムードもくそもないんだけどさ。僕、カエデがそこまで言ってくれるなんて思ってもなかったんだ。高校に上がって疎遠になって。きっと忘れられてるんだろうなってさ。でもよかった」
顔に血が集まる感覚。女神様を見たときとは比にならない興奮と緊張。でも、ここしかない。ここじゃなきゃダメだ。
「カエデ...僕は君のことが好きだ。大好きだ。僕と付き合ってほしい」
そういって頭を下げ手を差し出す。よくあるお見合い番組みたいで格好はつかないかな。
でも、情けないことに、僕には彼女の今の顔を見る勇気がでない。
どのくらいたっただろうか。一瞬にも一生にも感じる時間。手をとってもらえない...ってことは...
最悪の状況を想定してしまって、思わず頭をあげてしまう。するとそこには、
「カエデ!?」
顔中を涙に濡らして泣きはらしている彼女の姿があった。
何か不味いこといったかな⁉こんなところでいきなり告白されたのが嫌だった!?
彼女の姿を見て混乱の極みに陥った僕は、二の句も告げずに棒立ちになってしまう。
膠着を破ったのはカエデ。
棒立ちになった僕の胸元に飛び込んできたのだ。
僕の胸元で泣きじゃくる彼女は、小さく、でもはっきりとした言葉で告げた。
「嬉しいっ...!私もリュウのこと大好きっ!!」
...こうして僕は、異世界にきて、初恋が叶うことになった。
こんな波乱万丈ならいくらでもおいで。
・
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「...えっと」
「...その」
無事カップルとなった僕たちなのだが、初々しさ満点にお互いがものすごいギクシャクしてしまっていた。
僕は告白した恥ずかしさが後から襲ってきているし、カエデに至っては回りの目も気にせず大泣きしていたわけで。
まぁ、見ているヒトなんていないのだけど。
「そ、そうだ!とりあえずここでじっとしておくわけにもいかないし、とりあえず大きな道か人里を探さない?」
「う、うん。あ、ちょっとまって。移動する前に、私たちのステータス見ておこうよ」
「ステータス?」
「そそ。えぇっとたしか...」
カエデは肩にかけていたバッグの中から薄い冊子を取り出す。一昔前のゲームの説明書みたいなやつだ。
「なになに...?【異世界手引き書】?」
「リュウと会う前に、アリスさんにもらったんだよ。向こうについたら読んでくれって」
...異世界の女神を愛称で呼ぶってどんだけコミュ力高いんですかこの子は。
自分の彼女の可能性に戦慄しながらも、僕は手引き書を読み進めていく。
まずは、この世界の通貨だ。
通貨の名前はレーブ。色々ややこしかったら面倒だと思ってたけど、どうやら1レーブ=1円って言う認識で大丈夫みたいで一安心。
続いては、この世界のお国事情。
まずヒトの国、大きなところで二つ。
ひとつがアルト王国。比較的新しい国で、わりと色んな種族が住んでるらしい。
現国王も善王だともっぱらの評判とのこと。裏表紙に乗ってるマップによると、どうやら今僕たちのいる草原はこのアルト王国の領内だそうだ。
もうひとつは、グランド帝国。ここは長いこと独裁体制を敷いていて、経済状況もあまりよくないらしい。
あともうひとつ重要なのが、ヒト以外の種族を差別しているということだ。
不安定な国内情勢に対する国民の不満を、多種族へのヘイトでまぎらわせるのが目的だとかなんとか。初めていく国がここじゃなくて良かった。女神様の配慮に感謝。
その他には、エルフたちが治める国であったり、獣人たちの国であったり...結構色んな国があるんだなぁ。
続いて職業。
やはり男として引かれるのは冒険者だ。僕もカエデも手に職がある訳じゃないし、何よりも剣と魔法の世界に来たなら、そういう職業に憧れる。
「冒険者になるんだったらステータス見ないとね。戦いに向かない能力とかだったら、他に戦える人仲間に誘わないとね」
...ちょっと適応が早すぎませんかね幼馴染みさん。
...まぁいいか。気にしたら負けな気がする。
「ステータスってどうやって見るんだろ」
「ちょっとまってね。えぇっと...あったあった」
そういってカエデが開いたページには、白紙のページが。
「なになに?この紙に手をかざすと、自分のステータスが浮かび上がります...か」
「かざすだけって、いよいよ異世界っぽくなってきたね」
確かに、魔法感マシマシのステータスシートなんてテンション上がってしょうがない。
「早速見てみようか。僕からやってみる」
「うん!」
リュウ(♂) 職業:魔剣士
体力 B
筋力 A
魔力 B
瞬発力S
スキル:魔法創造、剣鬼、鑑定、根性
称号:時空神の加護、戦神の加護
【魔法創造】...自在に自らのイメージした魔法を創ることができる。魔法の威力や性能は使用者のイメージに左右される
【剣鬼】...剣や刀を使う際、その使い方を瞬時に理解できる
【鑑定】...他人のステータスを見抜くことができる
【根性】...致死レベルの攻撃を受けた際、一度だけ生き残ることができる
【時空神の加護】...一日に一度、距離を問わず自分の思い描いた場所に瞬時に移動できる
【戦神の加護】...自身が戦いだと認識した段階で、自身の任意の身体能力を一段階向上できる。複数箇所も可
...えぇっと。やっぱりこの手の物語はチートがないと転生しちゃダメなんですかね?
しかもなんか明らかに主人公格が持ってそうなスキル二つも持ってるし。
これ、現地のヒトのステータス見てみないとわからんけど、確実にオーバースペックでしょう。
それを知ってか知らずか、隣ではカエデが僕のステータスを見てはしゃいでいた。
...まぁ彼女のことを守れると思えばこの力もありがたいかな。
「じゃあつぎは私ね‼」
そういって、カエデも手元のステータスシートに手をかざす。
カエデ(♀) 職業:魔術師
体力 C
筋力 E
魔力 SS
瞬発力B
スキル:永遠の癒し、鑑定
称号:魔神の加護、精霊王の加護
【永遠の癒し】...部位欠損等の外傷から病気まで、対象者が無くなっていなければ全てを癒すことができる
【鑑定】...他人のステータスを見抜くことができる
【魔神の加護】...魔術を使う際、使用する魔力が半減する。また、威力は倍増する
【精霊王の加護】...精霊の力を借りることができるようになる
....。
どうやら異世界転生のテンプレが適用されたのは僕だけではないらしい。
まぁほらあれだよ。僕が前衛でアタッカーで、カエデがヒーラー、バランスいいパーティーになりそうだね!
...そうじゃないか。カエデのステータスもバレたら面倒なことになりそう。
というか、そもそもカエデは百人いれば百人が振り向く美少女だし、ステータスなんてなくても人目は引くだろうな。
自分のチートっぷりをみてはしゃいでるカエデを眺めて目を保養しながら、人里についたときの対応に頭を巡らせるのであった。
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