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16話 いい子たち
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ー部屋に戻ってー
「は~…ジャスパー、起きてる?」
『…んん……ぅ…?』
これだけの時間眠れるのか…かなり疲れてたって
ことか。
『おはよぅ…どうしたの~?』
「貴方の分の朝ご飯をどうしようかと思って…」
カササギだから魚とか?一応生でも大丈夫だとは
思うけど…。
『お魚!お腹すいてたの~!』
「そ、そう。なら、自分で取りに行ける?私の力
じゃ、食べ物は作れないの。果物とかはバッグに入ってるけど、あんまり好きじゃないよね?」
『果物あるの?じゃあそれ食べる!』
「そう?なら、はい。私はこれから魔法を教える
仕事があってね。今、ジャスパーは透明化してる状態なの」
窓を開けていつでも出入りは可能にしておくが、
透明化してることは教えないとポルターガイストが
起こるため、しっかりと説明した。
『わかった!じゃあ、なるべく鳥の姿でいとくね!終わるの待ってる!』
「…!ありがとうジャスパー。私は部屋を
出てるね。」
『あ、そっかあ…。わかった!魔法頑張ってね!』
無邪気な笑顔…可愛い。…私こんなショタコン気質
だっけ?
ー部屋の外ー
「…あったかいな」
この暇な時を利用し、私は季節について考えて
いた。無論、私が今何歳なのか理解する為で
ある。ここは季節の境目がわかりにくく、雪が
降ってくれたり、桜が咲いたりしないのだ。
まあ、そういう場所を見つけてないだけかも
しれないけどね。
(兎に角!現実での年齢は理解しておきたい)
神獣は滅多な事がない限り死なないし、一定年齢を超えると肉体の成長が止まり、老けなくなるので
考える必要性はないが、現実での年齢はかなり大事だ。これを考える上で幸いだったのは冬至や夏至が存在する事。つまりは日の長い日と短い日が
ある。それを記憶を頼りにすれば…。
(まだ一回しか体験してない…?あれ?じゃあ…私、18歳?かなりの時間が経ったと思ってた
けど、まだ一年しか経ってない?)
よくわからなくなってきて、私は悶々として
いた。ふと頭を上げると目の前にクォーツがいる。
「うおっ…び、びっくりした…!」
『あ、ごめんなさい!ここで待っていてくれたの
ですよね。では、行きましょう!他の子達は庭で
ご紹介しますね』
「あ、はい。わかりました…」
ー移動後ー
『ここで行いましょうか。では、ペリドット様に
自己紹介を。改めて、私は兎の獣人のクォーツと
申します』
「改めて、宜しくお願いします。それで、そちらの二人が?」
『はい!私はコーラル。狼の獣人で、普段は
料理人として働いています!』
この赤髪の人が、料理を…?できる人には見えないが、まあ見た目で判断しちゃいけないもんね。
にしても、ルビーと見た目が似てるかも。ルビーもコーラルも赤い宝石の名前だし…二人は目も
赤い…でも、赤の種類が違うのかな?
わかんないや。
「宜しくお願いします、コーラルさん」
『あ…私は、マリンと言います…。精霊の亜人で、普段はお城で庭園の管理をさせて頂いています…
宜しくお願いします…』
「宜しくお願いしますね、マリンさん」
マリンか…宝石とするんなら、アクアマリンかな?水色の髪に透き通る青い目。似合ってるなあ、
この子に。でも、精霊の亜人か…この気弱さは
珍しさ故の、かな?
「まだ来たばかりですが、皆さんが今日を有意義
だったと思えるよう、頑張りますね。あと、第二
皇子殿下がいらしてますが、本人曰く"気にしないで"との事ですので」
『き、気にしないで、かあ…』
『無理無理…できないよぉ…』
大丈夫、大丈夫…。魔法だけ!霊法は使わないし、使う時は作らない!私は人間!それでいく!
「は~…ジャスパー、起きてる?」
『…んん……ぅ…?』
これだけの時間眠れるのか…かなり疲れてたって
ことか。
『おはよぅ…どうしたの~?』
「貴方の分の朝ご飯をどうしようかと思って…」
カササギだから魚とか?一応生でも大丈夫だとは
思うけど…。
『お魚!お腹すいてたの~!』
「そ、そう。なら、自分で取りに行ける?私の力
じゃ、食べ物は作れないの。果物とかはバッグに入ってるけど、あんまり好きじゃないよね?」
『果物あるの?じゃあそれ食べる!』
「そう?なら、はい。私はこれから魔法を教える
仕事があってね。今、ジャスパーは透明化してる状態なの」
窓を開けていつでも出入りは可能にしておくが、
透明化してることは教えないとポルターガイストが
起こるため、しっかりと説明した。
『わかった!じゃあ、なるべく鳥の姿でいとくね!終わるの待ってる!』
「…!ありがとうジャスパー。私は部屋を
出てるね。」
『あ、そっかあ…。わかった!魔法頑張ってね!』
無邪気な笑顔…可愛い。…私こんなショタコン気質
だっけ?
ー部屋の外ー
「…あったかいな」
この暇な時を利用し、私は季節について考えて
いた。無論、私が今何歳なのか理解する為で
ある。ここは季節の境目がわかりにくく、雪が
降ってくれたり、桜が咲いたりしないのだ。
まあ、そういう場所を見つけてないだけかも
しれないけどね。
(兎に角!現実での年齢は理解しておきたい)
神獣は滅多な事がない限り死なないし、一定年齢を超えると肉体の成長が止まり、老けなくなるので
考える必要性はないが、現実での年齢はかなり大事だ。これを考える上で幸いだったのは冬至や夏至が存在する事。つまりは日の長い日と短い日が
ある。それを記憶を頼りにすれば…。
(まだ一回しか体験してない…?あれ?じゃあ…私、18歳?かなりの時間が経ったと思ってた
けど、まだ一年しか経ってない?)
よくわからなくなってきて、私は悶々として
いた。ふと頭を上げると目の前にクォーツがいる。
「うおっ…び、びっくりした…!」
『あ、ごめんなさい!ここで待っていてくれたの
ですよね。では、行きましょう!他の子達は庭で
ご紹介しますね』
「あ、はい。わかりました…」
ー移動後ー
『ここで行いましょうか。では、ペリドット様に
自己紹介を。改めて、私は兎の獣人のクォーツと
申します』
「改めて、宜しくお願いします。それで、そちらの二人が?」
『はい!私はコーラル。狼の獣人で、普段は
料理人として働いています!』
この赤髪の人が、料理を…?できる人には見えないが、まあ見た目で判断しちゃいけないもんね。
にしても、ルビーと見た目が似てるかも。ルビーもコーラルも赤い宝石の名前だし…二人は目も
赤い…でも、赤の種類が違うのかな?
わかんないや。
「宜しくお願いします、コーラルさん」
『あ…私は、マリンと言います…。精霊の亜人で、普段はお城で庭園の管理をさせて頂いています…
宜しくお願いします…』
「宜しくお願いしますね、マリンさん」
マリンか…宝石とするんなら、アクアマリンかな?水色の髪に透き通る青い目。似合ってるなあ、
この子に。でも、精霊の亜人か…この気弱さは
珍しさ故の、かな?
「まだ来たばかりですが、皆さんが今日を有意義
だったと思えるよう、頑張りますね。あと、第二
皇子殿下がいらしてますが、本人曰く"気にしないで"との事ですので」
『き、気にしないで、かあ…』
『無理無理…できないよぉ…』
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