【完結】真実の愛に目覚めた男達の末路

まゆら

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✽✽おバカ王太子は謹慎と言う名の軟禁中です!

私は信頼していた側近に捕縛され…失意のうちに水晶宮に住む母の元へ連行された。

母の怒りは凄まじく、白百合姫と呼ばれていた清らかで美しい女性の面影はなく…

鬼女と化した…恐ろしい様子の…

目が合ったら殺られそうな…

危険な人物がそこにいた。

私を連行してきた側近がビビッて

リリーアン様が…

ご乱心なされた…と戦慄する程に…

最終兵器と化していた。

謝らないと…

反省した様子を見せないと…

消される!と理解した私は、

「母上!

申し訳ありません。深く反省しておりますので…どうか…

命だけは…」と訴えてみたが…

一瞬の後に記憶を刈り取られ…

仮死状態にされ運ばれたらしい。(解放された時に側近から聞いた。)

◇◇◇◇◇

「いいかしら?
しばらく、王太子は流行り病にかかり療養中になるから色々根回し宜しくね。」

今のうちに次の王太子を決めないと…

本当に頭が痛いわ!

バカ息子が真実の愛の相手だという侍女がまさか…

後継者争いで内乱中の某国の王女だなんて…

内乱が収まったとしても…

あの国と縁続きになるのは困るわ…

双子のどちらかが、ローズマリーと結婚して次期王になってくれるのが1番なのだけど…

我が息子ながら…

本音を隠して立ち回るのが上手過ぎて…読めないわ…

どうしたものかしらね?

◇◇◇◇◇

悩めるリリーアン様も素敵だな!

てか…王太子廃嫡になったら俺はどうなるんだろ?

側近辞めていいなら明日からでも白百合騎士団か、隠密である白百合部隊に入りたいんだけど…

誰に聞いたらよいのかな?

バカ王子のお守りより、敬愛するリリーアン様にお仕えしたいんだけど…

リリーアン様…

私を是非!

どちらかに推薦して頂きたいのですが?

俺は必死でリリーアン様に無言でアピールしたのだが…

「あら?どうしたの?

お腹でも空いたのかしら?

若いから仕方ないわね…」と、専属侍女に命じて持ってこさせた焼き菓子を沢山…

抱えきれない位の焼き菓子を貰ったのでした。

リリーアン様…

意外と天然なのか?

俺…

そんなに腹ペコキャラなんでしょうか?

焼き菓子を貰い、ポカンとする俺を見て…

クスクスと笑いながら、

「バカ息子のせいで、お昼を食べ損ねたんじゃないの?

迷惑かけたわね…

これからも、色々と頼むからお願いね?

貴方は信用出来る人物だって、白百合騎士団の副団長から聞いているのよ。騎士団を希望していたのに私のわがままで息子の側近になってもらったのに…

申し訳なく思っているわ。

息子絡みのトラブルが解決したら貴方の希望する所へ配置変えしてもらうから、もうしばらく我慢してくれるかしら?」

リリーアン様からの思いがけない言葉に俺は…感動していた。

俺を…認めてくれていたのだ!

憧れの方が…

俺は一生リリーアン様についていきます!

この命!

リリーアン様に捧げます!

◇◇◇◇◇

彼は…

真実の愛にはまる男性達より幸せな人種かもしれない…

一生リリーアン推し!なのだから…

推しに認められる幸せ…

推しに信頼される幸せ…

真実の愛を貫くより…

尊いかも?





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