12 / 113
12
しおりを挟む
✽✽おバカ王太子は謹慎と言う名の軟禁中です!
私は信頼していた側近に捕縛され…失意のうちに水晶宮に住む母の元へ連行された。
母の怒りは凄まじく、白百合姫と呼ばれていた清らかで美しい女性の面影はなく…
鬼女と化した…恐ろしい様子の…
目が合ったら殺られそうな…
危険な人物がそこにいた。
私を連行してきた側近がビビッて
リリーアン様が…
ご乱心なされた…と戦慄する程に…
最終兵器と化していた。
謝らないと…
反省した様子を見せないと…
消される!と理解した私は、
「母上!
申し訳ありません。深く反省しておりますので…どうか…
命だけは…」と訴えてみたが…
一瞬の後に記憶を刈り取られ…
仮死状態にされ運ばれたらしい。(解放された時に側近から聞いた。)
◇◇◇◇◇
「いいかしら?
しばらく、王太子は流行り病にかかり療養中になるから色々根回し宜しくね。」
今のうちに次の王太子を決めないと…
本当に頭が痛いわ!
バカ息子が真実の愛の相手だという侍女がまさか…
後継者争いで内乱中の某国の王女だなんて…
内乱が収まったとしても…
あの国と縁続きになるのは困るわ…
双子のどちらかが、ローズマリーと結婚して次期王になってくれるのが1番なのだけど…
我が息子ながら…
本音を隠して立ち回るのが上手過ぎて…読めないわ…
どうしたものかしらね?
◇◇◇◇◇
悩めるリリーアン様も素敵だな!
てか…王太子廃嫡になったら俺はどうなるんだろ?
側近辞めていいなら明日からでも白百合騎士団か、隠密である白百合部隊に入りたいんだけど…
誰に聞いたらよいのかな?
バカ王子のお守りより、敬愛するリリーアン様にお仕えしたいんだけど…
リリーアン様…
私を是非!
どちらかに推薦して頂きたいのですが?
俺は必死でリリーアン様に無言でアピールしたのだが…
「あら?どうしたの?
お腹でも空いたのかしら?
若いから仕方ないわね…」と、専属侍女に命じて持ってこさせた焼き菓子を沢山…
抱えきれない位の焼き菓子を貰ったのでした。
リリーアン様…
意外と天然なのか?
俺…
そんなに腹ペコキャラなんでしょうか?
焼き菓子を貰い、ポカンとする俺を見て…
クスクスと笑いながら、
「バカ息子のせいで、お昼を食べ損ねたんじゃないの?
迷惑かけたわね…
これからも、色々と頼むからお願いね?
貴方は信用出来る人物だって、白百合騎士団の副団長から聞いているのよ。騎士団を希望していたのに私のわがままで息子の側近になってもらったのに…
申し訳なく思っているわ。
息子絡みのトラブルが解決したら貴方の希望する所へ配置変えしてもらうから、もうしばらく我慢してくれるかしら?」
リリーアン様からの思いがけない言葉に俺は…感動していた。
俺を…認めてくれていたのだ!
憧れの方が…
俺は一生リリーアン様についていきます!
この命!
リリーアン様に捧げます!
◇◇◇◇◇
彼は…
真実の愛にはまる男性達より幸せな人種かもしれない…
一生リリーアン推し!なのだから…
推しに認められる幸せ…
推しに信頼される幸せ…
真実の愛を貫くより…
尊いかも?
私は信頼していた側近に捕縛され…失意のうちに水晶宮に住む母の元へ連行された。
母の怒りは凄まじく、白百合姫と呼ばれていた清らかで美しい女性の面影はなく…
鬼女と化した…恐ろしい様子の…
目が合ったら殺られそうな…
危険な人物がそこにいた。
私を連行してきた側近がビビッて
リリーアン様が…
ご乱心なされた…と戦慄する程に…
最終兵器と化していた。
謝らないと…
反省した様子を見せないと…
消される!と理解した私は、
「母上!
申し訳ありません。深く反省しておりますので…どうか…
命だけは…」と訴えてみたが…
一瞬の後に記憶を刈り取られ…
仮死状態にされ運ばれたらしい。(解放された時に側近から聞いた。)
◇◇◇◇◇
「いいかしら?
しばらく、王太子は流行り病にかかり療養中になるから色々根回し宜しくね。」
今のうちに次の王太子を決めないと…
本当に頭が痛いわ!
バカ息子が真実の愛の相手だという侍女がまさか…
後継者争いで内乱中の某国の王女だなんて…
内乱が収まったとしても…
あの国と縁続きになるのは困るわ…
双子のどちらかが、ローズマリーと結婚して次期王になってくれるのが1番なのだけど…
我が息子ながら…
本音を隠して立ち回るのが上手過ぎて…読めないわ…
どうしたものかしらね?
◇◇◇◇◇
悩めるリリーアン様も素敵だな!
てか…王太子廃嫡になったら俺はどうなるんだろ?
側近辞めていいなら明日からでも白百合騎士団か、隠密である白百合部隊に入りたいんだけど…
誰に聞いたらよいのかな?
バカ王子のお守りより、敬愛するリリーアン様にお仕えしたいんだけど…
リリーアン様…
私を是非!
どちらかに推薦して頂きたいのですが?
俺は必死でリリーアン様に無言でアピールしたのだが…
「あら?どうしたの?
お腹でも空いたのかしら?
若いから仕方ないわね…」と、専属侍女に命じて持ってこさせた焼き菓子を沢山…
抱えきれない位の焼き菓子を貰ったのでした。
リリーアン様…
意外と天然なのか?
俺…
そんなに腹ペコキャラなんでしょうか?
焼き菓子を貰い、ポカンとする俺を見て…
クスクスと笑いながら、
「バカ息子のせいで、お昼を食べ損ねたんじゃないの?
迷惑かけたわね…
これからも、色々と頼むからお願いね?
貴方は信用出来る人物だって、白百合騎士団の副団長から聞いているのよ。騎士団を希望していたのに私のわがままで息子の側近になってもらったのに…
申し訳なく思っているわ。
息子絡みのトラブルが解決したら貴方の希望する所へ配置変えしてもらうから、もうしばらく我慢してくれるかしら?」
リリーアン様からの思いがけない言葉に俺は…感動していた。
俺を…認めてくれていたのだ!
憧れの方が…
俺は一生リリーアン様についていきます!
この命!
リリーアン様に捧げます!
◇◇◇◇◇
彼は…
真実の愛にはまる男性達より幸せな人種かもしれない…
一生リリーアン推し!なのだから…
推しに認められる幸せ…
推しに信頼される幸せ…
真実の愛を貫くより…
尊いかも?
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる