28 / 113
28
しおりを挟む
✽✽真実の愛よりも神殿での地位を上げようと頑張っているマリアのお話
前世でのスキルを生かし、大神殿で色々な事を提案しているうちに大聖女エリシア様の専属侍女の座を手に入れたマリアは…
エリシア様の悩みを聞いたりしていた。
最近、聖女見習い希望の高位貴族令嬢が増えているのだが、長続きせずにすぐ辞めてしまう事がエリシア様のお悩みらしい。
詳しく話を聞いたマリアは、
「お嬢様方はエリシア様に憧れていて、憧れの方の近くで働いてみたかっただけなのでは?
聖女になるのが大変だとわかると辞めてしまわれるのですよね?
そこで、提案なのですが…聖女見習い体験学習講座を設けて1日聖女体験をしてもらうのはどうでしょう?
神殿で聖女見習い達が行う事を一緒にやってみて貰ったり、
エリシア様のお話を聞けて、エリシア様がひとりずつと1分間お話をするという特典をつけましょう!」
「マリア!
それよいわね!
冷やかしで聖女見習いに応募してくるご令嬢達には手を焼いていたのよ。
1日体験してもらうのはいいわ!
自分に向いてると思った人が来てくれたらそれでいいのだから…」
「多分、皆様はエリシア様とお話してみたいとか、エリシア様みたいに素敵になりたい!との思いから聖女見習いに応募されるのだと思うのです。
なので、エリシア様と少しでもお話出来れば満足するのではないかと思いまして…」
マリアが自分の考えている事をエリシア様に告げると、
「聖女である私を見てガッカリして辞めて行くのかと思ってショックだったのよ…
聖女って、お祈りが楽しいと思えなかったらつまらないかもしれないわね。
貴女は、どうなの?」
「私ですか?
本音を言えば、学園に入りたかったのにいきなり神殿に連れて来られてショックでした。
最初は、どうなるのか?と思いましたが神殿での規則正しい暮らしが私には合うようで今は毎日が楽しいです!」
「マリア…
普通の女の子がいきなり神殿に連れて来られたらビックリするわよね。
貴女は適応力が高いから良かったのかしらね。
ノイローゼになって聖女を辞める娘も沢山いるのよ。
ずっと聖女でいるのも才能のひとつなのよ。
毎日が刺激のない生活でしょ?
嫌になるみたいよ?」
「そうですか?
私からしたら、神殿での生活は案外刺激的だし…楽しいのです!
私、案外聖女に向いてるんですかね?」
「マリアには将来大聖女になってもらいたいわ!
私が引退したら貴女が次の大聖女よ?」
「えっ?
エリシア様…無理です!
私には荷が重いです…」
◇◇◇◇◇◇
マリアが専属侍女になってから、大聖女エリシア様がよく笑うようになったと評判です。
マリアはみんなを笑顔にする魔法が使えるらしいと…
そんなマリアを第2王子のエリック様が見初めた事をマリアはまだ知らないのです。
マリアが諦めた真実の愛…が向こうからやってくるかも?
マリアは…
脳筋苦手だったような…
前世でのスキルを生かし、大神殿で色々な事を提案しているうちに大聖女エリシア様の専属侍女の座を手に入れたマリアは…
エリシア様の悩みを聞いたりしていた。
最近、聖女見習い希望の高位貴族令嬢が増えているのだが、長続きせずにすぐ辞めてしまう事がエリシア様のお悩みらしい。
詳しく話を聞いたマリアは、
「お嬢様方はエリシア様に憧れていて、憧れの方の近くで働いてみたかっただけなのでは?
聖女になるのが大変だとわかると辞めてしまわれるのですよね?
そこで、提案なのですが…聖女見習い体験学習講座を設けて1日聖女体験をしてもらうのはどうでしょう?
神殿で聖女見習い達が行う事を一緒にやってみて貰ったり、
エリシア様のお話を聞けて、エリシア様がひとりずつと1分間お話をするという特典をつけましょう!」
「マリア!
それよいわね!
冷やかしで聖女見習いに応募してくるご令嬢達には手を焼いていたのよ。
1日体験してもらうのはいいわ!
自分に向いてると思った人が来てくれたらそれでいいのだから…」
「多分、皆様はエリシア様とお話してみたいとか、エリシア様みたいに素敵になりたい!との思いから聖女見習いに応募されるのだと思うのです。
なので、エリシア様と少しでもお話出来れば満足するのではないかと思いまして…」
マリアが自分の考えている事をエリシア様に告げると、
「聖女である私を見てガッカリして辞めて行くのかと思ってショックだったのよ…
聖女って、お祈りが楽しいと思えなかったらつまらないかもしれないわね。
貴女は、どうなの?」
「私ですか?
本音を言えば、学園に入りたかったのにいきなり神殿に連れて来られてショックでした。
最初は、どうなるのか?と思いましたが神殿での規則正しい暮らしが私には合うようで今は毎日が楽しいです!」
「マリア…
普通の女の子がいきなり神殿に連れて来られたらビックリするわよね。
貴女は適応力が高いから良かったのかしらね。
ノイローゼになって聖女を辞める娘も沢山いるのよ。
ずっと聖女でいるのも才能のひとつなのよ。
毎日が刺激のない生活でしょ?
嫌になるみたいよ?」
「そうですか?
私からしたら、神殿での生活は案外刺激的だし…楽しいのです!
私、案外聖女に向いてるんですかね?」
「マリアには将来大聖女になってもらいたいわ!
私が引退したら貴女が次の大聖女よ?」
「えっ?
エリシア様…無理です!
私には荷が重いです…」
◇◇◇◇◇◇
マリアが専属侍女になってから、大聖女エリシア様がよく笑うようになったと評判です。
マリアはみんなを笑顔にする魔法が使えるらしいと…
そんなマリアを第2王子のエリック様が見初めた事をマリアはまだ知らないのです。
マリアが諦めた真実の愛…が向こうからやってくるかも?
マリアは…
脳筋苦手だったような…
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる