【完結】真実の愛に目覚めた男達の末路

まゆら

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✽✽うちは某国から逃げて来たお嬢様方の避難所ですか?

ユーリシア姉の次は…王妃候補の公爵令嬢が来ちゃったけど…

某国の王族どうなってんの?

ミリア様っていうらしいんだけど…

姉と王妃教育って面倒くさいよね?とか、王太子狙いの貴族令嬢からの嫌がらせとかあった?とか…
   
同じ立場だから理解出来る話をずっとしてる。

ユーリシア姉の作ったお菓子を囲んだ女子会が続いております。

◇◇◇◇◇

「ユーリがおいでよって言うから押しかけて来ちゃったけど…

私、しばらくここにおいてもらっていいかな?ロゼちゃん!」

「いいよ!

ユーリも帰らないみたいだからミリアちゃんも好きなだけいて?

私、王太子殿下が廃嫡になって婚約解消されたからしばらくは誰とも婚約するつもりないから暇なんだよね…」

ローズマリーとユーリシアが暮らしているのは王都から離れた別荘地にある別邸である。

王太子廃嫡騒動とリオンが次期女王になるアンヌの婚約者候補になった事で王都の屋敷はバタバタしているのもあって、ローズマリー達は王都から脱出していたのだ。

リオンは王宮からの呼び出しが面倒らしく…

別邸の離れに研究室を作ってそこで古代魔法の研究をしているようだ。

リオンが結界を張ってくれているから別邸はこの国の中で1番安全な場所じゃないのかな?

なので、某国の王女であるユーリシア、王太子の婚約者であるミリアが隠れ住むには最適なはず。

私は聖魔力持ちなのでポーションや御守りを自分の商会で販売してるから小金持ちなんだよ?

ユーリシアの作るスイーツも限定品として人気だし…

リオンの作る魔道具もバカ売れしてるし…

私は結婚して子育てするより、商売する方が好きなのかも?

真実の愛なんてお腹の足しにはならないからねぇ。

私は現実逃避はしないタイプだから王太子殿下と合わなかったのかも…

愛だの恋だの言ってても暮らしていけないもの!

高位貴族に生まれたからといって何も考えないで生きてるわけにはいかないからね…

リオンが王家に婿入りしたら、時期当主は私になるわけだし…

領地の事についても学んでるとこだよ。

うちの領地は南国よりなので果実の栽培が盛んなの。

今までは売れない形の悪い物はジャムか、果実酒にしてたみたいなんだけど…

ユーリが色々新商品の提案をしてくれたの。

乾燥させて、お菓子用にしたり、皮もお菓子や調味料、お茶に使うとか…

ユーリってお菓子とか、料理に詳しいから助かってる。

ユーリが男なら結婚するのに…って呟いたら、ミリアちゃんも私も…って言うからユーリは女子にもモテモテだ。

ミリアちゃんが私も何か商品開発したい!と燃えている。

落ち着いたらでいいよ?って私が言ったのに、ユーリが働かざる者食うべからずだよ?って言うから笑った。

ミリアちゃんには、しばらくリオンの助手をしてもらう事になった。

ミリアちゃんは王太子妃候補に
なるだけあって魔力がヤバいのだ。

リオンからはミリアさん有能過ぎるわ!

王妃より魔導師向いてるんじゃない?って言われてたけど…

ミリアさんは、某国からうちの国へ職探しに来たわけじゃないから?

自分探しに来たんだろうなぁ

王家に関わると自分が無くなるからねぇ。

全ては国や国民の為とか言われても…そんなん知らんし!ってなるタイプは王妃向きではないよね?

私…婚約解消して良かったな。

間違って王妃になってたら病気になってたかも?

私はリリーアン様みたいにはなれそうもないなぁって思ってしまったし…

これからは、ローズマリーとして生きていこうと決めたから!

ミリアちゃんが何を思って家出して来たのかは分からないけど、私はミリアちゃんが自分で答えを出す迄、見守るつもりだよ。

◇◇◇◇◇

ローズマリー…

実はミリアは真実の愛探しに来たんだよ?って教えたらどうなるんだろうね?

ミリアは自分探しつつ、真実の愛も探すのかな?










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