【完結】真実の愛に目覚めた男達の末路

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✽✽ユーリシアの悩み相談


ユーリシアはちょっとだけ反省していたのだ。

例の王太子廃嫡事件について…

ローズマリーが婚約破棄したいと思っているとユーリシアに相談してきた時に、もっとふたりで考えて行動するべきだったと…

そんな事もあり、現在は王になった兄に自分達はどうするべきだったか聞いてみる事にしたのだ。

「でね、○○△△✕✕だったのよ。ローズと私はどうすれば良かったのかな？

お兄様…」

「ユーリがやった事はユーリの立場上、国と国との問題に発展する恐れがあった事は理解していて欲しい。

ユーリが臣下に下ったとしてもこの国の王族の血筋である事は間違いないのだからな。

終わってしまった事は仕方がないが、これから自由に恋愛するのは構わないが相手をしっかり調べないと今度はお前が政治の駒に使われるかもしれないよ？」

「えーっ、何それ？」

「ユーリ…お願いだから食べ物以外の事も真面目に考えてくれ！」

「兄上！

ユーリは全く理解してないぞ？

もっと分かりやすく説明しないと…」

密談中のふたりの会話に割り込んで来たのは…

第２王子だ！

帰ってきたらしい…

「「おかえり！」」

「ただいま！ふたりとも、元気にしてたみたいだね？

兄上はミリア嬢に逃げられて泣いてるかと思ったのに…」

「それ正解よ？さっきまで泣いていたの…」

「兄上…女々しいと嫌われますよ？」

泣き虫お兄様は…

今にも泣き出しそうである。

◇◇◇◇◇◇

ユーリは第２王子である兄からお説教を受けていた。

「わかったよ。

じゃあ私が責任とって元王太子様をもらってあげるよ！
もう！それでいいでしょ？

しつこくお説教するお兄様なんて嫌いよ！じゃあね！」

ユーリは、ローズマリーのところに帰っちゃったみたい…

厨房で張り切ってる料理人達…ちょっと気の毒…

料理長が１番がっかりしそうなんだけど…

第２王子とユーリは仲が悪いわけじゃないけど、いつもケンカになるみたい…

ユーリをワザと怒らせて喜んでいるようなところがあるのだ。

ユーリの事が大好きだからついついからかってしまうらしい…

ユーリの怒りをおさめる役は私にまわってくるのだからカンベンしてくれ！と頭を抱える国王様なのでした。

婚約者のミリアも、妹もこれ以上…

私を振り回すのはやめて欲しいんだけど…と大きなため息をついた。

ユーリが持ってきたミリアからの手紙には、毎日が新鮮で楽しいの。

王妃教育では全く活かされなかった私の無駄に多い魔力が役に立っているの。

家出してよかった！

私帰るつもりないから婚約解消していいよ？

じゃあね！

追伸:お兄ちゃんウザいからそっちに送り返していい？

手紙を読み終えた私は…ショック過ぎて泣く元気もないのだった。

ミリア…


私は諦めないよ？

ずっと待ってるから…


そうだ！

ミリアの父上と悲しみを共有しないと…

国王はミリアの父を王宮に召喚する事にした。

ふたりでミリアロスを分かち合うらしい…