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✽これからのふたり
今日はエディアス様が私の返事を聞きに来るのだ。
そのせいもあって、朝からソワソワしている。
エリシア様の私室をお借りして話す事になっているのだけど…
正直、まだハッキリとした答えが出ていないのだ。
それも含めて、私が思っている事をエディアス様に聞いてもらうつもりなのだけれど、上手く話せるのかな?私…
朝の祈りの時に思わず私事ですが…
お昼からキチンと話せるように…お力を貸して下さいと…
私を守護してくれている神様にお願いする位に…
緊張しています!
◇◇◇◇◇
「どうしたの?マリア?今日はもう食べないの?」
いつもはたっぷり食べてデザートもおかわりするマリアが珍しくデザートも食べずに食堂を後にするのを見て心配した聖女のひとりに声をかけられる。
「今日はやめとく…最近ちょっと食べ過ぎてたから…」
「マリアらしくないよ?別にマリアは太ってないんだから食べても大丈夫だよ?」
そう言ってマリアにプリンをふたつ手渡してきた。
「有難う…後で食べるね」
同僚をこれ以上心配させないようにとマリアはプリンを受け取って、慌てながらエリシア様の私室に向かうのだ。
というのも、エディアスが約束の時間より早く来たらしくてエリシアからなるべく早く来てくれないか?と伝言があったのだ。
そのせいもあり、大好物のプリンをあきらめて行こうとしていたのだ。
◇◇◇◇◇
「お待たせしました!」
マリアが入って行くと、「良かったわ!エディ…マリアが来てくれたわよ?
じゃあ、私は午後の祈りの準備があるから…
マリアはゆっくりと話しなさいな。
午後の祈りはおやすみでもよいわよ?」と告げるとエリシア様は部屋から出て行くのだった。
エリシア様も一緒に話を聞いてくれるものだと思っていたマリアはエディアスとふたりにされて緊張がマックスになった。
「マリアさん?そんなに緊張しないでよ?お茶でも入れようか?」
「エディアス様…
お茶なら私が…」
「いいんだよ?今日は心が穏やかになるハーブをブレンドしてきたんだよ。
是非、君にも飲んで欲しいから…」
てっきり、本題に入るのかと思いきやマリアにハーブティーをすすめるエディアス。
エディアスはマリアに自分の気持ちを伝える気はないのかな?
今日はエディアス様が私の返事を聞きに来るのだ。
そのせいもあって、朝からソワソワしている。
エリシア様の私室をお借りして話す事になっているのだけど…
正直、まだハッキリとした答えが出ていないのだ。
それも含めて、私が思っている事をエディアス様に聞いてもらうつもりなのだけれど、上手く話せるのかな?私…
朝の祈りの時に思わず私事ですが…
お昼からキチンと話せるように…お力を貸して下さいと…
私を守護してくれている神様にお願いする位に…
緊張しています!
◇◇◇◇◇
「どうしたの?マリア?今日はもう食べないの?」
いつもはたっぷり食べてデザートもおかわりするマリアが珍しくデザートも食べずに食堂を後にするのを見て心配した聖女のひとりに声をかけられる。
「今日はやめとく…最近ちょっと食べ過ぎてたから…」
「マリアらしくないよ?別にマリアは太ってないんだから食べても大丈夫だよ?」
そう言ってマリアにプリンをふたつ手渡してきた。
「有難う…後で食べるね」
同僚をこれ以上心配させないようにとマリアはプリンを受け取って、慌てながらエリシア様の私室に向かうのだ。
というのも、エディアスが約束の時間より早く来たらしくてエリシアからなるべく早く来てくれないか?と伝言があったのだ。
そのせいもあり、大好物のプリンをあきらめて行こうとしていたのだ。
◇◇◇◇◇
「お待たせしました!」
マリアが入って行くと、「良かったわ!エディ…マリアが来てくれたわよ?
じゃあ、私は午後の祈りの準備があるから…
マリアはゆっくりと話しなさいな。
午後の祈りはおやすみでもよいわよ?」と告げるとエリシア様は部屋から出て行くのだった。
エリシア様も一緒に話を聞いてくれるものだと思っていたマリアはエディアスとふたりにされて緊張がマックスになった。
「マリアさん?そんなに緊張しないでよ?お茶でも入れようか?」
「エディアス様…
お茶なら私が…」
「いいんだよ?今日は心が穏やかになるハーブをブレンドしてきたんだよ。
是非、君にも飲んで欲しいから…」
てっきり、本題に入るのかと思いきやマリアにハーブティーをすすめるエディアス。
エディアスはマリアに自分の気持ちを伝える気はないのかな?
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