【完結】真実の愛に目覚めた男達の末路

まゆら

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未来へ続く道

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エディアスがブレンドしたハーブティーを楽しみながら少し緊張が解れ、笑顔を取り戻したマリアはエディアスの話を聞く事にした。

「エディアス様、お話を聞く前にこの間の返事なのですが…私はこの国で聖女になりたいので帝国には行きません!

せっかくお話を頂いたのに申し訳ございません」

頭を下げるにマリアに苦笑したエディアスだが…

「実は自分も3日前とは少し気持ちに変化があったのであらためて話してもよいかな?」とマリアに確認して話出すのだった。

◇◇◇◇◇◇

エディアスはマリアに対して、恋愛感情を抱いている事に自分では気づいておらず、兄から指摘され初めて気づいたと言う話や、兄であるエリックが自分の気持ちを知ってマリアを諦めたのではないかと心配している事…

その他、色々な事を一気にマリアに伝えた。

エディアスの話をじっくり聞いて、全てを受け止めたマリアは幸せそうにしている。

マリアの中でずっと燻っていたモノがスッキリしたみたいだ。

◇◇◇◇◇◇◇

「エディアス様!有難うございます。私の事を想っていただいて…私はエディアス様の事、最初にお会いした時から信頼出来る男性だと思っておりました。

その気持ちは今も変わりはないです。

私は、まだ女として未熟なようで恋愛がよくわからないのです。

エディアス様をお慕いする気持ちが恋愛なのか、尊敬から来るモノなのか、自分でもわからないのです」

「マリアさん…」

「なので…エディアス様ともう少しお話したり、お会いする機会を作ってもらえませんか?」

マリアからの予想外の好意的な言葉にエディアスは、夢じゃないのかと自分の頬を抓ってみる。

「イタイ!痛いよ?マリアさん!」

「エディアス様…どうなさいましたの?
ご自分で頬を抓るだなんて…」

「君が俺に会いたいとか言うからじゃないか!

不意打ちには弱いんだ…」

恥ずかしそうに頬を染めるエディアスは少年のようで可愛らしいなと思ったマリアである。

いつも澄まし顔のクールな魔導師のエディアス様とも、近寄りがたい王子様のエディアスとも違ってはにかみ屋の可愛らしい少年のようなエディアスの姿を愛しいと思っている自分に気づくのだった。

こんな初々しいふたりのその後のお話はまた次の機会に!
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