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愛の形は人それぞれ
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エディアスはスッキリした気持ちで大神殿を後にした。
マリアに自分の気持ちを伝えられて本当に良かった!
どうやら私達ふたりは自分の気持ちに鈍感なモノ同志みたいだから、これからもユックリ進んで行くのだろうな。
俺はともかくとして…
マリアさんは、自分の事より周りの事を先に考えてしまうタイプだから…
俺は何が何でもマリアさんを1番に考えてあげなければな。
彼女は遠慮するのがクセになっているだろうから…
エディアスが自分の研究室に帰ると助手達がソワソワして待っていた。
何だ?
気になる実験の結果待ちなのか?
おかえりなさいませと言いながら、含み笑いを浮かべる第1助手に何かあったのか?と聞くと…
「何かあったのは所長ですよね?エリック様から聞いてますから…」
兄貴…
いつのまにうちのキレイどころと仲良くなってるんですか!
…て事は、私がマリアさんに告白したのをみんなが知ってるという事になるのか。
結果を聞きたくてソワソワしているんだな。
お前達…
ヒマなのか?
それなら全員に新しい課題でも配ってみるか…
俺がみんなに与える課題について考えていると、古参のアズロが得意気にこんな発言をしている。
「皆様!まだまだですな。殿下のお顔を拝見すれば一目瞭然ではないですか?
いつもはポーカーフェイスな殿下が微笑んでいるのですよ?
これは…天変地異…ではなく、次世代大聖女候補の麗しの乙女マリア様のハートを射止めたに決まっております!
私は信じておりました!
我らが殿下がマリア様をゲットされると!」
アズロ…
エディアスを敬愛してるだけじゃなく、マリアを崇拝してるみたいだね?
エディアスの研究室にいる研究員は変わり者で天才肌の集まりと言われて敬遠される事が多いのだけど、最近では大神殿で開催されるイベントに呼ばれたり、聖女見習いさん達と食事会をしたりと楽しんでいるのだ。
最初は、マリアからの依頼でエディアスが適当に人材を見繕っただけなのだが、今ではアズロが人材派遣係をしていて大神殿とのパイプ役になっている。
今回も秘かにアズロはマリアから個人的に相談を受けていたようだ。
両想いなのに全く気づいていない鈍感なふたりにやきもきしていたアズロだが…
推しであるふたりがようやく結ばれる事になり歓喜している。
この夜…
エディアスの研究室は深夜までエディアス様の初恋成就おめでとうパーティーが続いていたという。
マリアに自分の気持ちを伝えられて本当に良かった!
どうやら私達ふたりは自分の気持ちに鈍感なモノ同志みたいだから、これからもユックリ進んで行くのだろうな。
俺はともかくとして…
マリアさんは、自分の事より周りの事を先に考えてしまうタイプだから…
俺は何が何でもマリアさんを1番に考えてあげなければな。
彼女は遠慮するのがクセになっているだろうから…
エディアスが自分の研究室に帰ると助手達がソワソワして待っていた。
何だ?
気になる実験の結果待ちなのか?
おかえりなさいませと言いながら、含み笑いを浮かべる第1助手に何かあったのか?と聞くと…
「何かあったのは所長ですよね?エリック様から聞いてますから…」
兄貴…
いつのまにうちのキレイどころと仲良くなってるんですか!
…て事は、私がマリアさんに告白したのをみんなが知ってるという事になるのか。
結果を聞きたくてソワソワしているんだな。
お前達…
ヒマなのか?
それなら全員に新しい課題でも配ってみるか…
俺がみんなに与える課題について考えていると、古参のアズロが得意気にこんな発言をしている。
「皆様!まだまだですな。殿下のお顔を拝見すれば一目瞭然ではないですか?
いつもはポーカーフェイスな殿下が微笑んでいるのですよ?
これは…天変地異…ではなく、次世代大聖女候補の麗しの乙女マリア様のハートを射止めたに決まっております!
私は信じておりました!
我らが殿下がマリア様をゲットされると!」
アズロ…
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エディアスの研究室にいる研究員は変わり者で天才肌の集まりと言われて敬遠される事が多いのだけど、最近では大神殿で開催されるイベントに呼ばれたり、聖女見習いさん達と食事会をしたりと楽しんでいるのだ。
最初は、マリアからの依頼でエディアスが適当に人材を見繕っただけなのだが、今ではアズロが人材派遣係をしていて大神殿とのパイプ役になっている。
今回も秘かにアズロはマリアから個人的に相談を受けていたようだ。
両想いなのに全く気づいていない鈍感なふたりにやきもきしていたアズロだが…
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