【完結】真実の愛に目覚めた男達の末路

まゆら

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打ち合わせは大事です!

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ライラは慌てていた。

王宮の会議室でラシュダナ王国からのお客様をおもてなしする為の会議が開かれてそこに出席しなくてはならないからだ。

当然、兄や妹も出席している。

エリック様も…いますよね?


どんな事を話すのかしらね?

◇◇◇◇◇◇◇

「では、こちらが基本会話になりますので来週までにマスターしておいて下さい。

発音のお手本であるこちらを聴いて練習して下さい」

外交を担当しているえディアス様が私と兄が会話している様子を録音したものを全員に聴かせる。

何回か聴いた後に、二人に別れて会話練習をするのだ。

私の隣にエリック様が座っているので私はエリック様と練習する事になったのだが…

エリック様は、ラシュダナ語とは相性が悪いようで中々発音出来ずに戸惑っている。

妹と練習しているエディアス様は筋が良いらしく、応用編まで進んでいる。

兄と練習している案内役の文官達も基礎編はクリアしたらしく、エディアス様と妹も混じえて会話を進めているようだ。

◇◇◇◇◇

「ライラ…

私にはラシュダナ語の習得は難しいのではないだろうか?

あと数日でマスターするのは無理な気がするのだが…」

珍しく弱気になっている推し様が可愛すぎです!

今日もご褒美有難う!

生きてて良かった!と心の中では狂喜乱舞しながらも、どうしたらラシュダナ語が話せるようになるか考えるライラである。

「ラシュダナ国の方々はこちらの言葉は話せるのではないですか?

あちらが話してくれるのであれば、最初の挨拶と自己紹介だけをラシュダナ語で話せたらよいのでは?

後は、私が通訳しますからエリック様はラシュダナの王太子が喜びそうな話題を考えて頂ければ問題ないかと…

その為に私が呼ばれたのですよね?」

「ライラ!

君は何て頼もしいんだ!

流石、近衛騎士団が誇る妖精姫だな!

有難う!君がいてくれて良かった」

「エリック様!

妖精姫とは?何のことです?」

エリックはうっかり口を滑らせて近衛騎士団でのライラの通り名を呼んでしまった為、ライラから追求される事になる。

「妖精姫って言ったかな?

ほら、君がお手伝い妖精みたいで助かるって事を言いたかったんだよ?

物の例えだよ!言葉の綾だよ」

何とか誤魔化したつもりのエディアスである。

ライラのサポートにより、何とか挨拶をマスターしたエリックはホッとするのだった。

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