上 下
146 / 221

深窓の姫君

しおりを挟む
パミラから迷子になったらすぐ助けを呼ぶようにとか、みんな心配してたんだよ?と叱られる私。

あれ?おかしいな…

何で怒られてるんだろ?

反省してますよ!

私とパミラのやり取りを見ていた女の子は…

「お前たち…仲良しだな?

私も使い魔が欲しいんだが…

使い魔はどうしたら私の元に来てくれるのか?」と真剣に聞いてくる。

うーん…

ゾラッタに会ったのはダンジョンだし…

パミラは家で飼ってたし…

あまり参考にならない気が…

「えっとね。

向こうから使い魔にして欲しいって来るからだいじょぶ!

あなたの魔力を好きなこがいるから!」

パミラ…

何か説得力あるね!

「私をダンジョンに連れて行ってはくれないか?

その前に兄上にお願いしなくてはいけないのだが…

ケイン!いるのであろう?

兄上に話があると伝えてはくれぬか?

早急にだ!」

「御意!」

ケインさんが来てるの分かってたんだ…

スゴいな?

何の魔法かな?

私も使いたいかも…

ミディはぼんやりとそんな事を考えていた。

自分が誰かの手によって迷わされてここにいるって事はすっかり忘れてしまったようだ。

ミディはまだぼんやりしている…

パミラは女の子と話が弾んでいるみたい…

何だろ…

ボーッとしてきたな…

ミディの意識は遠のいていった。

◇◇◇◇◇

「退屈しのぎに大切な客人に手をかけるとは、関心しませんね?

私の教育は間違っていたかもしれません。

やはり貴女は山の神のところに行ってもらいます。

わかりましたね!

これ以上、貴女のわがままにつきあってはいられませんから…」

ミディに危険な魔法を使った事が帝様にバレた女の子は…

山の神に預けられるようだ。

謎の女の子は一体何者なのか?

◇◇◇◇◇◇

「兄上!

待って下さい!私は…ただ…あの者と仲良くなりたかっただけなのです…」

「だからといって魅了を使うとは…

彼女には魅了は効きませんよ?

魅了が効かないから重ねがけしたんですか?

それとも彼女に何か飲ませましたね?

ケイン!直ぐに山の神のところに!

頼む!」

「兄上…私は毒など飲ましてはおりませぬ」

「言い訳を聞いてる暇はありません!

貴女がアーライからの大切な客人に手をかけた事がアーライに伝われば…国際問題になるのがわからないのですか?

友好国だからといって…彼女が王族だと知っていたはずですよ?

この国の皇族である貴女がした事は全て…私の責任でもあるのですから…」

何だか深刻な感じなんだけど…

ミディは大丈夫なの?

まだ意識が戻らないし…

ミディ…

何の魔法をかけられたんだろ?

みんなで楽しくかくれんぼだったのが…

和国とアーライの国際問題に発展しそうな事態に…

お願いミディ…

早く起きて…

よくわからないまま…

次回に続く!

    
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

無才印の大聖女 〜聖印が歪だからと無能判定されたけど、実は規格外の実力者〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:49pt お気に入り:3,848

推しの魔王を殺しに行った。

BL / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:35

運命の番(同性)と婚約者がバチバチにやりあっています

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,270pt お気に入り:30

待ち遠しかった卒業パーティー

恋愛 / 完結 24h.ポイント:3,267pt お気に入り:1,292

顔の良い灰勿くんに着てほしい服があるの

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:120pt お気に入り:0

処理中です...