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聖女になれない…なりたくない…
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まだ入院が必要だと言われガッカリして、病室で桜庵の豆大福とみたらし団子をヤケ食いしているミディである。
愛妻家のデイブがミディの為に毎日山程の和菓子を差し入れをしているのだ。
病院の売店にも桜庵の甘味を扱いたいと甘党の事務長からお願いされたらしく、ラビが毎朝開店前に和菓子を納品しにくるのだが…
院内で幸福を運ぶ白うさぎ様と呼ばれているらしく、ラビを見かけた患者は病気が回復に向かうとかいうウワサが流れ…
開店前の売店には行列が出来るようになっている。
妊婦はラビと言葉を交わせたら、安産になるとか言われているらしい。
誰が流したウワサか知らないが、おかげでラビはアイドル並にキャーキャー言われビックリしているのだ。
売店では、桜庵では扱っていない商品が目白押しな事もあり、入院患者では無い桜庵推しも開店前行列に並び和菓子争奪戦に参加しているらしい。
悪阻がひどい妊婦さん向けのさっぱりした甘みの和菓子や、カロリーを控えたわらび餅やひとくちようかんの人気が高いようでおひとり様1個限りと注意書きがしてある。
ラビが時々作るうさぎ最中も入荷した日は、即完売とあって桜庵では新しい職人を募集しているのだとか。
◇◇◇◇◇◇
パミラと黒の王も桜庵の和菓子が大好きなので、黒の王は側近である黒うさぎ獣人のダイトの息子であるロシェを和菓子職人にすべく、桜庵に送り込む予定らしい。
「ロシェがデイブさんに弟子入りして一流の和菓子職人になれば黒の森にいても毎日美味しい和菓子が食べられますよ、楽しみですね」
パミラがデイブ作のきな粉おはぎを手に取り、黒の王に渡すと…
「我が番よ、よい提案だ!
ちょうどデイブ殿が弟子を探していて良かった!
ラビ殿とは種族は違うが同じうさぎ獣人であるから、兄弟子としてしごいてくれるであろう。
ロシェは、元より手先が器用で幼き頃から料理の心得があったのだよ。
私の側近になるよりも、和菓子職人として修行する方が向いているであろうよ」
この新婚さん達は何故に毎日私の病室に入り浸るのかしら?
やはり、私が逃亡しないようにお父様とデイブさんがジュビア最強であろう黒の王にお願いしたのかしらね?
パミラと私だと一緒にダンジョンに遊びに行っちゃいそうだもんね…
黒の王が私たちのストッパー?
黒の王の結界は流石の私とパミラでも破れないもの…
あぁ、早くここから出たいな…
ミディはため息をつきながらおじい様から頼まれた魔石に魔力を注ぐのだった。
何だか、妊娠してから聖魔力が強くなったのだけど…
どうしてなのかしらねぇ。
誰に聴いたら分かるかしら?
アマンダ様に相談してみようかしらね。
聖女の中には結婚したり、妊娠する事で聖魔力を失う者も少なくないのだ。
神殿に勤める聖女達が未婚で婚約者がいない者が多いのもそれ故である。
おじ様たちから、聖女としてアーライへ戻って来いと言われないように、出来る限り神殿には貢献しないと!
結界石に魔力を補充する魔力チップをおじい様が開発しているらしいから、早く魔力チップに私の余ってる魔力を注入したいものだわ!
わざわざ結界石を確認しながら魔力を注入するのは、私の性格に合わないもの…
ミディの溢れる魔力は、魔石に流してジュビアとあアーライのギルドやノティス商会に買い取ってもらっているので、ミディの病室がパワースポット化する事はなくなったのだが…(今のところ)
それでも魔力を持て余しているミディなのだ。
ミディ早く退院して、ダンジョンで暴れたいね!
今は安静にしていてよ?
ミディのお腹の中には、デイブとの愛の証であるみんなの愛し子が育っているのだから…
愛妻家のデイブがミディの為に毎日山程の和菓子を差し入れをしているのだ。
病院の売店にも桜庵の甘味を扱いたいと甘党の事務長からお願いされたらしく、ラビが毎朝開店前に和菓子を納品しにくるのだが…
院内で幸福を運ぶ白うさぎ様と呼ばれているらしく、ラビを見かけた患者は病気が回復に向かうとかいうウワサが流れ…
開店前の売店には行列が出来るようになっている。
妊婦はラビと言葉を交わせたら、安産になるとか言われているらしい。
誰が流したウワサか知らないが、おかげでラビはアイドル並にキャーキャー言われビックリしているのだ。
売店では、桜庵では扱っていない商品が目白押しな事もあり、入院患者では無い桜庵推しも開店前行列に並び和菓子争奪戦に参加しているらしい。
悪阻がひどい妊婦さん向けのさっぱりした甘みの和菓子や、カロリーを控えたわらび餅やひとくちようかんの人気が高いようでおひとり様1個限りと注意書きがしてある。
ラビが時々作るうさぎ最中も入荷した日は、即完売とあって桜庵では新しい職人を募集しているのだとか。
◇◇◇◇◇◇
パミラと黒の王も桜庵の和菓子が大好きなので、黒の王は側近である黒うさぎ獣人のダイトの息子であるロシェを和菓子職人にすべく、桜庵に送り込む予定らしい。
「ロシェがデイブさんに弟子入りして一流の和菓子職人になれば黒の森にいても毎日美味しい和菓子が食べられますよ、楽しみですね」
パミラがデイブ作のきな粉おはぎを手に取り、黒の王に渡すと…
「我が番よ、よい提案だ!
ちょうどデイブ殿が弟子を探していて良かった!
ラビ殿とは種族は違うが同じうさぎ獣人であるから、兄弟子としてしごいてくれるであろう。
ロシェは、元より手先が器用で幼き頃から料理の心得があったのだよ。
私の側近になるよりも、和菓子職人として修行する方が向いているであろうよ」
この新婚さん達は何故に毎日私の病室に入り浸るのかしら?
やはり、私が逃亡しないようにお父様とデイブさんがジュビア最強であろう黒の王にお願いしたのかしらね?
パミラと私だと一緒にダンジョンに遊びに行っちゃいそうだもんね…
黒の王が私たちのストッパー?
黒の王の結界は流石の私とパミラでも破れないもの…
あぁ、早くここから出たいな…
ミディはため息をつきながらおじい様から頼まれた魔石に魔力を注ぐのだった。
何だか、妊娠してから聖魔力が強くなったのだけど…
どうしてなのかしらねぇ。
誰に聴いたら分かるかしら?
アマンダ様に相談してみようかしらね。
聖女の中には結婚したり、妊娠する事で聖魔力を失う者も少なくないのだ。
神殿に勤める聖女達が未婚で婚約者がいない者が多いのもそれ故である。
おじ様たちから、聖女としてアーライへ戻って来いと言われないように、出来る限り神殿には貢献しないと!
結界石に魔力を補充する魔力チップをおじい様が開発しているらしいから、早く魔力チップに私の余ってる魔力を注入したいものだわ!
わざわざ結界石を確認しながら魔力を注入するのは、私の性格に合わないもの…
ミディの溢れる魔力は、魔石に流してジュビアとあアーライのギルドやノティス商会に買い取ってもらっているので、ミディの病室がパワースポット化する事はなくなったのだが…(今のところ)
それでも魔力を持て余しているミディなのだ。
ミディ早く退院して、ダンジョンで暴れたいね!
今は安静にしていてよ?
ミディのお腹の中には、デイブとの愛の証であるみんなの愛し子が育っているのだから…
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