一応王女です

まゆら

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「マーガレット買いかぶりすぎだわよ?私が女王ねぇ…

悪くはない話だけど、この歳でしょ?もう公務とか面倒になってきちゃって…

私より、ユーリの方が女王に向いているからユーリが成人したら女王になれるように法を整備しようかしらね。

可愛いユーリを育児放棄した父母や、それを後押ししたソレイユ家には責任を取らせないとねぇ。」


 王太后様は、口元を歪め悪い顔で笑った。それを受けたマーガレットもニヤニヤしながら言う。


「王太后様は、ジュビアの王族の血筋ですし…聖女でもありますから教会の力を借りて聖女として国を治めるって手もありますよ?」


「そうねぇ。教会を味方につけるのは簡単だけど、聖女が国のトップになっても政治は出来ないんじゃないかしら?

聖なる力を政治に利用するのは不味いわ。

教会には力は貸してもらっても、対等か、こちらが上くらいにしておかないと…

信心深い人たちを上手く先導して色々やらかす未来が見えるようだわ」

「国を動かすって難しいのですね。サクッと現王を退位させて、北海の凍土へ追いやって、ついでに王妃の実家の勢力も削いで、王太后様が実権を握ってしまえばよいのに…」

 脳筋気味のセーラは、国王及びソレイユ家にまつわる者が聞いていたらヤバい事をさらっと言ってのけた。


「あらぁ、セーラよい提案ね。

アレクならお得意の魔道具を使って永久凍土を何とか出来るかもしれないわね。

北海には、資源が眠っているからソレイユ家に渡すわけにはいかないけど…

アレクには、これまでのユーリに対する冷遇及び妻であるシャロンの実家ソレイユ家の者たちの言いなりになって国王としての仕事を放棄していた事の責任を取らせないといけないわねぇ。

先ずは、アレクの仕事ぶりを調べあげて国民に知らせようかしら?
 
ちょっと楽しみになってきたわね。

私の実家にも支援を要請しないと…

その前に、ねぇ…ユーリはどうしたい?

ユーリの生物学上の父と母に対して何かやりたい事はある?

ユーリの意見を最優先にするから何でも言っていいのよ。

あなたは、グラント王国の第二王女なのだからね。

あなたが望むなら、私が与えられる物なら全てあげたいと思っているのよ」


 にこにこしながらお土産のお菓子を食べているユーレリアに問いかける王太后様である。


「そうだなぁ。私も最初はお父様やお母様に会いたかったし、お母様に可愛がられているとウワサで聞いているお姉様が羨ましいと思っていたの。

でもね。私が男じゃなかったからって見向きもしなかった両親に今更会いたくもないし、何か仕返しをしても時間をムダにするだけな気がしちゃって…

あの二人に対する仕返しは、私が私のやりたい事をやって楽しく生きていく事なんじゃないかな?って今は思っているの。

だからお祖母様は、お祖母様がやりたいようにやってくれたらいいよ。

私も私のやりたい事を探しながら、その過程で私の力ではどうにもならない事が出てきたらお祖母様や、ばあや、マーガレット、セーラ、そして…影のみんなに助けてもらえたら有難いなぁって…

こんなんじゃ甘いかな?」


「ユーリ…あなたって子は…」


「ユーレリア様!一生ついて行きます!」


「ユーレリア様!私が一生守ります!」


「ユーレリア様最高!」


 拍手が巻き起こり、大人たちはみな健気なユーレリアの言葉に感動の涙を流すのだった。
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