9 / 12
9
しおりを挟む
「マーガレット買いかぶりすぎだわよ?私が女王ねぇ…
悪くはない話だけど、この歳でしょ?もう公務とか面倒になってきちゃって…
私より、ユーリの方が女王に向いているからユーリが成人したら女王になれるように法を整備しようかしらね。
可愛いユーリを育児放棄した父母や、それを後押ししたソレイユ家には責任を取らせないとねぇ。」
王太后様は、口元を歪め悪い顔で笑った。それを受けたマーガレットもニヤニヤしながら言う。
「王太后様は、ジュビアの王族の血筋ですし…聖女でもありますから教会の力を借りて聖女として国を治めるって手もありますよ?」
「そうねぇ。教会を味方につけるのは簡単だけど、聖女が国のトップになっても政治は出来ないんじゃないかしら?
聖なる力を政治に利用するのは不味いわ。
教会には力は貸してもらっても、対等か、こちらが上くらいにしておかないと…
信心深い人たちを上手く先導して色々やらかす未来が見えるようだわ」
「国を動かすって難しいのですね。サクッと現王を退位させて、北海の凍土へ追いやって、ついでに王妃の実家の勢力も削いで、王太后様が実権を握ってしまえばよいのに…」
脳筋気味のセーラは、国王及びソレイユ家にまつわる者が聞いていたらヤバい事をさらっと言ってのけた。
「あらぁ、セーラよい提案ね。
アレクならお得意の魔道具を使って永久凍土を何とか出来るかもしれないわね。
北海には、資源が眠っているからソレイユ家に渡すわけにはいかないけど…
アレクには、これまでのユーリに対する冷遇及び妻であるシャロンの実家ソレイユ家の者たちの言いなりになって国王としての仕事を放棄していた事の責任を取らせないといけないわねぇ。
先ずは、アレクの仕事ぶりを調べあげて国民に知らせようかしら?
ちょっと楽しみになってきたわね。
私の実家にも支援を要請しないと…
その前に、ねぇ…ユーリはどうしたい?
ユーリの生物学上の父と母に対して何かやりたい事はある?
ユーリの意見を最優先にするから何でも言っていいのよ。
あなたは、グラント王国の第二王女なのだからね。
あなたが望むなら、私が与えられる物なら全てあげたいと思っているのよ」
にこにこしながらお土産のお菓子を食べているユーレリアに問いかける王太后様である。
「そうだなぁ。私も最初はお父様やお母様に会いたかったし、お母様に可愛がられているとウワサで聞いているお姉様が羨ましいと思っていたの。
でもね。私が男じゃなかったからって見向きもしなかった両親に今更会いたくもないし、何か仕返しをしても時間をムダにするだけな気がしちゃって…
あの二人に対する仕返しは、私が私のやりたい事をやって楽しく生きていく事なんじゃないかな?って今は思っているの。
だからお祖母様は、お祖母様がやりたいようにやってくれたらいいよ。
私も私のやりたい事を探しながら、その過程で私の力ではどうにもならない事が出てきたらお祖母様や、ばあや、マーガレット、セーラ、そして…影のみんなに助けてもらえたら有難いなぁって…
こんなんじゃ甘いかな?」
「ユーリ…あなたって子は…」
「ユーレリア様!一生ついて行きます!」
「ユーレリア様!私が一生守ります!」
「ユーレリア様最高!」
拍手が巻き起こり、大人たちはみな健気なユーレリアの言葉に感動の涙を流すのだった。
悪くはない話だけど、この歳でしょ?もう公務とか面倒になってきちゃって…
私より、ユーリの方が女王に向いているからユーリが成人したら女王になれるように法を整備しようかしらね。
可愛いユーリを育児放棄した父母や、それを後押ししたソレイユ家には責任を取らせないとねぇ。」
王太后様は、口元を歪め悪い顔で笑った。それを受けたマーガレットもニヤニヤしながら言う。
「王太后様は、ジュビアの王族の血筋ですし…聖女でもありますから教会の力を借りて聖女として国を治めるって手もありますよ?」
「そうねぇ。教会を味方につけるのは簡単だけど、聖女が国のトップになっても政治は出来ないんじゃないかしら?
聖なる力を政治に利用するのは不味いわ。
教会には力は貸してもらっても、対等か、こちらが上くらいにしておかないと…
信心深い人たちを上手く先導して色々やらかす未来が見えるようだわ」
「国を動かすって難しいのですね。サクッと現王を退位させて、北海の凍土へ追いやって、ついでに王妃の実家の勢力も削いで、王太后様が実権を握ってしまえばよいのに…」
脳筋気味のセーラは、国王及びソレイユ家にまつわる者が聞いていたらヤバい事をさらっと言ってのけた。
「あらぁ、セーラよい提案ね。
アレクならお得意の魔道具を使って永久凍土を何とか出来るかもしれないわね。
北海には、資源が眠っているからソレイユ家に渡すわけにはいかないけど…
アレクには、これまでのユーリに対する冷遇及び妻であるシャロンの実家ソレイユ家の者たちの言いなりになって国王としての仕事を放棄していた事の責任を取らせないといけないわねぇ。
先ずは、アレクの仕事ぶりを調べあげて国民に知らせようかしら?
ちょっと楽しみになってきたわね。
私の実家にも支援を要請しないと…
その前に、ねぇ…ユーリはどうしたい?
ユーリの生物学上の父と母に対して何かやりたい事はある?
ユーリの意見を最優先にするから何でも言っていいのよ。
あなたは、グラント王国の第二王女なのだからね。
あなたが望むなら、私が与えられる物なら全てあげたいと思っているのよ」
にこにこしながらお土産のお菓子を食べているユーレリアに問いかける王太后様である。
「そうだなぁ。私も最初はお父様やお母様に会いたかったし、お母様に可愛がられているとウワサで聞いているお姉様が羨ましいと思っていたの。
でもね。私が男じゃなかったからって見向きもしなかった両親に今更会いたくもないし、何か仕返しをしても時間をムダにするだけな気がしちゃって…
あの二人に対する仕返しは、私が私のやりたい事をやって楽しく生きていく事なんじゃないかな?って今は思っているの。
だからお祖母様は、お祖母様がやりたいようにやってくれたらいいよ。
私も私のやりたい事を探しながら、その過程で私の力ではどうにもならない事が出てきたらお祖母様や、ばあや、マーガレット、セーラ、そして…影のみんなに助けてもらえたら有難いなぁって…
こんなんじゃ甘いかな?」
「ユーリ…あなたって子は…」
「ユーレリア様!一生ついて行きます!」
「ユーレリア様!私が一生守ります!」
「ユーレリア様最高!」
拍手が巻き起こり、大人たちはみな健気なユーレリアの言葉に感動の涙を流すのだった。
12
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
「身分が違う」って言ったのはそっちでしょ?今さら泣いても遅いです
ほーみ
恋愛
「お前のような平民と、未来を共にできるわけがない」
その言葉を最後に、彼は私を冷たく突き放した。
──王都の学園で、私は彼と出会った。
彼の名はレオン・ハイゼル。王国の名門貴族家の嫡男であり、次期宰相候補とまで呼ばれる才子。
貧しい出自ながら奨学生として入学した私・リリアは、最初こそ彼に軽んじられていた。けれど成績で彼を追い抜き、共に課題をこなすうちに、いつしか惹かれ合うようになったのだ。
悪役断罪?そもそも何かしましたか?
SHIN
恋愛
明日から王城に最終王妃教育のために登城する、懇談会パーティーに参加中の私の目の前では多人数の男性に囲まれてちやほやされている少女がいた。
男性はたしか婚約者がいたり妻がいたりするのだけど、良いのかしら。
あら、あそこに居ますのは第二王子では、ないですか。
えっ、婚約破棄?別に構いませんが、怒られますよ。
勘違い王子と企み少女に巻き込まれたある少女の話し。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる