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ひとめぼれ
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「はぁ~っ。やっぱダメだったかぁ…歩未さん…好きすぎてヤバいって…
ガード固すぎない?
年下の僕の可愛いおねだり聞いてくれてもいいのにさぁ」
「祥也…アホだろお前…
うちの姉ちゃんに惚れるのは勝手だけど、ちゃんと相手の出方見て行動しないといつまでたっても可愛い年下男子枠のままだぞ?
しかも、姉ちゃんめっちゃ鈍感やし、大好きって言われても動じないぞ?
祥也君、また冗談言ってるとしか思ってねぇから」
「実の弟の望から見ても、僕って恋愛
対象には見られてない感じ?」
「だなっ。
困った弟がひとり増えちゃったわ。
面倒見ないと…って思ってそう」
◇◇◇◇◇◇◇
僕の名前は神楽祥也。
地方の体育大に通っている21歳の可愛い系子犬男子。
卒業後は、地域のみんなに愛される交番勤務の警察官になるのを目標に日々勉強や肉体強化に燃えている。
ちなみに、可愛い系子犬男子というのは、自称ではなくて周りからの意見だからね?
そんな僕が惚れている歩未さんは…
現在僕が同居している相手、坂下望の3歳年上の実姉であり、彼女と僕の運命の出逢いは、2年前に遡る。
大学の寮を出てひとり暮らしをしたいけど、家賃が高すぎて悩んでいた僕に一緒に住まないか?とバイト先で仲良くなった望が声をかけてくれたのだ。
家を見に行った時に、僕は歩未さんに、ひとめぼれしてしまった。
望は、姉である歩未さんと同居していたのだが、歩未さんの勤務先が移動になり、ひとり暮らしをする為、部屋が空いたので僕に話をもちかけたようだ。
初めて会った時、望の彼女と間違えて歩未さんに挨拶をして笑われてしまって…
その時に、歩未さんが緊張して何も答えられない僕に優しく話しかけてくれたんだ。
「えっ?
望の彼女って確か年下よね?
じゃあ、私めっちゃ若く見られたって事?
嬉しい!!
改めまして、私は望の姉の歩未です。
望がちゃんと大学通ってるか、たまに私に報告してくれる?
連絡先教えるから!」
「初めまして。
望と同じ大学に通っている神楽祥也です。
お姉さん、安心して下さい。
僕がお姉さんの代わりに望君を見張りますから!」
普段は、女性に対して消極的な僕なのに何故だか歩未さんに対しては最初から積極になれて、その場で連絡先を交換し合い定期的に連絡する事を約束したのだった。
「祥也君はシッカリしている感じがするから安心して任せられそう!
これから、望の事よろしくね」
「はい!勿論です。
歩未さんはお仕事で平日は忙しいと思いますので、週末にまとめて今週の望についてのレポートを送りますね」
「祥也君ありがとう。
レポート楽しみにしてるわよ」
歩未さんは、大輪の薔薇が咲いた時みたいに優しく甘く微笑んだ。
微笑みが甘く感じられたのも、僕が彼女に淡い恋心を抱き始めたからだったのだろう。
ガード固すぎない?
年下の僕の可愛いおねだり聞いてくれてもいいのにさぁ」
「祥也…アホだろお前…
うちの姉ちゃんに惚れるのは勝手だけど、ちゃんと相手の出方見て行動しないといつまでたっても可愛い年下男子枠のままだぞ?
しかも、姉ちゃんめっちゃ鈍感やし、大好きって言われても動じないぞ?
祥也君、また冗談言ってるとしか思ってねぇから」
「実の弟の望から見ても、僕って恋愛
対象には見られてない感じ?」
「だなっ。
困った弟がひとり増えちゃったわ。
面倒見ないと…って思ってそう」
◇◇◇◇◇◇◇
僕の名前は神楽祥也。
地方の体育大に通っている21歳の可愛い系子犬男子。
卒業後は、地域のみんなに愛される交番勤務の警察官になるのを目標に日々勉強や肉体強化に燃えている。
ちなみに、可愛い系子犬男子というのは、自称ではなくて周りからの意見だからね?
そんな僕が惚れている歩未さんは…
現在僕が同居している相手、坂下望の3歳年上の実姉であり、彼女と僕の運命の出逢いは、2年前に遡る。
大学の寮を出てひとり暮らしをしたいけど、家賃が高すぎて悩んでいた僕に一緒に住まないか?とバイト先で仲良くなった望が声をかけてくれたのだ。
家を見に行った時に、僕は歩未さんに、ひとめぼれしてしまった。
望は、姉である歩未さんと同居していたのだが、歩未さんの勤務先が移動になり、ひとり暮らしをする為、部屋が空いたので僕に話をもちかけたようだ。
初めて会った時、望の彼女と間違えて歩未さんに挨拶をして笑われてしまって…
その時に、歩未さんが緊張して何も答えられない僕に優しく話しかけてくれたんだ。
「えっ?
望の彼女って確か年下よね?
じゃあ、私めっちゃ若く見られたって事?
嬉しい!!
改めまして、私は望の姉の歩未です。
望がちゃんと大学通ってるか、たまに私に報告してくれる?
連絡先教えるから!」
「初めまして。
望と同じ大学に通っている神楽祥也です。
お姉さん、安心して下さい。
僕がお姉さんの代わりに望君を見張りますから!」
普段は、女性に対して消極的な僕なのに何故だか歩未さんに対しては最初から積極になれて、その場で連絡先を交換し合い定期的に連絡する事を約束したのだった。
「祥也君はシッカリしている感じがするから安心して任せられそう!
これから、望の事よろしくね」
「はい!勿論です。
歩未さんはお仕事で平日は忙しいと思いますので、週末にまとめて今週の望についてのレポートを送りますね」
「祥也君ありがとう。
レポート楽しみにしてるわよ」
歩未さんは、大輪の薔薇が咲いた時みたいに優しく甘く微笑んだ。
微笑みが甘く感じられたのも、僕が彼女に淡い恋心を抱き始めたからだったのだろう。
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