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第一部 第一章
帰郷~華那恵のために~
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ガタンゴトン、ガタンゴトン……
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
列車の中に響き渡る規則ただしい車輪の音。
窓の外には青い海が広がっていく。
「海だ……。
海が見える……」
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
「見なれた……見なれた景色だ……」
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
「……。
……かえってきた……この街に、かえってきたんだ……」
「……。
…………。
………………」
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
ガタンゴトン、ガタンゴトン……。
「華那恵(かなえ)のいる…この水無瀬町についに帰ってきたんだ。
今日からこの街で暮らしていけるんだ……」
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
ガタンゴトン………
。
。
。
(昔は私の事、体を張って守ってくれたのにね?
翔(しょう)ちゃんあの約束、忘れちゃたのかな?
…私は…忘れてないのに……)
「華那恵……?」
急に黙ってしまった華那恵に話しかける翔。
「ううん。何でもない。
じゃあ、私、教室にもどるね。」
寂しそうに言いながら教室に戻っていく華那恵。
翔は一人職員室に向かった。
戻ってきた華那恵に話しかけてくる、ショートカットの目つきのキツイ感じでボリュームのある身体の恵子(けいこ)、
同じくショートカットで小柄で大きな目の絵里(えり)、肩までのセミロングで少し太めの蓉子(ようこ)の3人。
「華那恵は何であんな奴に優しくできるかなー!」
「華那恵には似合わないよー」
「あんなのに、話かけるのやめなよ」
「華那恵の近くにあんな奴がいると華那恵が変な目で見られるよ!」
「そうだよ!」
三人は華那恵の囲むように立ち、交互に好きかってなことを華那恵に言ってくる。
三人の問いに少し頬を膨らましながら答える華那恵。
「話しかけるもなにも、翔ちゃんは友達だもん!
ああみえても、優しいとこあるんだから。
それに、私がそんなこと気にしないんだから…いいでしょ?」
(そうだよ…翔ちゃんは翔ちゃん! 私は私! 周りの人にあれこれ言われたくない!
私は、今でも優しい翔ちゃんが好きなんだから…)
華那恵は最後の言葉を飲み込んだ。
中学に入学して、華那恵は七年ぶりに翔と再会した。
華那恵は翔との約束を守るように可愛らしく成長していた。
背中まであるセミロングの長めの黒髪に大きな瞳に小さな唇。
肌も白くスタイルも良く、勉強もスポーツもできる成績優秀な少女になっていた。
それにくらべ、翔は幼稚園の頃の面影は何一つ無く大きく変貌していた。
チビでデブの運動が苦手な感じの容姿に、オドオドした感じの根暗で引きこもりがちな性格をしていた。
勉強も苦手で何一つ良いところのないクラスでも友達が誰もいない、そんな存在だった。
たしかに、華那恵も初めはその容姿の変わり様にショックを受けていたのも事実だ。
しかし、外見が変わっていても翔は翔だし、もともと外見で好きになった訳でもないのである。
実際に華那恵は子供の頃から、翔の事が好きだった。
「うっそー、ゲロゲロ!」
「信じられないー!友達だって?」
「あんな奴、友達になりたくない!」
三人の好き勝手な言葉を聞き流しながら、華那恵は数日前の事を思い出していた。
……小雨の降っている放課後、車のクラクションがけたたましく鳴り響いていた。
華那恵が音のする方向を振り返ると、道路の真ん中に立ちすくんでいる翔に気づいた。
翔の足下には、車にひかれ今にも死にそうな子犬が横たわっていた。
「翔ちゃん?」
翔はその場にしゃがみ込み、その子犬を片手で抱きかかえて、近くの公園に入っていった。
華那恵はそっと翔の後を追うように、公園に入って行った。
翔は公園のベンチに座っていた。
つぶやくような声で語りかけるように子犬を撫で続ける翔。
「痛いか? 苦しいのか? こんなことしかできなくてごめんな…」
そんな翔の様子を木の陰から見守っている華那恵。
雨音に混ざり、翔の声が微かに華那恵に聞こえてきた。
翔の頬には、雨なのか涙なのか解らないが、キラリと光る物が見えた。
やがて小さく鳴き声を残し、動かなくなる仔犬。
翔は黙ってその仔犬を優しく撫でていた。
やがて、子犬を片手で抱きかかえるように立ち上がり、華那恵がいる所とは反対側の道路から離れた木の所に歩いていった。
木の根元に穴を掘り、濡れながら子犬を埋める翔。
華那恵は翔の後ろ姿があまりにも寂しそうで声を掛けられなかった。
子犬を埋め終わった翔は小さく手を合わせると、泥だらけになりながらその場を去っていった。
去っていく翔の後ろ姿を黙って見送る華那恵であった……。
華那恵は昔から変わらない翔の優しさに気づき嬉しかった。
それと同時に自分が昔から優しい翔の事が大好きだったことを思い出していた。
そして、自分の気持ちに正直になろうと決心し、まわりから何を言われても気にしないようにしていた。
(そうだよ… 翔ちゃんは昔から優しいんだから……)
華那恵は遠くを見つめるように呟いていた。
・
・
・
一方、翔の方は子供の頃から華那恵の事が好きなのだが、あまりにも綺麗になりすぎている華那恵に対して、
自分が相応しくないと思っていた。
そして、まわりに言われるように華那恵が自分に優しくしてくれるのは同情からだと信じ込んでしまい、
初めのころは、自然と華那恵から距離を置くようになっていった。
しかし、華那恵の翔に対する態度は、翔が距離を作っていても何も変わらなかった。
教室の隅で一人でいる翔に、華那恵はよく声をかけてくる。
翔は孤独だった。
学校でも一人でいる事が多く、仲良くしている友達もいない。
部活動もしていない彼にとって放課後もやることがなく暇で、自宅に帰っても母親が遅くまで働いているために、
話し相手が誰もいない孤独な時間だった。
シングルマザーの翔の家は決して裕福とは言えなかったため、ゲームやゲーム機なんと物は持っていなかった。
そんな翔を不憫に思った母親はなんとかスマホを買い与えてはいたが、友だちのいない翔にとっては殆ど必要ないモノだった。
鳴らないスマホは殆ど置物となっていてゲームすらもしないのであった。
そんな環境が翔をますます暗い性格にしていた。
しかし、そんな翔にとって叔父の経営しているライブハウスに、夕食がてら遊びに行くことが唯一の心のよりどころであった。
叔父は翔の母親の弟で、市内でビルやマンションをいくつか持っている事業家で自由業を営んでいる人物であった。
実際、翔の住んでいるマンションも、叔父の持ち物で母親と二人安く住まわせてもらっていた。
翔の父親が亡くなった後も、翔の母親の事を心配して、色々と面倒を看てくれていた。
翔にとっても父親代わりの存在で色々と面倒を看てくれている。
翔にとって、叔父の店の手伝いができる事が、まるで父親の仕事を手伝っているような気がして嬉しかったのである。
叔父のライブハウスでは自分の居場所を見つけ、普通の少年でいられる唯一の時間であった。
それとは逆で学校での翔の居場所はまったくなかった。
それどころか、クラスでも人間として扱われず、暴言や暴力など受けるイジメの対象になっていた。
クラスの奴らは華那恵の前では、表立った行動は起こさず、クラス中から無視される存在になっていた。
そのためか、華那恵は翔がイジメられていることに、まったく気が付いていなかった。
華那恵にとってクラスメート達は仲の良い友達がいる仲間達であった。
そんな中、華那恵だけが翔をまともな一人の人間として接してくれている。
華那恵は翔が少しクラスで浮いている(嫌われているかも?)と思っていたが、自分が仲良くしていれば、
いつかはクラスメートも翔の事を判ってくれると信じていたのだった。
いつのまにか翔は華那恵に会うためだけに学校に通うようになっていた。
当然、クラスのと言うよりも学校の人気者の華那恵がそんな翔と仲良くしているのをクラスメイト達は面白いはずもなく、
翔が華那恵と仲良くする度に、翔へのイジメは華那恵の見えないところでエスカレートして行った。
それ故に翔は華那恵にだけには、自分が華那恵のせいで虐められているのを知られたくなかった。
翔はどんなに虐められても、華那恵の前では普通にしていた。
それどころか子供の頃から変らない態度の華那恵に対して、少しでもつりあえる男になりたいと思うようになっていった。
そんな中、翔は叔父の所で隆二の音楽と出会うのであった。
隆二はステージ上で格好よく、自信たっぷりに音楽弾き歌っていた。
翔はいつの間にか隆二にあこがれるようになっていった。
「僕もいつか、隆二さんのようなバンドマンになるんだ。」
翔はそう決心して、ギターを購入し、弾いてみたりもした。
翔にとって、初めて打ち込める物が出来た瞬間だった。
・
・
・
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
列車の中に響き渡る規則ただしい車輪の音。
窓の外には青い海が広がっていく。
「海だ……。
海が見える……」
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
「見なれた……見なれた景色だ……」
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
「……。
……かえってきた……この街に、かえってきたんだ……」
「……。
…………。
………………」
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
ガタンゴトン、ガタンゴトン……。
「華那恵(かなえ)のいる…この水無瀬町についに帰ってきたんだ。
今日からこの街で暮らしていけるんだ……」
ガタンゴトン、ガタンゴトン……
ガタンゴトン………
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(昔は私の事、体を張って守ってくれたのにね?
翔(しょう)ちゃんあの約束、忘れちゃたのかな?
…私は…忘れてないのに……)
「華那恵……?」
急に黙ってしまった華那恵に話しかける翔。
「ううん。何でもない。
じゃあ、私、教室にもどるね。」
寂しそうに言いながら教室に戻っていく華那恵。
翔は一人職員室に向かった。
戻ってきた華那恵に話しかけてくる、ショートカットの目つきのキツイ感じでボリュームのある身体の恵子(けいこ)、
同じくショートカットで小柄で大きな目の絵里(えり)、肩までのセミロングで少し太めの蓉子(ようこ)の3人。
「華那恵は何であんな奴に優しくできるかなー!」
「華那恵には似合わないよー」
「あんなのに、話かけるのやめなよ」
「華那恵の近くにあんな奴がいると華那恵が変な目で見られるよ!」
「そうだよ!」
三人は華那恵の囲むように立ち、交互に好きかってなことを華那恵に言ってくる。
三人の問いに少し頬を膨らましながら答える華那恵。
「話しかけるもなにも、翔ちゃんは友達だもん!
ああみえても、優しいとこあるんだから。
それに、私がそんなこと気にしないんだから…いいでしょ?」
(そうだよ…翔ちゃんは翔ちゃん! 私は私! 周りの人にあれこれ言われたくない!
私は、今でも優しい翔ちゃんが好きなんだから…)
華那恵は最後の言葉を飲み込んだ。
中学に入学して、華那恵は七年ぶりに翔と再会した。
華那恵は翔との約束を守るように可愛らしく成長していた。
背中まであるセミロングの長めの黒髪に大きな瞳に小さな唇。
肌も白くスタイルも良く、勉強もスポーツもできる成績優秀な少女になっていた。
それにくらべ、翔は幼稚園の頃の面影は何一つ無く大きく変貌していた。
チビでデブの運動が苦手な感じの容姿に、オドオドした感じの根暗で引きこもりがちな性格をしていた。
勉強も苦手で何一つ良いところのないクラスでも友達が誰もいない、そんな存在だった。
たしかに、華那恵も初めはその容姿の変わり様にショックを受けていたのも事実だ。
しかし、外見が変わっていても翔は翔だし、もともと外見で好きになった訳でもないのである。
実際に華那恵は子供の頃から、翔の事が好きだった。
「うっそー、ゲロゲロ!」
「信じられないー!友達だって?」
「あんな奴、友達になりたくない!」
三人の好き勝手な言葉を聞き流しながら、華那恵は数日前の事を思い出していた。
……小雨の降っている放課後、車のクラクションがけたたましく鳴り響いていた。
華那恵が音のする方向を振り返ると、道路の真ん中に立ちすくんでいる翔に気づいた。
翔の足下には、車にひかれ今にも死にそうな子犬が横たわっていた。
「翔ちゃん?」
翔はその場にしゃがみ込み、その子犬を片手で抱きかかえて、近くの公園に入っていった。
華那恵はそっと翔の後を追うように、公園に入って行った。
翔は公園のベンチに座っていた。
つぶやくような声で語りかけるように子犬を撫で続ける翔。
「痛いか? 苦しいのか? こんなことしかできなくてごめんな…」
そんな翔の様子を木の陰から見守っている華那恵。
雨音に混ざり、翔の声が微かに華那恵に聞こえてきた。
翔の頬には、雨なのか涙なのか解らないが、キラリと光る物が見えた。
やがて小さく鳴き声を残し、動かなくなる仔犬。
翔は黙ってその仔犬を優しく撫でていた。
やがて、子犬を片手で抱きかかえるように立ち上がり、華那恵がいる所とは反対側の道路から離れた木の所に歩いていった。
木の根元に穴を掘り、濡れながら子犬を埋める翔。
華那恵は翔の後ろ姿があまりにも寂しそうで声を掛けられなかった。
子犬を埋め終わった翔は小さく手を合わせると、泥だらけになりながらその場を去っていった。
去っていく翔の後ろ姿を黙って見送る華那恵であった……。
華那恵は昔から変わらない翔の優しさに気づき嬉しかった。
それと同時に自分が昔から優しい翔の事が大好きだったことを思い出していた。
そして、自分の気持ちに正直になろうと決心し、まわりから何を言われても気にしないようにしていた。
(そうだよ… 翔ちゃんは昔から優しいんだから……)
華那恵は遠くを見つめるように呟いていた。
・
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一方、翔の方は子供の頃から華那恵の事が好きなのだが、あまりにも綺麗になりすぎている華那恵に対して、
自分が相応しくないと思っていた。
そして、まわりに言われるように華那恵が自分に優しくしてくれるのは同情からだと信じ込んでしまい、
初めのころは、自然と華那恵から距離を置くようになっていった。
しかし、華那恵の翔に対する態度は、翔が距離を作っていても何も変わらなかった。
教室の隅で一人でいる翔に、華那恵はよく声をかけてくる。
翔は孤独だった。
学校でも一人でいる事が多く、仲良くしている友達もいない。
部活動もしていない彼にとって放課後もやることがなく暇で、自宅に帰っても母親が遅くまで働いているために、
話し相手が誰もいない孤独な時間だった。
シングルマザーの翔の家は決して裕福とは言えなかったため、ゲームやゲーム機なんと物は持っていなかった。
そんな翔を不憫に思った母親はなんとかスマホを買い与えてはいたが、友だちのいない翔にとっては殆ど必要ないモノだった。
鳴らないスマホは殆ど置物となっていてゲームすらもしないのであった。
そんな環境が翔をますます暗い性格にしていた。
しかし、そんな翔にとって叔父の経営しているライブハウスに、夕食がてら遊びに行くことが唯一の心のよりどころであった。
叔父は翔の母親の弟で、市内でビルやマンションをいくつか持っている事業家で自由業を営んでいる人物であった。
実際、翔の住んでいるマンションも、叔父の持ち物で母親と二人安く住まわせてもらっていた。
翔の父親が亡くなった後も、翔の母親の事を心配して、色々と面倒を看てくれていた。
翔にとっても父親代わりの存在で色々と面倒を看てくれている。
翔にとって、叔父の店の手伝いができる事が、まるで父親の仕事を手伝っているような気がして嬉しかったのである。
叔父のライブハウスでは自分の居場所を見つけ、普通の少年でいられる唯一の時間であった。
それとは逆で学校での翔の居場所はまったくなかった。
それどころか、クラスでも人間として扱われず、暴言や暴力など受けるイジメの対象になっていた。
クラスの奴らは華那恵の前では、表立った行動は起こさず、クラス中から無視される存在になっていた。
そのためか、華那恵は翔がイジメられていることに、まったく気が付いていなかった。
華那恵にとってクラスメート達は仲の良い友達がいる仲間達であった。
そんな中、華那恵だけが翔をまともな一人の人間として接してくれている。
華那恵は翔が少しクラスで浮いている(嫌われているかも?)と思っていたが、自分が仲良くしていれば、
いつかはクラスメートも翔の事を判ってくれると信じていたのだった。
いつのまにか翔は華那恵に会うためだけに学校に通うようになっていた。
当然、クラスのと言うよりも学校の人気者の華那恵がそんな翔と仲良くしているのをクラスメイト達は面白いはずもなく、
翔が華那恵と仲良くする度に、翔へのイジメは華那恵の見えないところでエスカレートして行った。
それ故に翔は華那恵にだけには、自分が華那恵のせいで虐められているのを知られたくなかった。
翔はどんなに虐められても、華那恵の前では普通にしていた。
それどころか子供の頃から変らない態度の華那恵に対して、少しでもつりあえる男になりたいと思うようになっていった。
そんな中、翔は叔父の所で隆二の音楽と出会うのであった。
隆二はステージ上で格好よく、自信たっぷりに音楽弾き歌っていた。
翔はいつの間にか隆二にあこがれるようになっていった。
「僕もいつか、隆二さんのようなバンドマンになるんだ。」
翔はそう決心して、ギターを購入し、弾いてみたりもした。
翔にとって、初めて打ち込める物が出来た瞬間だった。
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