聴かせてよ愛の歌を…翔と華那恵のラブストーリー

かのん

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第一部 第二章

旅立ち~僕のメザスモノ~

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「翔。ちょっとお母さんの話、聞いてくれる?
 お母さんね、高村さんにプロポーズされちゃったの…どうしたら…いい?」

ある日の休日の事であった。
翔の前に座った母親からそんな相談を突然された。

父親が交通事故で死んでから、翔を育てるために苦労してきた母親。

そんな母親のことを思えば、翔は母親の再婚を反対できなかった。

翔自身も何回か母親とその相手にも会ったことがある。
優しくて感じのいい人だった。

その人は、沖縄で会社を経営している九州出身の実業家で、
仕事で東京に来ていたときに取引先の会社で働いている母親と出会ったという話だった。

「うん、いいよ。僕の事は気にしないで母さんの好きにすれば…。高村さんならいい人だし…」

翔は母親の再婚に賛成していた。

一年の終わりで、沖縄に引っ越しをすることになった翔。              

ただ翔の気がかりは、華那恵と逢えなくなることだった。

翔にとって新たな目標が出来た。
転校するまでの間に、華那恵に自分の気持ちを告白をする。

そのためにも、残された時間で華那恵のためそして自分自身のために、
華那恵にふさわしい男になろうと今まで以上に努力していく翔であった。

(僕は華那恵のために努力する…)

そんな思いを胸に頑張っていく翔。
そして、今までよりも積極的に華那恵に話しかけるようになっていった。

華那恵は翔が話しかけるといつも笑顔で答えてくれた。

そんな華那恵の態度を見る度にクラスの男達は翔に対し嫉妬を憶え、
華那恵のいないところでのイジメは今まで以上に激しくエスカレートしていくのであった。

見えない場所への暴力は毎日のように続いていった。

華那恵は下校するときも、翔を誘って一緒に帰ってくれるようになっていった。
時にはそのまま翔の自宅にあがり、宿題を一緒にやるようにもなっていった。

その度に、クラスの華那恵を崇拝する気の強い女の子達は、翔の所にやってきては文句を言ってくる。

「華那恵と一緒にいるな!」
「華那恵が可哀想なんだよ!あんたみたいなのが側にいると!」

時には突き飛ばされもした。
彼女たちにとって、華那恵は憧れの女の子であった。
もっと華那恵に相応しい男の子と一緒にいてほしいのである。

翔は見た目も悪いし成績も良くないし、男からも女からも馬鹿にされる男の子である。
彼女たちは華那恵が好んで一緒にいる翔が、もっとも相応しくない男の子と思っていた。

そんな思いもあってか、クラスの女の子全てからも直接イジメられるようになっていた。





年が明ける頃には、翔は華那恵とさらに仲良くなっていた。
冬休みの間は華那恵が翔の自宅に遊びに来ては、お昼ご飯を作ってくれたりした。

翔の部屋でギターを弾く翔を観ていたり時には華那恵の自宅にも遊びに行ったりした。

そして春が近づき、翔が転校する日が近づいてきていた。
翔はまだ誰にも、転校の事を言っていなかった。
当然のことながら華那恵は翔の転校の事を知らなかった。

華那恵と一緒に下校してるときに、翔は華那恵に転校することを告げた。

「華那恵、僕今月の十五日で転校するんだ。」

突然の翔の言葉に驚く華那恵。

「ウソ?ウソでしょ?翔ちゃん…。そんな急に…どうして?」

「ほんとうだよ。母さんが再婚することになったんだ…」

「お、お母さんが?でも、どうして?それならどうして…今まで言ってくれなかったの?」

「華那恵、今までありがとう!華那恵が側にいてくれて、僕は嬉しかったんだ。
 僕は最後まで、華那恵と普通に接していたかったんだ。」

「だからって…。翔ちゃん、わたし寂しい。翔ちゃんがいなくなるなんて…」

「ごめん。華那恵、ごめん…」

翔は嬉しかった。
こんな自分でも、華那恵は本気で寂しがってくれる。

下をむいていた華那恵は、翔の方に振り返り聞いてきた。

「翔ちゃん。何時出発するの?何処に行っちゃうの?遠くなの?」

「……遠くだよ。この街をでるのは、来週の月曜日の昼過ぎなると思う。
 朝、学校に行ってからだけど…母さんは結婚式の準備で先に行っちゃうから…
 一人で結婚式をする九州に向かうんだ。」

翔の返事に悲しそうな表情を見せながら答える華那恵。

「わたし…学校と…お互いの自宅以外で、翔ちゃんと会ってない。
 大きくなったら、二人でいろんな所に…行こうとおもってたのに……
 後、五日しか無いなんて……」

「華那恵。今度の日曜日、一緒に映画を観にいかないか?」

翔は思い切って華那恵を映画に誘っていた。
日曜日、翔の転校する前の日の約束であった。

翔は、この日に華那恵に自分の気持ちを告白するつもりだった。

「映画?…翔ちゃんと二人で? 嬉しい! 行く! 私、何があっても絶対行く!」

華那恵は笑顔で答え、喜んでくれていた。

「約束だからね?約束!!」

華那恵は笑顔のまま、翔の前に小指を出してきた。
約束の指切りを交わしながら、翔は華那恵との昔の約束を思い出していた。

(華那恵。……昔から変わっていない…)

二人は笑顔で初デートの約束を交わしたのであった。

  〈初めてのデート〉

「翔ちゃん!」

日曜日、デートらしく翔は華那恵と駅前で待ち合わせをしていた。
翔の姿を見つけ、嬉しそうに駆け寄ってくる華那恵。
デニムパンツにTシャツ、淡い色のジャケットがわりの長袖シャツ姿の翔に対して、
白のシャツにチェック自のフリル付きのカジュアルなベスト、
ひざ下まである巻きスカートっぽい白いロングスカート。
少し大人可愛い春らしいファッションであった。
華那恵は翔のために、目一杯お洒落をしてきてくれていた。

「どう? 翔ちゃん?」

華那恵は照れくさそうに微笑みながら翔の前を一回転して見せた。
白いスカートがふわりと巻き上がり、白い足と膝がチラリと見えた。

「う、うん。 に、にあっているよ…。 かっ…か…かなえ……」

華那恵の笑顔と白い足に動揺し、思い切りどもりまくる翔であった。

「翔ちゃんのために、一生懸命お洒落してきたんだからね?」

翔の言葉に安心したように可愛く笑う華那恵。

そんな華那恵の笑顔を見られて、翔は幸せだった。

「行こ!翔ちゃん。映画、始まっちゃうよ!」

華那恵は自分のことに見とれてる翔の腕を取って、映画館につれていった。

二人が見た映画は、この春話題になっている恋人と死に別れてしまう悲しい純愛ラブストーリーだった。

「悲しいお話だったね…」

映画館を出てから、華那恵は翔の手を握りながら言ってきた。

「華那恵…」

翔も黙って手を握り返す。

「私たちも恋人同士に見えるかな?」

華那恵の言葉に思わず赤くなる翔。

「このまま…帰っちゃうの……何だか寂しい……」

華那恵がそっと呟く。

「華那恵…ちょっと……中央公園によっていこうか?」

「うん!」

翔は勇気を振り絞って言ってみた。
そんな翔の誘いに嬉しそうに答える華那恵だった。

告白するつもりで街の中心にある大きな公園に誘う翔。
手を繋ぎながら二人で歩いていった。

ドン!

「きゃっ!」

「イッテエー!」

公園に向かっている途中に華那恵は一人の男と身体がぶつかってしまう。

「華那恵……大丈夫?」

翔が華那恵の腕を掴み聞いてきた。

四人の男達が翔達の周りを取り囲んできた。

「よう仲いいねぇ?」

「な、な、なんなんですか!あなたたちは……」

翔は華那恵を守るように立ち精一杯強がって言い返した。

「だっせい、男だな?お嬢ちゃん?ボランティアか?」

「可愛い、お嬢ちゃん! こんな男と付き合うのなら俺達と付き会えや!」

「俺達にもその可愛いお顔でボランティアしてくれよ?ちょっとこいや!」

男たちの反応から翔は自分のせいで、男達にからまれてしまったことを感じた。

そのまま、四人に囲まれるように路地裏に連れ込まれてしまうのであった。

「しょう…ちゃん」

消え入りそうな声で翔の名前を呼ぶ華那恵。
翔には華那恵の手が震えているのが伝わってきた。

「おら、イイから離れろや!」

一人の男にその場で引き離される二人であった。

「翔ちゃん!」

「華那恵!」

翔の目の前で体を掴まれ、襲われそうになる華那恵。

「いやー! やめてー! 離して! いやぁぁぁー!!」

「へへへ。 いいだろ? お嬢ちゃん?」

一人の男がいやらしく華那恵に迫っていく。

泣き叫びながら抵抗する華那恵。

「やめろ! たのむ! やめてくれー!!」

華那恵を捕まえてる男に近づき、体を張って止めようとする翔。

「へっおもしれぇ! さからうのか? おいっ! おめえら! そのガキからやっちまいな!」

「「「おぉぉー!」」」

華那恵を捕まえている男の号令で一斉に翔に襲いかかる他の男達。

「やめろ!! 華那恵をはなせ!!」

翔は男達に殴られながらも前に進み、捕まえている男と華那恵の間になんとか入りこんだ。
そして華那恵を抱きかかえ必死に逃げようとした。

しかし、翔の力では華那恵を逃がすことさえできず、
男達に捕まり華那恵を抱きかかえたまま地面に倒れ込んでしまう。

それでも翔は華那恵を守るように覆いかぶさっていた。
男たちは翔と華那恵を引き離そうと、翔に殴る蹴るの暴行を加える。

華那恵の目の前で血を流しながら、必死に耐える翔。

「いやぁー! 翔ちゃん! 翔ちゃん! お願いやめて! 翔ちゃんが死んじゃう!」

翔の腕の中で泣き叫ぶ華那恵。
翔は泣き叫ぶ華那恵の声を聞きながら、心の中で華那恵に謝り続けていた。

(ごめん華那恵。 ほんとにごめん! 僕じゃ…華那恵を守れない…)

「オラオラオラァ! どこまで耐えられぇぐえっ!!」

翔の意識が遠のき始めたとき、翔に暴行をくわえていたリーダー格の男が
一人鈍い声を出しながら路地の奥に吹っ飛んで行った。

「なんだ! てめえは?」

リーダー格の男が目の前から消えるようにいなくなり、
仲間の男の一人が叫びながら路地の入り口の方を見た。
翔も無意識に男達の隙間からその方向を見ていた。

そこにはがっしりとした大きな身体の男の人と、その後ろにギターケースを
大事そうに抱えて心配そうにこちらを見ている綺麗な少女が立っていた。

「て、てめえ、隆二!」

男の一人がその男の名前を叫ぶ。
それと同時に隆二は素早く動き、その男に殴りかかっていた。

男は思わず翔の元から離れ、隆二の拳を避けようとする。

ばっきぃ!!

「がっ!」

鋭い音と共に、一発で男は地面に転がっていった。

「さあ、次は何奴(どいつ)の番だ? 俺の目の前でいい根性してるなお前ら?」

残った男達の方を振り返り、ゆっくりと近づきながら脅かす隆二。

「す、すみません! 隆二さん! もう、しませんから……」

後ずさりしながら、隆二に謝ってくる男達。

「だったら早く、このゴミを持って失せろ! でないと…お前らも…」

隆二は転がっている男を睨みつかながら叫ぶように言った。

「やべー! 逃げろー!」

残っている男達は、転がっている仲間を助けながら逃げていった。
それを見た翔は安心したように華那恵を抱きかかえている腕の力を緩めた。

「翔ちゃん! 翔ちゃん!」

翔の腕の力がゆるみ自由になった華那恵は身体を起こし、泣きながら翔の名前を叫んでいた。

翔は華那恵の声を聞きながら隆二の姿を見ていた。

「大丈夫か? よく彼女を守っていたな?」

隆二は優しく翔に微笑みかけて、手を差し伸べてきた。
翔は隆二の手を借り上半身を起こし、お礼を言う。

「隆二さん…。 ありがとう…ございました……」

自分の憧れの人である隆二に助けられ、翔の頬に熱いものが流れ落ちていく。

「翔ちゃん? …大丈夫?」

華那恵の声で我に返る翔。
そして、華那恵の方を見て話をしはじめた。

「ご、ごめんな…華那恵。 僕のせいで…怖い想いをさせた。
 ぼ、ぼく…は…華那恵の事を……守れなかった。」

「そ、そんなことない! 翔ちゃんは、私を守ってくれたよ?
 こんなにケガをしながら、一生懸命…守って……く…れ…た……」

華那恵は大粒の涙を流しながら、翔に抱きついてきた。

「こんな…ぼくなんかと…… いっしょにいるから…… 華那恵は絡まれたんだ。
 ……もう…ぼくなんかと…… 一緒にいない方が…いい。
 一緒にいると……また…華那恵に迷惑を……掛ける。また怖い…思いを……させる。」

翔は華那恵を見つめ涙を堪えながら言った。

「し、翔ちゃん? どうして? どうして…そんなことを……言うの?
 そんなの嫌! お願い……そんなこと……言わないで……」

華那恵は翔の言葉に驚きながら、翔の顔を見つめて聞いてくる。

「今の、僕じゃ………華那恵を……守れない……」

翔は華那恵から視線を外し、遠くを見つめて呟いた。

「翔…ちゃん……?」

そんな翔の態度に華那恵は呆然としながら翔の名前を呼ぶ。

そんな二人を見てギターケースを抱えている少女が近づいてきて優しく言ってきた。

「翔君っていったけ? 君は十分、華那恵ちゃんを守ってたわよ?」

「だめなんだ。 こんなんじゃ…だめなんだ……」

翔は涙ぐみながら少女の言葉を否定する。

隆二はそんな翔の気持ちを察してか、翔の肩を力強く掴み翔の目を見て言った。

「翔! 悔しかったら強くなれ! どんなときも、彼女を守れる強い男になれ! お前なら俺よりも強くなれる!」

「りゅ、りゅうじさん?」

隆二は翔にそれだけ告げ、その場を去っていった。

「行くぞ! 玲子!」

「あん。 待ってよ、隆二。」

隆二と玲子が去っていった後、翔はしばらく隆二達が去っていた方向を見つめていた。

「強く? 僕が? 強く? 隆二さんの様に……?」

そう呟くと翔は立ち上がりよろよろと歩き始めた。

華那恵は黙って翔の後を付いて行くのであった。





「あんた、ちょっと付き合いなさいよ!」
「おいっクズ野郎!ちょっとこいや!」

転校する日の朝。
学校に登校して来た翔は、華那恵の取り巻きの一人恵子に声を掛けられる。
そして、ほかの取り巻きたちに囲まれ、クラスメートの男達に腕を掴まれ校舎裏に連れて来られた。

「お前、昨日華那恵ちゃんと二人で街を歩いていただろ!」
誰かに昨日の華那恵とのデートを見られていたのだった。

校舎裏で取り巻きの女の子達と男達に囲まれる翔。

「あんた! なにかんがえてるんだよー!」
「あんた何かに華那恵は似合わないっていってるだろー!」

「いつも一人でいるから同情されてんのもわからないのかー!」

「あんたみたいのが華那恵のそばにいるだけで、華那恵が迷惑すんだよ!」

「お前! 馬鹿だから、わかんないだろー!」

「俺達の華那恵ちゃんに、なれなれしくしやがって!」

「おまえなんか! その辺の犬っころとデートしてればいいんだよー!」

女達は翔に罵声を浴びせ、男達は殴る蹴るの暴行を加え始める。

「あははははは。 お前なんかこの学校からイナクなっちゃえ!」

地面にうずくまる翔に、笑いながら足で攻撃を繰り出す恵子。
それを見た複数の男達も同じように足で攻撃を繰り出してくる。
恵子以外の華那恵の取り巻き達は黙ってその用を見ていた。。

黙ってその制裁を受ける翔であった。

「あはははは。」

人気のない校舎裏にいつまでも笑いがこだましていた。





「し、翔ちゃんが?」

いつもより少し遅めに登校して来た華那恵は教室に残っていたクラスメイトから、
翔が恵子達に校舎裏に連れていかれたことを教えられ、急いで校舎裏に向かっていった。

校舎裏に着いた時にはもう誰の姿も無かった。
ただ、誰かがケガをしただろうと想像できるように地面の上には血痕が残っていた。
その血痕の周りには複数の足跡も残っている。

「しょ、翔ちゃん…ケガを…」

華那恵はいそいで翔の事を探したが学校のどこにも翔の姿はなかった。

翔はそのまま、教室に姿を見せなかった。
翔はクラスメイトの誰にも別れを告げないで転校していったのであった。





その日の昼過ぎ、列車に乗ろうとしている翔の前に華那恵が立っていた。

「華那恵…どうして? ……学校は?」

「見送りにきちゃった…。」

俯きながら答える華那恵。

「華那恵……」

しばらく黙っている二人。

二人の沈黙を華那恵が破った。

「わたし、今日……初めて知ったの。
 翔ちゃんが私のために…虐められてたのを……
 翔ちゃん、どうして? どうして? 言ってくれなかったの?」

華那恵は目に涙を溜めながら呟くように聞いてきた。

「華那恵。
 …そっか、わかっちゃたのか……僕は華那恵にだけは、知られたくなかったんだ。
 だって…華那恵が知ったら……悲しむだろ?」

華那恵に笑ってみせる翔。

「ごめんね、私のために……。
 ……みんな…ひどいよね……ひどいよね……」

華那恵の瞳から大粒の涙が頬を伝い流れ落ちていく。

「みんなは、悪くないよ。 悪いのは、僕だ……」

翔は包帯だらけの顔をあげ、一言呟き列車に飛び乗った。

「翔ちゃん! 私、待ってるから! ずっと、待ってるから!
 必ず連絡をちょうだい!」

華那恵は泣きながら叫んできた。

華那恵の問いに翔は答えなかった。

発車のベルが鳴り、扉が閉まる。

「翔ちゃん、どうして? どうして…約束してくれないの?」

閉まった扉にもたれ掛かりながら、
翔は泣いている華那恵を見ていた…。

列車がゆっくりと動き出し、華那恵が追いかけてくるのが見える。

「翔ちゃん……翔ちゃん!翔ちゃん!!」

翔は動き始めた電車の窓からそんな華那恵を見ながら心に誓う。

(必ず、ここに戻ってくる…華那恵に相応しい男になって…戻ってくる。
 そして…馬鹿にした奴らを……必ず見返してやる)

いつの間にか翔の頬には、涙が流れ出していた。

華那恵は翔の頬に流れる涙をみて、立ち止まってしまう。

列車のスピードが徐々に速くなって行き、翔はどんどん小さくなっていく華那恵を見ていた。

その姿を瞼に焼き付けるように……。




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