聴かせてよ愛の歌を…翔と華那恵のラブストーリー

かのん

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第二部第一章 act.44

懺悔2~翔と蓉子2~

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それから二人は自分達の事を話し合った。

「そっか。アメリカンスクールに…通学
 していたんだ。だから、松本くんの事
 探せなかったんだ」

「そうだな? あそこは普通の学校とは
 違うところだったし…しかも基地
(ベース)の隣にあったし、放課後は
 街なんかも行かなかったからね…
 毎日、基地(ベース)内に行っていた
 からね…あっでも、海岸は毎朝
 走っていたかな?」

「さすがに海岸は行かなかったなぁ…
 街にはご飯食べに出たことはあっても、
 繁華街にはいないと思っていたし。
 そっか基地の中か…さすがに基地の中
 までは行けないよね?
 でも、そこのクラブでバンドまで
 やってて…今もMATでしかも、
 『グリフォ』のメンバーなんて…
 私ビックリだよ!しかも、こんなに
 変ってるなんて…二重でビックリ」

「蓉子こそあの頃に比べたら
 かなり変ってると思うぞ?」





そして、翔のバイトの時間になり別れる
ことになった二人。

「ごめんね…松本くん…。本当は…
 私なんかを優しくするのいやだった
 でしょう?」

玄関で別れの前の蓉子の問いに、
翔はとまどった。

「いや…別に…。蓉子こそ…相手が俺で
 がっかり来てるんじゃないのか?」

翔が蓉子に聞く。

「そんなこと…無いよ!…私…今…
 救われた気持ちだもん!」

慌てて否定する蓉子。

「蓉子…。これからは…俺のこと
 呼ぶときは…『翔』でいいよ」

「うん翔。…今日はありがとう!」

蓉子は翔にお礼を言ってきた。
出ていこうとする蓉子を呼び止める翔。

「蓉子!一言だけ言っておく。
 お前はもう一人じゃないぞ!
 …この俺がいる。俺だけじゃ足りなか
 ったら…バンドの連中も紹介してやる!
 一度、MATに遊びにおいで」

蓉子はパッと顔を明るくし返事をしてくる。

「ホント?…会わせてくれるの?
 …嬉しい」

「ああ…約束だ!」

翔もにこやかに笑いながら返事をした。

「うん。 ありがとう翔。
 それと史絵ちゃんの件はごめんなさい」

「…………ああ……。
 史絵ちゃんには俺から上手く
 言っておくよ……」

「………いい。自分のことだから……
 自分でけじめをつける」

「……!?」

「彼女には自分で謝りたいの……ダメ?」

「…………解った。
 だったら明日プールにおいで」

「うん必ず行く。じゃあ本当にありがとう」

「じゃあ……明日な」

「うん。ありがとうね翔!」

蓉子は深々と頭を下げ、
扉を閉めて出ていった。


(……蓉子か。何か…救われた感じだな…。
 ……俺の方こそ…ありがとうだよな……
 ……………………………。
 俺は…いつか…
 華那恵にすべてを話す日が……
 来るんだろうか……?
 ………でも……いつかは……
 話さなければならないんだろうな
 ………きっと……)

翔もライブに出かける用意をし
部屋を出ていった。




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