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第二部第一章 act.59
悪だくみ・恵子の逆襲・1
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「雪乃ちゃん…遅いわね…
どうしたのかしら?」
金曜日も夜。
ライブを終えた後、玲子が言ってきた。
今日は雪乃が来ることになっている
約束の日だった。
しかしライブの間、雪乃はとうとう姿を
見せなかった。
「………雪乃、どうしたんだろ?」
(今日は金曜日だし……
バイトがあるのは確かだし、
自宅によってからMATに来るのも
考えられるが…。
……にしては遅くないか?)
「たしかに…遅いよなあ…。約束を破る子
じゃ無いのに…何かあったのかな?」
(………隆二さんの言うとおりだ。
雪乃は約束を破るような娘じゃない。
来ると言ったら必ず来る。
しかも…その約束の相手が玲子さんなら…
なおさらだ……。
まさか…途中で事故に遭ったんじゃ…?)
隆二が心配そうに言ってきた時、
翔のスマホが鳴った。
トゥルルルル……
トゥルルル……
トゥルルルルルルゥ
「翔くん……携帯鳴っているよ」
「ははは……早速…雪乃ちゃんからだ……」
「…………違う。蓉子からだ」
電話の相手は蓉子だった。
ピッ
慌ててスマホを手にして、
回線を開き自分の耳に当てる翔。
「はい…もしもし……蓉子か?」
「翔!早くきて!早く!…早く来ないと
雪乃ちゃんが! 雪乃ちゃんが!」
翔が話し出すより早く電話の向こう
から慌ててる蓉子の声が聞こえる。
「蓉子!蓉子か?…どうしたんだ?
雪乃になにか?」
翔の慌てように緊張が走る
グリフォのメンバー達であった。
電話口で蓉子は、慌てながら
雪乃のことを告げる。
「翔!大変なの…雪乃ちゃんが…
恵子に…恵子達に…早く!」
「恵子に?蓉子!どういうことなんだ?
なんで恵子が雪乃に?」
「翔くん!雪乃ちゃんに何があったの?」
「雪乃が……恵子に……畜生」
あの日。
翔の話を聞き、恵子の性格を見抜いて
いた蓉子は、恵子がこのまま引き下がる
とは思えなかった。
そこで恵子の仲間達に連絡を取り。
それとなく恵子の事を見張っていた
のである。
「石田!車を回してくれ!」
「OK!」
翔の話ぶりに雪乃の身に何かが有った
ことを悟った隆二は、石田に言って
車の用意をさせる。
車のキーを持ってMATを出ていく石田。
「翔。俺にも聞かせろ」
隆二は翔のスマホに耳を近づけ蓉子の話を
聞こうとする。
興奮気味に大きな声で話してくる蓉子。
「翔に仕返しをするために…今日、恵子
が昔の仲間を集めてたの!
自分たちのたまり場の倉庫に!
私、翔の話をこの間聞いて…。
恵子は絶対にただで引き下がる女じゃ
無いから、それで…私、昔の仲間達に
連絡を取ってたの!
恵子から集合が入ったら連絡ちょうだい!
って…そしたら今日、連絡が入ったの!
私、嫌な予感がして…
物陰から倉庫を見張ってたら、
雪乃ちゃんが車で連れてこられて…。
彼奴ら翔に仕返しをするために…
雪乃ちゃんを拉致してきた!
このままじゃ雪乃ちゃん、彼奴らに
非道い目に遭わされちゃう!
…お願い翔!
…早く…早く来てあげて!」
蓉子の話を聞いて叫ぶ翔。
「雪乃が?倉庫に…?
蓉子!どこの倉庫だ!!」
「港の…第3倉庫!
翔!早く!早く来て!」
「翔こっちだ!早くしろ!」
蓉子の答えを聞くと同時に走り出し、
隆二が叫ぶ。伸や玲子も隆二の後を追う。
蓉子に指示をしながら走り出す翔。
「蓉子!今直ぐ車でそっちに行く!
倉庫の側で待っていてくれ!」
「はい!」
蓉子の返事を聞くと同時に翔は、
石田のワンボックスに乗り込んで行った。
バタン!
「石田さん!港の第3倉庫です!」
「よっしゃあ!」
キュキュキュキュキュゥゥウゥ
翔から行き先を聞くと車を急発進させ、
港に向かう石田であった。
車の中で翔は祈るように手を
組み合わせていた。
「雪乃無事でいてくれ!…ちくしょう!
…俺のせいで…」
「翔くん…大丈夫よ…。
きっと…間に合う…!」
玲子は翔の肩を抱きそっと呟いた。
…玲子も自分自身に言い聞かせるように…。
・
・
・
どうしたのかしら?」
金曜日も夜。
ライブを終えた後、玲子が言ってきた。
今日は雪乃が来ることになっている
約束の日だった。
しかしライブの間、雪乃はとうとう姿を
見せなかった。
「………雪乃、どうしたんだろ?」
(今日は金曜日だし……
バイトがあるのは確かだし、
自宅によってからMATに来るのも
考えられるが…。
……にしては遅くないか?)
「たしかに…遅いよなあ…。約束を破る子
じゃ無いのに…何かあったのかな?」
(………隆二さんの言うとおりだ。
雪乃は約束を破るような娘じゃない。
来ると言ったら必ず来る。
しかも…その約束の相手が玲子さんなら…
なおさらだ……。
まさか…途中で事故に遭ったんじゃ…?)
隆二が心配そうに言ってきた時、
翔のスマホが鳴った。
トゥルルルル……
トゥルルル……
トゥルルルルルルゥ
「翔くん……携帯鳴っているよ」
「ははは……早速…雪乃ちゃんからだ……」
「…………違う。蓉子からだ」
電話の相手は蓉子だった。
ピッ
慌ててスマホを手にして、
回線を開き自分の耳に当てる翔。
「はい…もしもし……蓉子か?」
「翔!早くきて!早く!…早く来ないと
雪乃ちゃんが! 雪乃ちゃんが!」
翔が話し出すより早く電話の向こう
から慌ててる蓉子の声が聞こえる。
「蓉子!蓉子か?…どうしたんだ?
雪乃になにか?」
翔の慌てように緊張が走る
グリフォのメンバー達であった。
電話口で蓉子は、慌てながら
雪乃のことを告げる。
「翔!大変なの…雪乃ちゃんが…
恵子に…恵子達に…早く!」
「恵子に?蓉子!どういうことなんだ?
なんで恵子が雪乃に?」
「翔くん!雪乃ちゃんに何があったの?」
「雪乃が……恵子に……畜生」
あの日。
翔の話を聞き、恵子の性格を見抜いて
いた蓉子は、恵子がこのまま引き下がる
とは思えなかった。
そこで恵子の仲間達に連絡を取り。
それとなく恵子の事を見張っていた
のである。
「石田!車を回してくれ!」
「OK!」
翔の話ぶりに雪乃の身に何かが有った
ことを悟った隆二は、石田に言って
車の用意をさせる。
車のキーを持ってMATを出ていく石田。
「翔。俺にも聞かせろ」
隆二は翔のスマホに耳を近づけ蓉子の話を
聞こうとする。
興奮気味に大きな声で話してくる蓉子。
「翔に仕返しをするために…今日、恵子
が昔の仲間を集めてたの!
自分たちのたまり場の倉庫に!
私、翔の話をこの間聞いて…。
恵子は絶対にただで引き下がる女じゃ
無いから、それで…私、昔の仲間達に
連絡を取ってたの!
恵子から集合が入ったら連絡ちょうだい!
って…そしたら今日、連絡が入ったの!
私、嫌な予感がして…
物陰から倉庫を見張ってたら、
雪乃ちゃんが車で連れてこられて…。
彼奴ら翔に仕返しをするために…
雪乃ちゃんを拉致してきた!
このままじゃ雪乃ちゃん、彼奴らに
非道い目に遭わされちゃう!
…お願い翔!
…早く…早く来てあげて!」
蓉子の話を聞いて叫ぶ翔。
「雪乃が?倉庫に…?
蓉子!どこの倉庫だ!!」
「港の…第3倉庫!
翔!早く!早く来て!」
「翔こっちだ!早くしろ!」
蓉子の答えを聞くと同時に走り出し、
隆二が叫ぶ。伸や玲子も隆二の後を追う。
蓉子に指示をしながら走り出す翔。
「蓉子!今直ぐ車でそっちに行く!
倉庫の側で待っていてくれ!」
「はい!」
蓉子の返事を聞くと同時に翔は、
石田のワンボックスに乗り込んで行った。
バタン!
「石田さん!港の第3倉庫です!」
「よっしゃあ!」
キュキュキュキュキュゥゥウゥ
翔から行き先を聞くと車を急発進させ、
港に向かう石田であった。
車の中で翔は祈るように手を
組み合わせていた。
「雪乃無事でいてくれ!…ちくしょう!
…俺のせいで…」
「翔くん…大丈夫よ…。
きっと…間に合う…!」
玲子は翔の肩を抱きそっと呟いた。
…玲子も自分自身に言い聞かせるように…。
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