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第二部第二章〈夏休み編〉act.04
グリフォ~夏合宿4・伊豆~
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「翔。これお前達のタオルケットと
布団と枕な?
伸は廊下に布団を敷いて
その上に転がしておいた」
しばらくすると、隆二は2階から
二組の布団を抱えて戻ってきた。
「えっ?」
「えっじゃねえよ。
俺は玲子達の部屋で玲子と一緒に寝るから、
お前はリビングで雪乃ちゃんと寝ろ!」
驚く翔に隆二は笑いながら言ってきた。
「ゆ、雪乃とここで?」
「ああ、そこの壁に収納式の間仕切りが
あるから、それを出せば個室になるから…」
「でも…それじゃ…」
「なんだお前?俺達の部屋で、圭と蓉子と
共に寝るつもりだったのか?
少しは気を使ってやれよ?」
「でもそれだったら、
俺と隆二さんが一緒でも…」
「残念だったな? 俺は玲子と一緒に寝る。
といううわけで…お休み」
隆二は笑いながら翔に手を振り階段を
登っていった。
翔は隆二を唖然と見送っていた。
「まいたなぁ…。まあ、仕方ないか…。
こんな状態の雪乃を一人に
する訳にはいかないしな?
とりあえず、間仕切りを出して
布団でも敷くか…」
翔は諦めたように呟き、リビングの壁の中
にある間仕切りを動かして部屋を作り、
ソファーの後ろにスペースを作って
二組の布団を敷いた。
そして、寝ている雪乃の側に行き身体を
揺すりながら声を掛ける。
「雪乃…雪乃…」
「すーすーすー……ん…。
あ、うん…し、しょ…う…さん」
雪乃は少し目を開けて、翔の名前を呼んだ。
「雪乃…寝るならあっちの部屋に行こう。
布団も敷いたから…」
「…ん…は、はい…」
雪乃は翔の腕を掴みながら上半身を起こし
立ち上がろうとするが、足に力が入らない
のかそのまま座り込んでしまう。
「しょ…しょう…さん…。
立てない…抱っこして…」
雪乃は翔に甘えるような声で両腕を広げて
目を潤ませながら見上げてきた。
翔の大きなシャツを着ている為か、
雪乃は片側の肩を大きく出し、
胸の膨らみが見えるほどシャツを
はだけていた。
「!? ゆ、ゆき…の?」
(甘えんぼだ…。
甘えんぼシャツを着た雪乃がいる…)
「しょ…う…さん…おね…が…」
雪乃はそのままの格好で後ろに
倒れこんで行く。
翔は慌てて雪乃の背中に手をまわし、
身体を抱くよう受け止める。
「ゆ、ゆき!? の……?
あれ?もしかして寝てるのか?」
「すーすーすー」
雪乃は翔の腕の中で小さな寝息を
たてながら眠っていた。
「……雪乃…」
翔は優しく雪乃の身体を抱き上げ
布団に寝かしつける。
雪乃は翔のシャツを掴みながら
安心したように眠っていた。
「雪乃…お休み…」
翔は雪乃の額に優しくキスを落とし、
雪乃に寄り添うように
自分も布団の上に横になった。
。
。
。
「……う…ん…。
あれ?あたし…
あのまま…寝ちゃったんだ…」
空が明るくなる頃、
雪乃はふと目を覚ました。
昨日寝た部屋とは違う天井を見て
雪乃は自分がリビングで
寝てしまったと思った。
「起きて…自分の部屋に行かなきゃ
……えっ!? しょ…しょう…さ…ん?」
雪乃が起き上がろうと横を向くと
そこには翔が寝ていた。
がばっ!
慌てて上半身を起こす雪乃。
「うっ! ……あ、おはよう…雪乃」
「お、おはようございます… 翔さん」
雪乃が起き上がったことにより
腕が開放されジンジンとした痺れが
増して目を覚ます翔。
雪乃は布団の上に正座して
翔の顔を見ながら聞いてきた。
「あ、あの…翔さん。
あ、あたし…その…どうして
翔さんと一緒に…」
翔も身体を起こし布団の上に
座って質問に答えた。
「ああ、あの後、結局みんな酔いつぶれて。
華那恵たちは部屋に連れて行ったけど、
その間に…蓉子の具合が悪くなって…。
石田さんが看病する為に蓉子と俺達の
部屋で寝て…。
…そうしたら、隆二さんが玲子さんと
一緒に寝るからって言って…
俺達がここで寝る事になった」
「…そうだったんですか。
翔さんすみませんでした…」
「!? なんで雪乃が謝るのさ?」
「…だって、翔さん。
あたしが酔いつぶれたから…
一緒にいてくれたんですよね?」
「えっ?」
「だって…翔さんなら…あたしを
心配してくれると思いますから…」
「……雪乃」
「……翔さん…ありがとうございました。
結局あたし……。
翔さんの腕枕で寝ちゃって……」
「………ああ…。あれはあれで……
嬉しかったから…」
「えっ?」
「……ちょっと…。大変だったけど…」
「………何がですか?
あたし……そんなに変でした?」
「違う違う……。
大変だったのは俺の方で……
雪乃を襲いたくなる気持ちと
葛藤してたから……」
「………えっ?」
「………雪乃……無防備だから……。
なんか…俺、心配になってきたよ……。
他の男の前でも…あんな感じなのか?って」
「………ち、違います!
あれは……翔さんの前だから
あたし……安心して……それでその……」
「……わかってるよ。
ごめんな意地悪言って……」
「………翔さん……意地悪です」
ぐいっ
「…………あっ…」
(俺は雪乃の身体を抱きしめた。
雪乃の……俺の身体を抱きしめる手に
力が入ってくる)
「翔さん……。
他の人が起きてきちゃいます」
「ああ……。
でも、もう少しこのままで…ダメか?」
「ダ、ダメじゃないです…。
あたしももう少し…
こうしていたいです…」
「今日で…合宿も終わりだな?」
「…はい。
あたし…楽しかったです。」
「俺も…楽しかった…」
「………今度は……。
今度は…二人っきりで…
海に来たいですね?」
「………行こうか?」
「………えっ?」
「……今度……休みあわせてさ……」
「…………はい。行きたいです」
「再来週の日曜日はどうかな?
それとも、もう少し期間を開けた
方が良いか?」
「いえ大丈夫です。
夏休みの間は、他のバイトの子も
多く働くので日曜日はふだんより
お休み取りやすいんです」
「じゃあ……約束だ」
「………はい。約束です」
翔の腕の中で微笑む雪乃。
翔もその笑顔に答えるように微笑んでいた。
二人はゆっくりとお互いの身体を離した。
。
。
。
「そ~れっ!雪乃ちゃん!」
ポーン!
「…はいっ!華那恵ちゃん!」
ポーン!
「はい!史絵!」
ポーン!
「……あっ!
蓉子ちゃんごめんなさい!」
「任せて!ハイ!」
ポーン!
「私の番よ! はいっ!」
ポーン!
「わたしの番ね!
そ~れっ!」
バインッ!
「あっ……伸さん大きい!」
「まかせろ!」
バシッ!
「きゃっ!」
「こら! 圭一! スパイクしちゃ
ダメじゃない!みんなでつなぐの」
「………ウガッ……」
「じゃあ……あらためて行くわよ!
華那恵ちゃん…はい!」
ポーン!
「はい!行ったよ雪乃ちゃん」
ポーン!
「……上手いですね…華那恵…」
「……………はい!」
ポーン!
「……………なあ……翔?」
「………はい」
「いつから……ビーチバレーの
合宿になったんだ……?」
「………さあ……」
「伸や圭一まで加わって……
コートまで借りて…
なんか……本格的に……
ビーチバレーをやり始めてすげえな…」
「………………確かに……」
「こらっ! そこの男二人!
ぼけっとしてないで
参加しなさいよ!」
「………はいはい。行くか翔」
「………はい」
(グリフォ合宿……最終日……。
昨日に引き続きビーチバレーを
始めている……
しかも…今日は本格的だ………。
このまま……ビーチバレーで今日が
終わるんじゃ?
…………なんか……いやかも…
でも……楽しいからいいか?)
。
。
。
(…………………。
結局……泳がなかった……)
海を引き上げ。
別荘に戻り、風呂に入りみんなで夕飯を
食べたあと夜になって別荘を後にした。
(来たときと同じメンツで
帰ろうとしたが……
伸がどうしても(華那恵達が目的で)
石田さんの車に乗りたがり……
石田さんの車は5人乗りの為
華那恵と史絵ちゃんが
俺達の車に乗ることになり……
伸はガックリと肩を落としていた……。
…………伸……意味ないじゃん……。
頑張って……蓉子達のおじゃま虫に
なってくれ……。
俺の後ろで……盛り上がる華那恵達を
気にしながら俺は隆二さんのナビに座り…
二人でため息をついた。
そうして…俺達の合宿は幕を閉じた……)
。
。
。
布団と枕な?
伸は廊下に布団を敷いて
その上に転がしておいた」
しばらくすると、隆二は2階から
二組の布団を抱えて戻ってきた。
「えっ?」
「えっじゃねえよ。
俺は玲子達の部屋で玲子と一緒に寝るから、
お前はリビングで雪乃ちゃんと寝ろ!」
驚く翔に隆二は笑いながら言ってきた。
「ゆ、雪乃とここで?」
「ああ、そこの壁に収納式の間仕切りが
あるから、それを出せば個室になるから…」
「でも…それじゃ…」
「なんだお前?俺達の部屋で、圭と蓉子と
共に寝るつもりだったのか?
少しは気を使ってやれよ?」
「でもそれだったら、
俺と隆二さんが一緒でも…」
「残念だったな? 俺は玲子と一緒に寝る。
といううわけで…お休み」
隆二は笑いながら翔に手を振り階段を
登っていった。
翔は隆二を唖然と見送っていた。
「まいたなぁ…。まあ、仕方ないか…。
こんな状態の雪乃を一人に
する訳にはいかないしな?
とりあえず、間仕切りを出して
布団でも敷くか…」
翔は諦めたように呟き、リビングの壁の中
にある間仕切りを動かして部屋を作り、
ソファーの後ろにスペースを作って
二組の布団を敷いた。
そして、寝ている雪乃の側に行き身体を
揺すりながら声を掛ける。
「雪乃…雪乃…」
「すーすーすー……ん…。
あ、うん…し、しょ…う…さん」
雪乃は少し目を開けて、翔の名前を呼んだ。
「雪乃…寝るならあっちの部屋に行こう。
布団も敷いたから…」
「…ん…は、はい…」
雪乃は翔の腕を掴みながら上半身を起こし
立ち上がろうとするが、足に力が入らない
のかそのまま座り込んでしまう。
「しょ…しょう…さん…。
立てない…抱っこして…」
雪乃は翔に甘えるような声で両腕を広げて
目を潤ませながら見上げてきた。
翔の大きなシャツを着ている為か、
雪乃は片側の肩を大きく出し、
胸の膨らみが見えるほどシャツを
はだけていた。
「!? ゆ、ゆき…の?」
(甘えんぼだ…。
甘えんぼシャツを着た雪乃がいる…)
「しょ…う…さん…おね…が…」
雪乃はそのままの格好で後ろに
倒れこんで行く。
翔は慌てて雪乃の背中に手をまわし、
身体を抱くよう受け止める。
「ゆ、ゆき!? の……?
あれ?もしかして寝てるのか?」
「すーすーすー」
雪乃は翔の腕の中で小さな寝息を
たてながら眠っていた。
「……雪乃…」
翔は優しく雪乃の身体を抱き上げ
布団に寝かしつける。
雪乃は翔のシャツを掴みながら
安心したように眠っていた。
「雪乃…お休み…」
翔は雪乃の額に優しくキスを落とし、
雪乃に寄り添うように
自分も布団の上に横になった。
。
。
。
「……う…ん…。
あれ?あたし…
あのまま…寝ちゃったんだ…」
空が明るくなる頃、
雪乃はふと目を覚ました。
昨日寝た部屋とは違う天井を見て
雪乃は自分がリビングで
寝てしまったと思った。
「起きて…自分の部屋に行かなきゃ
……えっ!? しょ…しょう…さ…ん?」
雪乃が起き上がろうと横を向くと
そこには翔が寝ていた。
がばっ!
慌てて上半身を起こす雪乃。
「うっ! ……あ、おはよう…雪乃」
「お、おはようございます… 翔さん」
雪乃が起き上がったことにより
腕が開放されジンジンとした痺れが
増して目を覚ます翔。
雪乃は布団の上に正座して
翔の顔を見ながら聞いてきた。
「あ、あの…翔さん。
あ、あたし…その…どうして
翔さんと一緒に…」
翔も身体を起こし布団の上に
座って質問に答えた。
「ああ、あの後、結局みんな酔いつぶれて。
華那恵たちは部屋に連れて行ったけど、
その間に…蓉子の具合が悪くなって…。
石田さんが看病する為に蓉子と俺達の
部屋で寝て…。
…そうしたら、隆二さんが玲子さんと
一緒に寝るからって言って…
俺達がここで寝る事になった」
「…そうだったんですか。
翔さんすみませんでした…」
「!? なんで雪乃が謝るのさ?」
「…だって、翔さん。
あたしが酔いつぶれたから…
一緒にいてくれたんですよね?」
「えっ?」
「だって…翔さんなら…あたしを
心配してくれると思いますから…」
「……雪乃」
「……翔さん…ありがとうございました。
結局あたし……。
翔さんの腕枕で寝ちゃって……」
「………ああ…。あれはあれで……
嬉しかったから…」
「えっ?」
「……ちょっと…。大変だったけど…」
「………何がですか?
あたし……そんなに変でした?」
「違う違う……。
大変だったのは俺の方で……
雪乃を襲いたくなる気持ちと
葛藤してたから……」
「………えっ?」
「………雪乃……無防備だから……。
なんか…俺、心配になってきたよ……。
他の男の前でも…あんな感じなのか?って」
「………ち、違います!
あれは……翔さんの前だから
あたし……安心して……それでその……」
「……わかってるよ。
ごめんな意地悪言って……」
「………翔さん……意地悪です」
ぐいっ
「…………あっ…」
(俺は雪乃の身体を抱きしめた。
雪乃の……俺の身体を抱きしめる手に
力が入ってくる)
「翔さん……。
他の人が起きてきちゃいます」
「ああ……。
でも、もう少しこのままで…ダメか?」
「ダ、ダメじゃないです…。
あたしももう少し…
こうしていたいです…」
「今日で…合宿も終わりだな?」
「…はい。
あたし…楽しかったです。」
「俺も…楽しかった…」
「………今度は……。
今度は…二人っきりで…
海に来たいですね?」
「………行こうか?」
「………えっ?」
「……今度……休みあわせてさ……」
「…………はい。行きたいです」
「再来週の日曜日はどうかな?
それとも、もう少し期間を開けた
方が良いか?」
「いえ大丈夫です。
夏休みの間は、他のバイトの子も
多く働くので日曜日はふだんより
お休み取りやすいんです」
「じゃあ……約束だ」
「………はい。約束です」
翔の腕の中で微笑む雪乃。
翔もその笑顔に答えるように微笑んでいた。
二人はゆっくりとお互いの身体を離した。
。
。
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「そ~れっ!雪乃ちゃん!」
ポーン!
「…はいっ!華那恵ちゃん!」
ポーン!
「はい!史絵!」
ポーン!
「……あっ!
蓉子ちゃんごめんなさい!」
「任せて!ハイ!」
ポーン!
「私の番よ! はいっ!」
ポーン!
「わたしの番ね!
そ~れっ!」
バインッ!
「あっ……伸さん大きい!」
「まかせろ!」
バシッ!
「きゃっ!」
「こら! 圭一! スパイクしちゃ
ダメじゃない!みんなでつなぐの」
「………ウガッ……」
「じゃあ……あらためて行くわよ!
華那恵ちゃん…はい!」
ポーン!
「はい!行ったよ雪乃ちゃん」
ポーン!
「……上手いですね…華那恵…」
「……………はい!」
ポーン!
「……………なあ……翔?」
「………はい」
「いつから……ビーチバレーの
合宿になったんだ……?」
「………さあ……」
「伸や圭一まで加わって……
コートまで借りて…
なんか……本格的に……
ビーチバレーをやり始めてすげえな…」
「………………確かに……」
「こらっ! そこの男二人!
ぼけっとしてないで
参加しなさいよ!」
「………はいはい。行くか翔」
「………はい」
(グリフォ合宿……最終日……。
昨日に引き続きビーチバレーを
始めている……
しかも…今日は本格的だ………。
このまま……ビーチバレーで今日が
終わるんじゃ?
…………なんか……いやかも…
でも……楽しいからいいか?)
。
。
。
(…………………。
結局……泳がなかった……)
海を引き上げ。
別荘に戻り、風呂に入りみんなで夕飯を
食べたあと夜になって別荘を後にした。
(来たときと同じメンツで
帰ろうとしたが……
伸がどうしても(華那恵達が目的で)
石田さんの車に乗りたがり……
石田さんの車は5人乗りの為
華那恵と史絵ちゃんが
俺達の車に乗ることになり……
伸はガックリと肩を落としていた……。
…………伸……意味ないじゃん……。
頑張って……蓉子達のおじゃま虫に
なってくれ……。
俺の後ろで……盛り上がる華那恵達を
気にしながら俺は隆二さんのナビに座り…
二人でため息をついた。
そうして…俺達の合宿は幕を閉じた……)
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